【シニア留学】母(67歳)おとなの留学体験記:バリ島
留学なんて夢のまた夢…とSNSで流れてくるキラキラ投稿に、ため息をついているそこのあなた!
または、
短期留学してみたいけど…実際どんな感じ?
とソワソワしてるそこのあなた。
そんな方の参考になればと、母(67歳)の短期留学の話を書いてきました。
今回は、準備や現地での様子を、母の言葉を中心にまとめました。
自分だったら知りたいことをあげましたが、ほかに質問があれば、お答えできる範囲で確認しますので、教えてください。
なお、出国前と帰国後の記事はこちらです。
母の短期留学から感じたことは、本当に望むものならば、その方向に努力し、行動していけば、いつか夢が実現するということです。
そしてそのチャンスは、自分でつかみにいかないと実現は難しいこと、チャンスがきたらつかまないとタイミングを逃すことも。
「いつかは…」と思っていても、なかなかいろんな障害で実現できないこともあります。本当に望むことならば、その「いつか」を自分で設定して、難しくなったら修正して、そんなことを繰り返し、動き続けることも大切かなと思いました。
人生長いし…と思っていてもタイミングが大事だと思った理由は、最後に記します。
では、2024年3月、インドネシアのバリ島へ短期留学した母(67歳)のケースをご紹介します。
母のケース
・短期留学2度目(1度目は2023年ハワイ約6週間)
・英語レベル:TOEIC400点代~600点代(最近は受験していない)
・日常の英語使用頻度:個人塾講師のため中学生に英語を教えている。友人とオンライン英会話をして楽しんでいる。
・短期留学先:インドネシア バリ島
・留学期間:3月の約2週間(+3日間バカンス)3月末。3月は雨季。
・現地学校:バリバリイングリッシュ
以下、帰国後の母にインタビューした留学準備や現地学校についてです。
母の主観やケースによるのでご了承ください。(主語は基本的に「母」です)
留学準備について
留学する国の選び方
学びたい英語によって決めた。(アメリカ英語かイギリス英語かなど)
それから主に自分が好きな地域を選ぶ。
行ったことがない地域や国に行きたかった。
当初はマルタ島に行きたかったが、主人が治安を心配して、1度目は比較的治安が良さそうで温暖なハワイにした。
2度目は、東南アジアに決めていた。当初はバリとフィリピンが候補。(昔、マレーシアのボルネオ島に住んでいたことがあり、資料に載っていた風景が雰囲気が懐かしく、南国のバカンスも楽しめそうなインドネシアのバリ島にした。)
学校の探し方
当初はネットで「行きたい国」「語学学校」などの検索ワードで調べた。一つずつ見ていった。
1度目の留学(2023年ハワイ)のときは、少人数でグループ学習ができる学校を探した。(マンツーマンの自信がなかったことと、外国の人と一緒に学びたかったので。)
そして、1度目は、留学経験のある知人の紹介でグローバルで大きい学校と聞いていた「EF」にした。
留学国も、最終的にはEFの担当者と相談して決めた。
2度目(2024年)は、まずはマンツーマンの学校を調べた。
東南アジアに行きたかったので、バリとフィリピンが候補。バリとフィリピンの学校(日本か韓国が運営する学校)4校くらいに問い合わせ問い合わせ。どこも資料を送ってくれたが「バリバリイングリッシュ」が一番返答が早かったことも決め手のひとつ。(バリでバリバリイングリッシュっていうネーミングセンスがツボw)
学校の選び方
特に何を強化したいか、優先したいかで選んだ。
1度目は、少人数でグループ学習ができる学校、生徒に占める日本人の割合が極端に少ないところを選んだ。英語にどっぷりつかりたかったため。
(マンツーマンの自信がなかったことと、外国の人と一緒に学びたかったので。)
外国の友達もできたし、(いまだに連絡とっている)英語力も上達した。通じないのではないかと不安だったが、どこの国の人も同じように英語には不安を持っていることを知り、今後も学ぶ自信になった。
2度目は、日本人の割合を考慮せず、先生とマンツーマンの学校を最優先にした。英語力をさらに伸ばしたかったことと、自信をつけたかったから。
英語力がワンランク上がった。
準備開始時期
半年前に検討開始。検索結果や紹介の学校へ問い合わせからスタート。遅くとも出発5か月前には予約した。学校も旅券も早いと割引があるのでお得。行くことを決めているのであれば、半年前に検討開始して早々に予約す
ることをおすすめする。心の準備と学習の準備もできるので。
予約
留学先のプログラムと旅券は別々だったため、それぞれを自分で予約した。プログラムによる。
宿泊先
1度目のハワイは、寮、ホームステイ、ホテルから、バリは寮かホテルから選べた。宿泊先の選択肢は学校による。
ハワイはホームステイ、バリは寮にした。(ハワイでホームステイ先に不満足な点が多かったため)ハワイはホームステイ先からバスで通学した。
バリは寮から学校まで徒歩数分のところ。
お金について
学費
学費は極端に高い地域もあるが、そこまで差があるイメージではなかった。(物価差や為替にもよる)
例えばハワイは約60万円(約6週間・ホームステイ宿泊費込み・朝夕食2食付き)だった。1週間あたり約10万円。
バリ約1717万5千円(寮1LDDK 2週間3食つき、土日は朝のみ)で1週間あたり約9万円弱。
学費は1週間で10万かなと思った。調べたときフィリピンは安かった。
実際は、学費より生活費の方が高くかかった。
所持金(現金又はカード?)
1度目のハワイも、2度目のバリも現金3万円を両替して使った。ハワイはクレジットカードばかり使いほとんど現金は使わなかった。バリでは小さいお店は現金ばかりだった。
生活費
ハワイの物価は日本の約2.5倍。当時1ドル約145円(2022年留学時点)。
とにかく昼食代がかかった。
6週間生活費約10万円(主に昼食)、お土産込みにすると約20万円だった。
バリは約3週間生活費約2万円だった。(土日の昼食・夕食込み)バリでのレジャー約6万円、ホテル代合計5泊約5万円。バリの生活費の参考金額は、1か月で約3万円と言われていた。
(母は少食でそれほど浪費家ではないので少なめかもしれません)
英語準備・心構えについて
英語学習の準備
NHKラジオ英会話(聞く・英作文・リーディング・シャドーイング)
1日1時間勉強すると時間を決めて必ず行っていた。
好きでやっていた。あと、オンライン英会話を趣味で行っていた。
これらは今も継続中。
やっておいてよかったこと
ゴールを決めたこと。半年後に留学と決めてから学びのスピードがあがった。
ここからは特にインドネシア バリ島の短期留学について(母にとっては2度目の短期留学)、母のケースを記します。
バリ留学現地生活
現地空港~宿泊先まで
バリは寮を選択していたため、学校の送迎車が現地空港まで迎えに来てくれた。
現地での過ごし方
授業は17時過ぎまで。宿題はなかった。平日は頭と口がとにかく疲れて19時に就寝していた。7時に起床。寮の朝ごはんを食べて学校へ。
土日は同期の若い子たちにお出かけに連れて行ってもらい、ショッピングやアフタヌーンティー、ネイルなど日頃できない若い子の体験をして楽しんだ。
より現地で効果的に英語を身につけるためには授業を復習することがよいだろう。実際は、授業で毎日疲れ果ててできなかった。
授業
希望していたマンツーマン。
一コマずつ専門の先生によるリーディング、リスニング、スピーキング、ライティング、グラマーの授業。授業はプリントを使った(大量のプリント)
9時~17時ごろまで1コマ50分、5コママンツーマン。
授業の内容は先生による。先生が事前に準備したテーマや、質問するとバリの政治や文化についても答えてくれ深く学ぶことができた。
母の授業の感想
母:マンツーマンで英語漬けの感覚がとても楽しかった。
旅行とは違い、その国に暮らしている感じがした。現地の先生の授業の中で現地について学ぶことが多く、現地の政治や文化について答えてくれたり、真摯に説明してくれた。知りたい欲の高い私にとっては刺激的で魅力的だった。宗教については、国際情勢の捉え方の違いなどを知ることができて興味深かった。英語だけではない今の現地の情勢や現地の人の声が聞けたこともよかった。
海外旅行好きの私には、今後は、海外旅行だけでは物足りなく感じそう。1週間でも留学で行くのがよいと感じた。短期留学の良さを知ってしまったから。
他の留学生
同時に同じ学校に留学していたのが8人。日本人のみ。
年齢層は20~74歳。
8人中4人が転職組だった。(一人は転職先決まっていた)
留学期間は1~3か月の人が多かった。男女の割合 1:1。
この留学のあとに、ニュージーランドやオーストラリアにワーキングホリデーに行く人が3人いた。リタイアしたご夫婦などもいた。
全員寮を選択していたが別々の寮だった。
※出会いについては他の記事に書いています。
テスト
入学テストと卒業テストで習熟度を確認した。世界共通のテスト。
B2(中級の中)から、1週間後C1というレベルアップに自分でも驚く。マンツーマン授業の成果だと感じた。(ハワイの短期留学ではA2からB1になった)
学校
バリバリイングリッシュ
日本の学校。他の学校も問い合わせしていたが、一番返答が早かった。最初にメールで返事。学校の資料をメールで送ってくれた。2、3日後に電話あり。その後は公式LINEでやりとり。
電話で話せたのはよかった。
現地の学校には日本人スタッフもいた。スタッフの印象はよかった。
食事は、3食ともインドネシア料理と日本食から選べた。(朝晩は寮)
インドネシア料理だけ食べたがどれもおいしくて、毎回選ぶのが楽しみとみんなも言っていた。
学校にはウォーターサーバーがあり、自由に水が飲めた。
両替は学校でするのがおすすめ。(手数料が無料だった)
寮
バリバリイングリッシュの校舎と寮が隣接していた。
小さいビジネスホテルのようで、まぁまぁ快適にすごせた。
タクシーで5分くらいのところに海があった。週末にサーフィン教室に通う生徒もいた。
交通手段
バリでは交通網が発達していないため、移動はUberかGrabのタクシーやバイクタクシー。
近場なら約200~300円くらい。
外国資本のタクシー会社が多かった。ガイドさんの話によると、外国の親会社への手数料が大きいそう。現実、安い運賃に喜んでいる自分もいるが、色々と考えさせられた。
持ち物
持って行ってよかったもの
使いなれた筆記用具(前回ハワイ留学のとき、使い慣れたシャープペンシルを忘れた経験あり、現地ではよい筆記用具がなかなか買えない)
※この話を聞いて、留学に筆記用具を忘れる母に驚いた私…
持って行った方がよいと思ったもの
・ダニシート(スーツケース用)
・お気に入りの消臭剤、リセッシュ(匂い対策)
・ベープマットどこでもベープ
・インスタント味噌汁(食事がまずかった時用)
・常備薬
・プラスチックのスプーンフォーク
・除菌シート
・ストール(暑い地域は冷房が強く、ハワイの場合は薄いダウンも必要だったくらい)
※私も海外旅行のときこれらは持参しています。
どこでもベープNo.1 未来セット
ちなみに旅行先から荷物についたトコジラミやダニを連れて帰ってしまい自宅で繁殖するというケースも増えているそうです。
ダニやトコジラミ対策はやっておいたほうがよさそうですね。
殺虫剤は基本的に持ち込めないので、こういうシートなどがよいのですかね?参考にのせておきます。
週末の過ごし方
最初の土曜日は、同期に誘ってもらい人生初のアフタヌーンティーを楽しむ。
翌日から2泊でヌサドアのプライベートビーチ付きのホテルで3/11のニュピをやり過ごす。
ニュピとは現地のお祭りの日で(いろんなお祭りがたくさんある!)で、「静寂の日」。
外出禁止、電気も付けてはいけないようで、夜は窓に紙など貼って灯りが漏れないようにしている。旅行者にはそんなに厳しくないが街全体が眠っているようで、ホテル内でまったりしていた。ホテル内でも夜は電灯は最小限で暗いが、夕方まではプールもOK、レストランも営業しているので、困らなかった。
それを知らずに寮にいたら、テレビも電気もエアコンもWi-Fiも消され、困ることになっていたと思う。事前に学校のスタッフさんが、ニュピについて案内してくれたので助かった。
週末は若い同期と出かけたり食事を楽しむことも多かった。
学校修了後のバカンス
学校修了後、3日間は観光を楽しんだ。
ウブドで、昔ながらの建物や寺院を見て回り、「いかにもインドネシア〜」な雰囲気を満喫した。世界遺産の寺院もまたちょうど祭りの日で、参拝の信者が着飾っていた。
2日間は一緒に同期の若い子と現地のドライバーさんとあちこち回る。彼女は沐浴を希望したが混んでいたので、翌週あらためて1人で行ったそう。
彼女がネットで調べて「行ってみたい!」と熱望していたブルーなライスのレストランにも連れて行ってもらった。ガイドさんみたいでとてもありがたかった。(途中で知ったが、彼女は実際、日本のツアーガイドさんだった!)
彼女と別れ、1人になってからはまた同じドライバーさんと寺院巡りなどして帰りの空港まで送ってもらう。出発のフライトが深夜0:20だったので、時間を潰すことを考えずに最後まで満喫できてよかった。
以上、母にインタビューしたものを記録したものです。
私のおまけ(お土産)
母に出国前、お土産は何がよいかと聞かれたので、リクエストしたもの+αを買ってきてくれました。
コーヒー豆、グリーンカレー、ココナッツミルク(パウダー)、ココナッツシリアル。どれもよかったです。
コーヒー豆とグリーンカレーは私がリクエストしたものです。
スライスされたドライココナッツが入ったグラノーラはおいしかったです。
日本では見たことがないうえ(田舎だから?)ココナッツもグラノーラも好きな私にはうれしいお土産です。
最後に
母は短期留学で、英語力UPはもちろん、自分の英語力にも自信を持てたこと、短期留学で海外経験を楽しめたこと、そして世代も違う友達ができたことに大いに満足していたようです。
電話で声だけでしたが、帰国時の楽しそうな話しぶりが印象的でした。
そして、英語の学習は今も楽しく続けているようです。
冒頭に、タイミングを逃すと…と書きました。
この短期留学の帰国直後に、高齢の母の両親(私の祖父母)の介護が急に始まりました。母にとっては初めての介護で問題も、戸惑うことも多いそうです。今は短期留学のことを考える余裕すらなさそうです。
ずっと願っていた短期留学。実現して本当によかったです。行動に移した母のエネルギーと強い思いを私も見習いたいです。
長文、そしていくつかの記事にお付き合いいただきありがとうございました。
ご参考になればうれしいです。
母のこの短期留学は、私としては、母の記憶だけでなく、私の記憶にも残しておきたく、記録しました。
みなさんのパワーにもつながったらなによりです。
ありがとうございました。