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納めの観音~振り返る観音様と2024年〜
今年、2024年は、本当にいろいろありました。
そして、その振り返りをするとき、観音様にたくさんお世話になりました。
遡ってみれば、何年も前からだけど、・・・今年は違う。
きっかけは、熊野への旅。
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観音経を覚え始めたのは、2022年ごろ。
特に、熊野への旅を準備するあたりから、
お経を読みたい、覚えたいと考えるようになった。
すでに般若心経の暗唱は出来た。
が、それはそれとして、
熊野という観音浄土への旅を経て、
自分にとって身近だった観音様のお経を読みたいと思った。
2024年2月の満月の日のあとに、
その満月より前、…冬の月を見て、思ったのは、
「満月が綺麗に見える夜に、お経を読みたい」だった。
...少し考えると、なかなか不思議な感覚だ。
けれど、人と同じように、御神仏様たちも満月を見ていると思ったら、自然にそう思い、満月を見ながらお経を静かに読むことが数回続いた。
そして、今年の誕生月の満月を過ぎて、二月が終わる日に思ったのは、
『今年は、観音経を全部覚える練習をしよう』
そこから、すべてがはじまりました。
観音経の偈文、・・・普門品偈、ともいいますが、
旅の前後から練習をはじめ、その年末頃にはひと通り読めるようになっていた。
観音経の響きがよかった、というのも、大きな理由のひとつだとおもう。
ただ、・・・せっかくなら、全部覚えてみてはどうか?
そう思えたのは、ほんとうに一瞬の感覚だった。
youtubeで練習。読んで練習。
観音経の偈文を読み始めて思ったのは、、響きの良さだけではない。
観音様のメッセージ、そして、観音様からのメッセージ、双方の意味を感じていたからだ。
私たちのためのようで、「他者」のためのようで、観音様の祈りのためのお経。
それは「ひとり」で完結できるようなかかわりではなかった。
さて、実際に参考にさせていただいたのは、奈良長谷寺の観音経の動画だ。
太鼓のリズムに合わせ、リズムよく心地よく読経できる。
・・・問題はここからです。
偈文を読むよりも、ずっとずっと暗記が難しかったのだ。
意味を解説した本を読んだり、
流れを理解しながら読もうと文章に沿って進めるも、
・・・・・・これがなかなか難解。
どうしたらいいのか?
ただ繰り返し読み進めるしかない毎日でした。
勉強が進まない時間、忙しい春。
勉強を始めて少しして、鎌倉の長谷寺へお参りする機会があった。
その時は、あまりに大きくてびっくりするのと同時に、
・・・観音様のお姿をした如来様のようだ。
それくらい、どっしりした雰囲気にも驚いた。
私がよく知る観音様は、柔らかな女神様の雰囲気が多かったからだ。
勉強不足を痛感する。。。
その後、
どういう覚え方がいいか? ただ書き続けるしかない?
結果。
【音楽のようにずっとリピートする】
ひたすら音声練習だ。
何回も耳で聞くと、そのメロディ、文字の流れを音楽を記憶するように脳内リピートできることがある。
しかし。その段階になるまで、本当に一番大変!
しかも、家族が体調不良で大変だったりと、私生活で体力も精神も消耗していたころ、、、春から初夏にかけて大変しか言っていなかった。
その靄を越えていけたのは、鎌倉だけでなく、奈良の長谷観音様との出会いでした。
奈良の長谷へ観音様に会いに行く。
話は突然奈良の長谷にぶっ飛びますが、この間、ずっと原文読んで読経、動画学習は続いています、・・・しかしなかなか突破できない。
覚えやすい部分は覚えやすい。
しかし、現代においてはなかなか難解な解釈や表現も多い。
試行錯誤を繰り返すだけの毎日でした。
ある日、
奈良の長谷寺の御開帳の時期のうちに、お参りに行くことにした。
決めた日が雨天なのは分かっていたが、思い立ったが吉日。
奈良の長谷寺へ着くと、あまりの大きさだけでなく、たどり着いた瞬間にホッと安堵した。
行くと決めて2日で準備した荷物と近辺の情報。
突発的過ぎるのだが、嬉しい!につきる。
御足参りを初めて経験し、これまた優しい気持ちになり、その段階で思ったのは、
(晴れた日に今度はまたお参りに来たい)
だった。
雨で山を登って降りては、予想以上に体力が消耗したのは、計画が足りなかったといえる。
そういう流れで、来年は改めて長谷寺にお参りする。
という新しい目標も生まれました。
関西には、たくさんの十一面観音様がいらっしゃいますが、
ほかにも、室生寺の十一面観音様にもお会いしたいです。。。
そのあと、・・・
意識が変わったのか、時間経過のなかで、するすると読める箇所がふえました。
しばらくして、四万六千日観音功徳日の日を迎えた。
改めてお参りし、偈文を読みつつ、さらに意識をかためた。
さらに、鎌倉の長谷寺の功徳日にもお参りした。
・・・師走になって思うのは、
ずいぶんと時間がかかったことなので、
長い長い一年だったようにも思うし、駆け抜けた一年だったようにも思う。
おぼえるだけならがんばればいける、とも思わない。
わらべうたのようにするする読みたい!・・・という目標のもと、
毎日読んでいます。
・・・たぶん、だいたい毎日。
・・・なんのため?
「やりたい」のひとつを達成する!ってことが大事なので、
なんのためかどうかは、いろいろ考えない。
個人的にはいろいろ楽しいことが増えたので、もっといろいろ楽しいことを増やしたいとおもえた、怒涛の2024年でした。
そして、
ここに今も生きる観音様の御姿が、仏像となり、記録となり、歴史となり、今の時代も見ることができる。
終わり。