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情報の栄養バランスを崩すと健康管理をしていても病気になるんじゃない?

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意見の偏りに違和感を感じ始めたのはここ数年前のこと。

自分が持つ知識の源泉がどこにあるのかを考えた事があった。SNSから仕入れる情報、ネットメディアで検索した情報など、現代であれば誰もが頷く情報収集の定番だと思う。それは、かなり危険な状態だと僕は感じた。

情報が偏ると栄養バランスが崩れる

僕もビジネス系の発信をするインフルエンサーの動画を見て学ぶ事も多いのだけれど、のめり込む程に自分の価値観が、その発信者寄りの思考に再形成されていく感覚がある。「なるほどな、確かにな、その通りだ」いつの間にかその発信者が言っていることが全て正しい事のように思えてくる。

発信者もプロだから、どんどん有益な情報を提供してくれるし、至る所で僕達を飽きさせない工夫を取り入れている。気づけば、その発信者の情報だけが自分の知識の源泉になっている場合があると思う。尊敬やリスペクトと言えば聞こえは良いのだけれど、自分自身はどう思うのかという事を思考しなくなる状態は極めて危険な状態であることを考えてみてほしい。

食事で例えると分かりやすい。毎日、高カロリーな食べ物を摂取し続けている状態はどう考えても身体に良いとは考え難い。やはり、野菜は摂取した方が良いし、発酵食品も取り入れた方が良い。苦手だなと思う食材ほど栄養素が高かったりする。

これを情報の栄養に置き換えてみるとどうだろう。自分の好きな情報や都合の良い情報ばかりを取り入れていないだろうか。それでは明らかに偏った価値観が形成されてしまのは確実である。

栄養バランスを整えた方法

やはりデジタルツールが便利になりすぎた現代においては自分自身をしっかりとマネジメントしない限り、情報の渦に呑まれてしまう。最近では、AIのテクノロジーも僕達の日常に当たり前に溶け込んでいるから、アルゴリズムやレコメンド(利用者が興味関心がありそうなものをおすすめする仕組み)によって自然な形で情報の偏りを促進させてくる。

ここで大事なのは、情報の偏りを強制的に無くす事だと感じた僕は、毎朝、各社の新聞を読み比べする習慣を取り入れた。スマホを中心に生活していると自分の興味がある情報やニュースしか得ることはなかったけれど、新聞においては、多くの情報が紙面いっぱいに敷き詰められている。

最新の国内ニュース、事件、経済、政治、世界情勢、暮らし、地域の話題など、自分がスマホで検索しない話題で盛りだくさんだ。難しく感じたニュースも記者が分かりやすく解説してくれている。各社の記者によって考え方の方向性が違うので、各社の同じ記事を読み比べてみると記者の捉え方が違ったりするのがまた面白い。

「A社はこういう見解だけど、B社はこういう見解だ、じゃあ、自分はどう考えるだろうか」このような疑問を抱きながら、新聞に文字入れしながら思考をアウトプットして言語化していく。この習慣を取り入れた事によって、情報が偏る事なく、自分の考えを基盤として動画メディアやテレビニュースを客観的に見る事ができるようになった。

大切な事は自分の本音である

やはり一番面白いのは、この一件について各個人がどのように考えるのか、という事だと思う。これが正しい、これは間違っているとかそういう事ではなくて、あなた自身はどう考えているのかだ。相手を批判したり攻撃したりするのはとても時間が勿体無いわけで、様々な意見に対して「なるほど、そういう考え方や捉え方があるのか」と思えた瞬間に、自分の思考力の向上にもつながるのではないかと思う。

また、情報のバランスが偏っている人ほど他者の発言や意見に嫌悪感を抱く傾向があると感じている。自分の考えとは違う人をすぐに遮断してしまって、建設的な意見交換ができない事が多い。

仕事上でも自分の意見を絶対に曲げようとしない上司や部下がいるのではないだろうか。もしかしたらそれはあなた自身かもしれない。熱意やポリシーがある事はとても素晴らしい事だけど、ただ単純に、「変化を恐れている」、「自分が正しいと思い込んでいる」、「それは邪道である」このように凝り固まった考え方になってしまっている場合には、情報の偏りによって栄養バランスが崩れていると思うから見直していきたいところである。

意見を受け入れるという自己成長

自分とは全く違う意見や感性を持っている人と付き合うのは確かにものすごくエネルギーを使うし疲れてしまう。だけど、大人になってしまった僕達の成長部分はそこにしかない。僕達は子供の時に教えてもらった道徳心をなぜ忘れてしまうのだろうか。「相手が嫌なことはしない」「人の話はちゃんと聞く」「相手の目を見て話す」「気持ちの良い挨拶をする」自信を持って、できている人は少ないだろう。僕も同じだ。

テクノロジーの進歩によって得る情報が偏れば偏るほど、自分の本質や価値観は知らぬ間に歪んでいく。自分が持たない考え方を丁寧に教えてくれる書籍や新聞。どの時代においても道標になってくれた貴重な文化だ。デジタルや映像で気軽に情報を得るのは確かに楽だけど、文字を読んで、文字を書いて、自分で思考するという習慣は人間力を高めるためにも続けていきたい習慣だ。このnote執筆も僕にとっては貴重な思考の場である事は間違いない。

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のなさん
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