【n2p対談vol.6】提案に最善を尽くす。ディレクターの仕事術
NONAME Produce(以下、n2p)で提供しているWebキャンペーンプラットフォーム「Aha!」では、ユーザーをファンにするキャンペーン施策を企画・制作しています。
対談6回目では、前回記事に引き続き、担当ディレクター兼マネージャーと代表・村上烈に、ディレクションの仕事術や、台頭するAI(人工知能)との向き合い方について教えてもらいました。
考えるのは、常にクライアントの先手
⸺弊社のキャンペーンプラットフォーム「Aha!」など、キャンペーンを進める際に意識しているポイントや大事にしていることを教えてください
大村:
ディレクションではいつも要件定義を行うのですが、お客様側からは「こんな課題があるから、この解決法を使いたい」といった内容の相談が来ますね。
その時に、決まったキャンペーン手法に当てはめていくのではなくて、常に疑問視する。もっといい解決方法があるんじゃないかと疑い、考えていくようにしています。
村上:
それに加えて、制作進行は「先手を取る」ことが重要になりますね。
要件定義と、スコープを作ることはゴールを作るのとほぼ一緒です。そのゴールを作った際に、一体どういうリソースが必要で、どう大変なのかを先手とって確認・確保しておくようにしています。
その上で、お客様からこうしたい、ああしたいっていう要望に対しては、理由を聞いて修正をする。お客様より先に行くことを心がけていますね。面白いキャンペーンに繋がっていく秘訣でもある。
どれか一つ、おすすめ案を提示する
大村:
提案において、きちんとバリエーションを出していくことも重要です。
ただその一方で、決め打ちしたほうが代理店のお客様、その先にいるお客様にとっても満足度が高くなる場面に出くわしたこともありました。反省しましたし、今も課題に感じている部分です。
村上:
そうね、基本は複数案出していていいと思うんですよ。そのなかで、「プロの私から見たレコメンドはこれです」っていうのを1個添えることが大事かなって思います。
プロの意見を伝えた上で、他のやり方も見比べることができれば、相手としては基本的に楽だと思うんです。また、最終的な決定はお任せすることで、一緒に作りあげていく感じを高めています。
大村:
そうですね。お客さんが迷った時に、これが一番いいですよって提案することって、やっぱり責任だとも思っています。自分に対しても責任を課さないと、なかなかできないことなんですよね。
村上:
それが本当に正解かどうかは誰にもわからないけれど、「それが正解です」と言える人がいないと踏み切れないから、踏み切るきっかけを自分が作ってあげる。そういう仕事ができると信頼されるよね。
このほかにも、お客さんが不安にならないよう常に心がけています。
例えば、「ネガティブなワードを使わない」みたいな。「できません」だけじゃなくて、「こうしたらできます」 「うちではやっていません」とかね。
いろんな言い方で「難しい」とか「お金がない」みたいな話をできるわけで。不安に思わせないようにするためにはどうしたらいいか。言い切った方がさ、絶対不安にならないじゃない。
クライアントが注文しやすいメニューづくりを
⸺先の先を考えて行動することに、相手への思いやりが感じられて素敵ですね。例えば飲食店に入ったとして、たくさんある料理の中に「おすすめは焼きそば」と書いてあると、おすすめされていない時よりもより焼きそばを美味しく感じる、といった効果もありそうですね。自分で決めたけど、一番いいものを選んだって思う嬉しさがあるなと思いました。
大村:
そうですね。そうして選んだ焼きそばが一番っていうのもあるし、その焼きそばを作れる料理人がいるから、その店に行くっていうことが、その人への信頼っていうことなんだろうな。
村上:
焼きそば専門店があったら、食べてみたいと思うんだけど、それで本当に生業にできるのかと考えると、やはり一つのプロフェッショナルは大変さがありますよね。
AIは、すなはちスキンヘッドである
大村:
この頃AIが増えてきて、どんなキャンペーン手法でもある程度は教えてくれる時代になってきていますよね。そのなかで、その選択肢から何かを選んで、責任を持ってお客さんに提案する姿勢ってがより一層重要になってきたと思うんです。
AI技術の発達と、キャンペーンの提案方法で変わったなって思うこととか、今後こういうところが重要になってきそうだなって思う部分はありますか?
村上:
誰が何を言うかが大事になってきているだけで、大きくは変わらないんじゃないかな。
結局、「村上烈に企画してほしい」って思う人を増やさなきゃいけないんですよ。会社も同じで、n2pに企画をしてほしいと思う人を増やさなきゃいけなくて。そういう信頼関係を築いていかないとAIに取られる感じかな。
髪切るとかでもそう。別に自分でできるんですよ。だけど不安だし、ちゃんとできるかどうかわからない。だから高い金払って美容室にいくわけでしょ。それに近くて、プロに頼みたいと思わせるかどうかですよね。
大村:
そうなると、やはり特定のスキルだけではなく、広い知見があって、この人に頼めばいい方向に連れて行ってくれそうって思う期待感も重要になると。
ちなみに今美容師の話をされましたけど、烈さんはご自身で散髪なさっているんですか?
村上:
自分ですね。スキンヘッドって美容室でできないんですよ。理髪店ではできますが。
朝の時間、タイムパフォーマンスとコストを考えたら興味ないなと思って、20歳ぐらいで坊主にしました。美容室には20年ぐらい行っていません(笑)
俺のなかではスキンヘッド=AIなわけですよ。自分でできるから、美容師に俺がお金を落とすことはない。そうなっちゃったらダメ。超いいスキンヘッドにしてくれる人がもし出てきたら、お願いするかもしれないですね。
Webキャンペーンのプロフェッショナルにお任せを
ご紹介したディレクターはじめ社員それぞれがお客様のベストに向けて奮闘している弊社のAha!では、企画提案からコンテンツ制作、キャンペーン運用までワンストップで行っております。
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