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夜にカフェへ行くと、窓際のゲッコーが応援してくれる【タイ】

タイでの生活は、日本の生活とは少し違う。動物や虫がもっと身近だ。日本では、アパートの中に蚊やハエが出るだけで大騒ぎしていた私。しかしタイに来てから、少しは虫への耐性が付いてきた。今回はそんなタイのゲッコー事情を紹介したいと思う。


部屋を守ってくれる最強の虫ゲッコー

日本ではヤモリという名称で知られるゲッコー。日本に住んでいると、毎日のように見かけることはないと思う。北海道や東北に住んでいる人は、人生で一度も見ることがないかもしれない。しかしタイには、至る所にこのゲッコーが生息している。見ない日はないくらい身近な存在だ。

例えばアパートやコンドに住んでいる場合、エレベーター前や階段の街灯には、必ずと行って良いほどゲッコーが張り付いている。灯りに集まる虫を食べるため、常に待機しているのだ。それも1匹だけではない。1つの街灯に3匹ほど集まっている時だってある。戸建てに住んでいると、エアコンの後ろから出てきたり、風呂場に出没したりもする。あまりに毎日見かけるので、「どれだけのゲッコーがタイに生息しているのだろうか?」と不思議に思うくらいだ。

部屋の中に出没するなんで気持ち悪いと思う人もいるかもしれない。しかしゲッコーは、お部屋の守り神的な存在だ。彼らは胃袋よりも小さい虫であれば、何でも食べてくれる。例えばタイの蚊は、デング熱やマラリアを媒介する危険で厄介な存在だ。それらを食べてくれるのはありがたい。またタイの生活で避けることのできないゴキブリ…。彼らのことも、追いかけてくれるらしい(聞いた話なので、本当かどうかはわからないが…)。お腹の部分が異様に膨らんでいるゲッコーを見た時には「何を食べたのだろう…」と少し怖くなる時もある小さなGであれば、食べているのかもしれない…

夜のカフェでは窓際に出没

そんなゲッコーは、夜のカフェタイムへ幻想的な景色をもたらしてくれる。私は夜にカフェやコワーキングへ行く時には、窓際に座るようにしている。なぜなら結構な確率で、ガラスにゲッコーが張り付いているから。ゲッコーは意外と臆病で、人間に近づくことはあまりない。部屋の中に入で見かけても、廊下を歩いている時に見かけても、人の気配に気づくとどこかへ隠れて行ってしまう。従って間近で見ることは意外と少ないのだ。

しかし、カフェのガラスに張り付いているゲッコーは、なかなか逃げない。ガラスを通して向こう側にいるので、警戒心が薄いのであろう。たまに「キャッ、キャッ、キャッ、キャッ」と微かに鳴いて、獲物が来るのを待っている。それにじっと眺めていると、目がくっきりとしていてかわいらしい。夜のPCタイムに、小さな友達ができた気分になる。

夜にカフェへ行く人は、ぜひ窓際の席に座ってみてほしい。ゲッコーがガラス越しに話しかけてくれるかもしれない

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