サラリーマンゾンビ!?
幸せの4つの因子
「本業を通じて社会課題解決をする」ことを目指した企業の集まりである経営実践研究会が二日間連続で開催する大きなイベントに参加しました。
様々な研究をされている大学教授や社会課題に立ち向かっている経営者の方々のお話を聞いて、とても刺激を受けましたが、自分のアクションが変わらないと意味がないと思うので、まずは、どんな学びがあったのか自分なりにまとめていきたいと思います。
1日目は慶應義塾大学大学院にて「幸福学」を研究されている前野教授の話がとてもインパクトがありました。
前野教授のご専門は機械工学やロボットの研究です。ロボットに人間のような感情を身に付けさせたいと研究していく中で、人間の心の研究に変わっていき、人はどういう時に幸せを感じるのか研究した結果を「幸せの4つの因子」に整理されました。
詳細は幸せの4つの因子が紹介されているweb記事がありましたのでそちらをご覧ください。
前野教授はご講演の中で人類史における拡大・成長と定常化のサイクルのスライドで、人は発明により物質的に豊かになる時代と物質的には変化の少ない定常化する時代を繰り返しながら発展してきたと説明されていました。
定常化時代では生活様式や外側の変化は少ないのですが、心の成長が見られる時代であるとのこと。
例えば、定常化①では「心のビッグバン」が起きたと説明されており、ちょうど人が壁画を描くようになった時代です。定常化②では「枢軸時代/精神革命」が起きて、様々な宗教が生まれた時代と説明されていました。
そして、産業革命から情報化時代に移り変わっていく中で、そろそろ次の定常化が起き始めているのではないかと考えているとおっしゃっていました。
特に少子高齢化や今後の経済成長を見込むことが難しい日本において心の在り方に目を向けている人が多くなっていると仰っていました。
また、幸せのあり方も移り変わってきており、高度経済成長期はテレビや洗濯機など物質的に豊かになることで断続的に満たされていましたが、今は「well-being」へシフトしていってます。「well-being」とは直訳すると良好な状態と訳します。幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。自分が健康で、色んな人とのつながりに感謝ができる状態を保ててこそ人は幸福を感じるのだそうです。
世界的にも「well-being」がますます注目されており、そして今後は、「well-being」第1主義の社会に変わっていくだろうと仰っていました。
サラリーマンゾンビ
前野教授の話からみんなが幸福になるためにはどうしたら良いのだろうと考えていました。
私は10年ほど前、転職がきっかけで東京に移り住み、山手線に乗って通勤していました。夜遅くに電車に乗ると、しんどそうな顔をしてつり革につかまっていたり、うなだれて座っているサラリーマンを多く見ました。私はこれらのサラリーマンのことを「サラリーマンゾンビ」と呼んでいます。彼らは無気力でストレスを抱えていそうで、複数でいるときは上司や同僚の愚痴を言っています。そしてネガティブなオーラを伝播していき、また別のサラリーマンゾンビを産んでいきます。
そんな人多くないですか?
自分はサラリーマンゾンビになりたくなかったので、自分が幸せになるためにはどうしたらいいのか?を深く考え、学んでいくうちに、今後どのようなキャリア設計をしていきたいのか興味を持ち始め、キャリアコンサルタントの資格に出会い、もっと学びたいと思ってこの資格を取得しました。そうこうしているうちに、他者を幸せにすることこそが自分の幸せと考え、地元である大阪に戻ることを決意したり、健康を保つことが幸せと考え、フィットネスに通うようになりました。
そして、地元に戻った私は自分の家族や仲間である学校の先生たちを幸せにしたいと思い、先生シェアハウスを建てて運営するようになりました。
「幸せの4つの因子」は今まで知りませんでしたが、無意識的に4つの因子を満たすための行動を自分がとっていたのだと感じました。
でも、これは私が幸せになるためのやり方であって、別の人がUターンして地方に戻り、先生シェアハウスを建てても幸せになるかどうかと言われればきっと違うと思います。
みんなが幸福になるには?
日本は幸福度が高いとは言えない国です。
国連が調査した幸福度ランキングによると22年度は54位でした。
幸福度が低い原因はこれだ!と言うのはなかなか指摘することは難しいですが、幸せの4つの因子でいうと3番目の因子の「なんとかなる因子」が低いような気がします。失敗するのを怖がり、チャレンジしたいことを思いついても、自分にはできないと思い込み、行動しない人が多いのではないでしょうか。
みんなの何とかなる因子を高めるにはどうしたら良いのでしょうか?まだ明確な答えは見つかっていません。
現段階でできる事は、自分の姿を見せることかなと思います。何とかなると楽観的に考え、様々なことにチャレンジし、失敗する姿をみんなに見せつけていきます。笑そして、失敗を楽しんでいる姿を多くの仲間に見せていくことで仲間の「なんとかなる因子」を高めていきたいと思います。
あとは、どストレートに4つの因子を見せて、これらを高めるためにどのような行動をするか、みんなと考えることかな🤔
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