どんこの煮物【日々のこと】
煮物でも作ろうかと、貰い物のどんこをお湯でもどす。
お湯をかけた瞬間から、椎茸の香りがほのかに漂う。
世の中には椎茸が苦手な方も居るようですが、私は好物。
香りも出て、ダシも出て、身はゆっくり柔らかく膨らむ。
穏やかで長閑な、好きな食べ物が美味しくなる時間。
とはいえ、しばらくは放置なので、仕事をする。
ちょっと疲れたので、一息ついでに、どんこを覗く。
煮物は仕込んでないが、すでにキッチンがいい匂い。
濃いダシの上でプカプカ浮かぶどんこも、すでに柔らかそうになっている。
一息のつもりだったが、やっぱり先に仕込もうかな。
早く煮込めば味も染みるし、長く煮込めば柔らかくもなる。
いい匂いの中で、黙々と野菜を切る。
調子に乗って切り過ぎたのか、鍋がパンパン。
まぁいいやと、調味料を加えて、そのまま火にかける。
さっきとは別のいい匂いが、グツグツといいながら、また香ってくる。
今日は本当に長閑な気分です。
天気も良くて、シーツも洗えたし。
朝から洗濯機を回しながら仕事。
一旦、シーツを干して、仕事。
どんこをもどしてる間に仕事。
コトコト煮込みながらでの在宅仕事。
正直、仕事も家事も全然好きではありませんが、
仕事の合間の家事と、家事をしながら仕事は、ちょっとだけ好きです。
ボチボチと家事と仕事をこなしたので、今はのんびり、妻を待っている。
今朝の妻は、いつもより早く家を出た。
味の染みた煮物で、長閑とのんびりを少しでもお裾分けできるといいな。