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エピローグ

死ぬことを選ぶことはいけないこととされているけれど、本当にそうだろうか?
皆等しく死に向かって生きているのに。

自ら死を望むことが生きる希望なのかもしれない
そんなことを考えながら最期の空を見つめた。
綺麗すぎる蒼が今までの人生を肯定しているかのようだった。
空を切り裂いた飛行機雲の向こう側が黄泉の国なのだろうか。
そうだとしたらとても美しい世界だと思う。
死にたいというこの気持ちを悪としない世界ならば、死ぬことを最後の救いとして生きられるならば、生きることも少しだけ楽になる気がする。

もしも僕がこの選択をしたら、あの子はどんな顔をするのだろう。
涙を流してくれる人がいるんだろうか。
本当の最期の時に、僕との歴史を思い起こしてくれる人がいるんだとしたら、生きた証と胸を張れるのかもしれない。
真っ赤に染る視界の中でそんなことを考えた。
もしそうならば、死ぬことに価値が生まれ、生きることに価値が生まれる。
そんな涙の輝きを探すため息をしようか。
いつだって空を飛べるのだから。

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エピローグはこんなことを考えながら作った曲です。
雲ひとつない空を見て、綺麗すぎると思ったのと同時に、死ぬならこんな綺麗な日がいいと思いました。
多くの人は死にたいと思うのはおかしいと言うけれど、そう思うことと死ぬこととは全く違っていて、思わないようにしたからといって無くなるものでもありません。
感情を否定することは存在を否定することに似ていると思うのです。
そうしてまたそんな風に考えてしまう自分を責めるしかなくなってしまう。
どうかそう思ってしまうことまで悪にしないで、思想はどこまでも自由なのだから。
そうやって死にたいと思う気持ちも肯定して生きていけたら気持ちが軽くなるのかなと思います。

この曲はわたしのお守りです。生きることを考えるための大切なお守り。
死について考えることは生きることを考えているということ。
あなたのお守りになりますよに。


2023.05.03

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