OST研修やりました
先日、寝屋川市立友呂岐中学校で研修会の講師をしました。
ここは私が先生をしていた時に勤務していた学校です。
2009年のことなのでもう10年以上経ちます。
その頃、一緒に勤務していた先生たちは、大体が他校や他市に転勤しているので
職員室内はほとんど知らない顔ばかり。
ただ、私が初任の頃から退職するまでとてもお世話になった元上司がまだ残っていて、夏と秋に2回研修をしてほしいと依頼をいただき研修会をすることになりました。
前回は資質能力を育てるためにICTをどう使うか考え話し合う会をしました。
そして今回はOST研修。
OSTとはオープンスペーステクノロジーの略で「実行したいアイデア」「解決したい課題」「探求したいテーマ」を参加者が提案し、それに賛同する人が集まって話し合うことにより、具体的なプロジェクトを生み出したり、テーマについての理解を深めたりするためのワークショップ手法です。アンカンファレンス方式ともいわれます。
具体的には、まず私の方から研修会の目的、タイムテーブルや対話を促進するためのルール等を説明します。
今回の研修目的は「ICT活用に関わる個々の課題を解決しよう」です。
ある程度説明が終わったらjamboardを使ってテーマ出しを参加者にしてもらいます。テーマで似ているものをグルーピングしていき、どこでどのテーマを話し合ってもらうか参加者に案内します。実際に出てきたテーマはこちら。
ipad使用のルールに関すること授業での活用法など様々なテーマが出てきました。参加者は自分が話したいテーマのところに移動して、集まってきた人同士で、そのテーマについて40分ほど対話します。
対話の時間が終わったら、全員集まってもらいアクション宣言をします。
他者から学んだことや気づいたこと、今後チャレンジしたいことを考えてjamboardに記載書き込んでもらい何人か代表発表。それぞれにやってみたいことや課題を見つけることが出来ているようで良かったです。
OST研修は参加者が自分でテーマ設定をして対話をするので高い意欲をもって主体的に参加できます。その結果、行動変容に繋がりやすいです。
様々なアプリの活用法や授業方法はwebで調べればいくらでも見つけてこれます。にも関わらず、ipadを活用しながら学習者中心の授業に変えていけないのは、何かしらのメンタルブロックが各々の先生にあるんだろうと思います。
【メンタルブロック例】
◉子どもがアウトプットする活動を入れたいが、ついて来れない子がいたらどうしよう?
◉グループワークしている時に制御出来なくなったらどうしよう
◉ICTを使ったら学力が下がるんじゃないか?など
これらを取り除くには様々な人々と対話して、自分とは違う新たな考えに触れ、自分の考えをアップデートするきっかけをつかむ必要があるのだろうと思います。そのきっかけづくりにOST研修は最適です。楽しいですしね。
1回で変わるのは中々難しいですがOST研修は準備の手間がかからず誰でも出来るので、何度も校内で実施したらいいですよね。各学期に1回ずつ実施するとか。
ぜひ保護者や地域の人々とも実施してほしいと研修会の最後に話しました。元々は組織開発や地域開発の手法として注目されている手法なので。
「より良い教育を子どもたちに提供する」ことを目的としてテーマ出しをして話し合うことで、学校外の人々からの協力を得ることに繋げやすいですよね。ITエンニジアをしている保護者と一緒にプログラミングの授業を企画したりとか、旅行業やっている人と一緒にmapアプリを使って世界旅行するとか出来たらおもしろそう😄
とまぁ、楽しい研修会実施しましたよってお話しでした〜。
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