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タイトルが思い浮かびませんが、自転車です。
2020今年のGW頃に孵化したメダカ、だいぶ成魚になりました。
という確認をして、爽やかなサンデーの朝食兼お昼ご飯は、降り注ぐ太陽の下、
阿佐ヶ谷の油です。朝食も兼ねているということで11:30前には到着したのですが、満席級に混んでいまして、「朝食から油かたぶらか」という気品あふれる感想含め同じ事を考える人が多いことと拝察する次第です。
頂いた麺が運ばれてきたであろうパレットに注ぐ光で油の余韻を楽しみ、
秋、その光のいたずらで、前輪の影が二つできていました。自転車の影というものは、ときに驚くほどの精細感とともに立体感を主張する面白い存在に思うようになりました。
少し食後の散歩を兼ねて、スナップをしてみることにしました。
驚き桃の木山椒の木、という小学生以来忘れていた語彙を導入したくなる一枚に遭遇です。「あれ?向こう側あるの?しかもつり橋、いやそんなわけがない、なんだこれ」と一瞬違和感を覚えるコンビニのイートインスペースに現れた、まるでそのまま向こうへ渡っていけるかのようなリアルなディテールと霧で彩度が落ちていく仮想現実的な奥行きが錯覚を呼び込み、つり橋が入り口となり異次元で幻想的などこかの不思議な世界と繋がっているかのような写真に出会いました。こうして大きく印刷され、しかるべきところにしかるべき形・目線で飾られて、この写真が崇高な完成を見せたのではないかと思いました。あいにくレジが混雑していたので、次の機会にこちらのオーナー作なのかお伺いしてみたいと思います。
いくら服が好きだからと言って他者の洋服ばかり撮る、これら奇異奇特と言われてもしかたがないかもしれませんが、そこへ行くと自転車はいくら他者のものを撮ってもけして不自然ではなく、街を撮っている行為に準じられる性質と考えることもでき、自転車の特異性その一つかもしれません。
あの人もそこの自転車が気になっている、間違いない、と主観要素も全開に、
気が付けば、自転車を撮っていることがトワイライトゾーンへの、役所に転出届けをしないままの転入を意味します。
大きな壁に木漏れ日が、数えたら誰かに対価を頂けるのではないかと思うほど幾多の葉っぱを潜り抜けて、到来です。じ、じ、じ、自転車と絡めて撮りたい、
35mmの単焦点レンズゆえ、対抗意識なきデッドヒートを撮って、反対側へ渡り、
トリミング前提で、被写界深度もしっかりと取りつつ壁にピンを持って、撮ることにします。有難く四天王のうちの三台集結を頂きました。
スロープ無き玉座。前回は撮れませんでしたが、いつもは数台の自転車がここに停められていることを確認しています。その際はまるでオペラ座でカルメンを観たかのような気持ちになり、自然とスタンディングオベーションをしている己に気が付くことになります。
たまたま撮ると二台のミニクーパーがしかも「3298」という同じナンバー。なんたる偶然、宝くじに当たった気分になりましたが、と思いきやよく考えてみるとミニクーパーを当て込んでおり、このようなオーナー様が多いのだと知りました。
木枯らしを激写できました。
ウーバー殿の上がり調子をカメラに収めて、この日は終点、トワイライトエクスプレス下車です。