新宿と
あと二ヵ月ほどすれば、
コロナから一年が経とうとしていますが、率直に悪化していると思わずにいられません。そして2020年2月頃に想像していたより回復の見込みすらもいまだ見えてきていない状況のように思ってしまいます。
この西新宿高層ビル界隈、数フロア本社を縮小する会社や、中には本社床半減させる会社もあるそうです。
先週夜の新宿、平日日中新宿、先日三連休の新宿、ともに驚くほど人が少ない様相です。
新宿に代々長年店を構える馴染みの飲食店にてお話をお伺いすれば、緊急事態宣言時はゴーストタウンのようだったと聞きましたが、最近でもランチは激減、飲みや会合・接待は皆無であり、痛切に厳しいとのことでした。
気温が低くなれば、体が冷える機会が増し、体温が一度下がると30%免疫力が下がるそうですが、多かれ少なかれ気温が免疫力低下に影響することは「寒い中で寝れば一発で風邪をひく」「湯冷めは風邪を引きやすい」等、我々は経験則でそれを知っており、
冬本番に向けて菌やウイルスの感染と発症がそれぞれ確実に増え、発症が増えると感染がまた増え、場合によっては流行ということになり、これはコロナも例外ではないと思い、ここ最近我が国においてもコロナが激増ぶりを見せていますが、
2021年1月そして2月あたりまで増加傾向が強く続くのではないかと思えば、まだまだ経済に及ぼす影響は甚大化していくことが想像され、
求人倍率等、もう一波乱が予想されるような気がしなくもありません。
海外では、我が国の比ではない状況の国や地域も散見され、インバウンド需要、国際線を主とした航空需要ともに回復はまだまだ見えて来ることもなく、
正式に中止が決まったわけではありませんが「まぼろしのオリンピック」となりそうな気配が濃厚に、あるいはオンラインオリンピックが発案されるか、
いずれにしてもオリンピック需要を当て込んできたビジネスも大きな失意とホテルなどは莫大なリスクも抱え、
就職や受験など、多方面で多くの人々の人生に辛い影響を及ぼしているのは周知のところかと存じます。
スペイン風邪をはじめとする医療なき万病、多くの防災なき天変地異や、戦争、恐慌、干ばつ等、
我々の祖先・先祖は例外なく、これらの中を生き抜いており、
どのような艱難辛苦が絶望的な分量で降りかかろうとも生き抜いたことに、敬意を新たに重ねつつ、
その敬意を「我々もここを生き抜くんだ」という勇気に換価して、
乗り越えていくほかないのかもしれません。
憲政史に名を残す稀代の総理、田中角栄氏は、スペイン風邪流行時の真っただ中に生まれ、
その後もご家族を結核で亡くされるような中で育っていったそうです。
全方位をざっくり昔と括って比べてみれば、ほぼあらゆる点において、今のほうが格段に恵まれていると考えることもでき、これらは、人類としても、多くの個人的事情としても厳しい局面を乗り越えていく糧にすることができるのではないかと思った次第です。
そして第三波が最終となり、コロナ終息に向かっていく、
という見立てもあるようであり、
あまりに楽観すれば落胆も大きく、厳しい予測も忘れずにしておきたいと思いながら、
2021年の終息を期待せずにはいられません。
こだわりに光を感じた一台。
一日も早く終息するよう祈念して。
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