私と卵と故郷と。私の卵かけご飯のなぞのルール
ところ変われば卵の売り場も変わる
結婚後、私の中で謎のルールがあります。
「新鮮な卵をゲットしたら朝はホカホカご飯に生卵=卵かけご飯」
とはいっても、我が家はいたってシンプルな卵かけご飯です。
それでも、「朝ごはんは卵かけご飯だよ」と伝えるだけで、子供も喜ぶ卵かけご飯のおいしさは、きっと新鮮でおいしい卵のおかげ。
結婚するまで恥ずかしながら、卵について深く考えたことがありませんでした。
茹で卵は半熟がベストで、パサパサに固茹でになってしまったゆで卵が出てくると、実家の母に文句を言い、
お弁当と言えば甘い卵焼きでしょう、
そんなこだわりくらいでした。
なので、鮮度や味については深く考えたこともなく、いつもスーパーのお得な10個パックを買っていました。
そんな私でしたが、
県をまたぎ嫁いできて驚いたことのひとつが、
「卵の自動販売機」
があること。
みなさんの市町村にもありますか?
自動販売機では、卵のみが売られています。
初めて見たときは、「卵が自販機で売っている!?」という
スーパーの卵売り場の形しかしらなかった私には、卵の売り方の概念が覆され、頭のアップデートが追いつきませんでした。
昔から地域になじんでいるのか、ずいぶん年季の入った自動販売機ですが、夕方にはだいぶ売り切れています。
サイズと売り場に寄りますが、たくさんの卵が、ネットに入ったり、大きなパックに入ってラップがされ販売されています。
養鶏が盛んな地域のようで、小さな市ですが、たまご屋さんが数か所あります。
なので、産みたての新鮮な卵が手に入りやすいのです。
私はたまご屋さん自体初めてでした。
そして、何と言っても、たまご屋さんの卵はつやがあり、ぷりっぷりなこと。
初めて地元のたまご屋さんの卵を割ったとき、色と立体感に感動しました。
ぷるんっとご飯にのる卵がかわいくて、たまご屋さんの卵を知ってからは、いわゆるTKG(卵かけご飯)の楽しみが増えた気がします。
さらに初めて知ったのが、「初産み卵」というもの。
(結婚前から無知ですいません)
鶏が初めて卵を産み始めてから3週間くらいまでに産まれた卵を「初産み」とするそうです。
小ぶりですが、栄養価も高いそうです。
なので、数としてはレアなもの。
越してきたばかりの頃、お隣のお婆さんが、
「ちょうど初産み卵あって買ってきたからあげるよ、栄養満点だよ。」
とくれたことが、「初産み卵」との初めての出会いでした。
そんなご近所さんの心遣いも田舎ならでは。
初産み卵が売っているところに出会ったらラッキー、そしてそれをシェアしてくれることに感謝です。
私はそれから、初産み卵の存在を知り、もしゲットできたら、生で食べたいので迷わず卵かけご飯です。
でも各たまご屋さんの卵もずいぶん値上がりし、最近は気軽に買えなくなってきたことがちょっと残念です。
鳥インフルや、飼料や燃料高騰など、生産者の方もきっと頭を悩ませていますね。
私もおいしい卵を買うことで応援です。
我が家の卵かけご飯
我が家の卵かけご飯はフツー
1.炊きたてご飯に(しかも自家製米)
2.ぷりっぷりっの新鮮なたまごをのせ(新鮮卵があったらラッキー)
3.鰹節と薬味ネギがあれば最高(または海苔やゴマ、なんならなしでも)
4.さらには美味しい醤油か出汁醤油をかけて(あれば言うことなし)
鰹節と醤油の香りが食欲をそそります。
自分たちで米も作っているので何たる幸せ。
私はバターもちょろっと足してコクをプラス。
でも旦那さんには邪道なようで、薬味と醤油だけがいいそうで。
ここで茶碗問題。
結婚当初、いつものご飯茶碗に生卵をのせたら、
盛り盛りご飯の上に卵なので、しっかり混ぜる旦那さんから、
「混ぜると茶碗からこぼれる…」と、ちょっとクレームが出ました。
そこからは、旦那さんの卵かけご飯の日は
ワンサイズ大きな茶碗でご提供。(写真右)
しかも、茶碗がいくらでもあるのがこの土地柄です(食器の生産地)。
同時に娘の卵かけごはんのお茶碗も、このときだけお父さんの茶碗を借りてワンサイズアップ。(写真左から中の茶碗へ)
こうやって皆ワンサイズアップ。
尚、最近5歳になった息子も、卵かけご飯に憧れのようです。
生卵はまだあげていなかったので、幼少期は、よく焼き目玉焼きをのせてあげていました。
生卵って何歳から大丈夫なんだろう?と、様子見中です。
娘も5、6歳の頃、友達が卵かけご飯を食べているという話を聞いてきて、食べてみたい!とスタートした記憶があります。
そろそろ、息子も卵かけご飯のおいしさをを知ってしまう日が来るでしょう。
卵かけご飯デビューも楽しみです。
私が卵かけご飯の良さに気づいたのは、第二の故郷となったこの土地での卵との出会いでした。