社会が良くなることは、より良い行動をする人が増えること
教科書的には分かっているけど
「社会がより良くなる、より良い社会をつくる」とはどういうことか?を考えるとき、教科書的には、
社会がより良くなる=より良い行動をする人が増えること。
意識するだけではなく、実際に行動をする人がどれだけ増えるかが大事。というようなことが書いてあることが多い。
ただ、やればやるほど難しく、上手くいかないことも多くて、本当に社会なんて変わるのか?より良い方向に何て向かえるのか?と考えたくなることもある。
でも、幸運にも入ることが出来た2019年11月14日の「ARASHI Anniversary Tour 5×20」札幌公演を観て、明確に「社会がより良くなる=より良い行動する人が増えること」ことのイメージが湧いた。
自分の仕事への自信を取り戻させてくれる時間になったので、忘れないように書き留めておく。
前提として
なにも知らない方のために最初にお伝えしておくと嵐のコンサートの特徴と当日の事情をお伝えしておきます。
・グループ内でメンバーそれぞれを象徴する色(メンバーカラー:メンカラ)が決まっている。
・応援するときの定番グッズは「うちわ」と「ペンライト」
・ペンライトの色は(制御されていなければ)それぞれのメンバーカラー5色に観客が自由に変えられる。もちろん消すこともできる。
・その機能を使って、メンバーの挨拶の時は話している人の色に観客が自主的に変えることが恒例。
・当日は、二宮さんの結婚発表後、最初のコンサートだった。
ちなみにコンサート的な個人的な一番の泣き所は、トイレに並ぶ列で見た「今までもこれからもずっと大好き」って書いた黄色い文字の手作りうちわを見たときだよ。(※黄色は二宮さんのメンバーカラー)
(コンサートの内容には全く触れない)当日の様子
①開演前の雰囲気
結婚発表直後のコンサートということもあり、本人及びグループがその問題をどのように取り扱うか?ということに会場は緊張していたと思う。ほかの仕事なら、こんなに個人のプライベートまで踏み込まなくてもよかったのかもしれない。
わくわくよりも緊張感を感じる会場というのもなかなか少ないと思う。コンサートに来れた嬉しさと発表があるのか分からない緊張が入り混じった雰囲気を感じた。本人の口から結婚に言及されたら、複雑すぎてコンサートの3時間では消化できなかったと思うので、その怖さからの緊張感だったと思う。
②開演直後の場の方向付け
開演直後の最初の挨拶の時に松潤から「エンターテインメントするぞ!」という掛け声と翔くんの「夢の世界に連れていきます」という掛け声があり、この場の方向付けがなされたと思う。もちろんスタッフ含めたチームの総意だろうけれど。
これにより、この場はエンターテインメントであり、ビジネスとしての活動として、皆さんを夢の世界にお連れする場なので、プライベート(結婚)については触れない、という方向づけがされていると感じた。
場の方向付けがされていることで、通常通り楽しく進行&エンターテインメントとしても素晴らしかった!
③全体のクオリティーが素晴らしい
なんにせよ、公演自体が本当に素晴らしかった。翌日一緒に行った母が「昨日も今までも、嵐からたくさん幸せをもらってたんだな」と言うくらいに。
ここで何かしらの違和感やエンターテインメントとしての質を下げる行為があった場合、おそらくヤジが飛ぶなど「良くない行動をとる人」の確率が高まっていたと思われる。
④全員が「良い行動」をした結果の「素晴らしい公演」
ここまでは嵐5人・スタッフだけでもある程度担保できたかもしれない。でも、コンサートをつくっているのは観客も含めたあの場にいる全員である。一人でもルールを破ったり、それが伝播すれば、あっという間に会場の雰囲気を変えることができる。
たとえば、ニノの挨拶の時に、ペンライトをみんな消し始めるとか。(私はマジで心配した)
でも、そんな事一切起こらず、一人ひとりが楽しみ、ペンライトを振り回し、全力で色を変え(笑)盛大な拍手を送っていた。
あの会場にいた一人ひとり、いろいろ思いはあっただろうし、感じていたことも違っていたと思う。もしかしたらめちゃくちゃ負の感情を持っていた人もいたかもしれないし私も消化していない部分があった。
だけど、それを表に出さない(悪い行動をしない)で、むしろ、拍手などより良い行動をする人が多くなったことで、結果的により良い場をつくり、良い結果(=素敵なコンサート)に繋がっていたことに、本当に感動した。
⑤社会がより良くなることは、より良い行動をとる人が増えること。
なので、期せずして、一人ひとりのアクションが、その場を良い方向に動かす。ということを実感する機会になった。
実際会場に入ったときは、バックグラウンド含めて全然違う人たちが、(ファンという多少の共通点はあっても「ファンでいる理由」は全員違うわけで)ただ同じコンサートに当たり、当日居合わせたというだけで、より良い行動をとって一体となることなどできるんだろうか。。とだいぶ弱気モードだった。
でも、実際に全く違う5万人が集まった中で、一人ひとりの行動が良い結果を起こしている渦中にいると「一人ひとりの行動で現場を変えることはできる!」ということを体感した。
本当にあの場にいた全員に感謝しかない!ありがとう!
まとめ(いろんなビジネスの現場を思い出して)
・今回、改めて感じたのは一人ひとりの行動が変わると大きなインパクトが出る。ということ。言葉にするとたったこれだけのことだけれど、実際ものすごく難しい。だけど必ず実現もできる。
・一人の行動は小さいけれど、それが大きなインパクトを生む。それが重なっていくことがより良い行動をする人が増える=社会が良くなるということに繋がる。
・一人ひとりがより良い行動をするにあたっては、それに向けて発信する側もとても覚悟がいるし、発信に対して引き受ける責任を背負っている人たちがいる。それがステージに立つ彼ら5人であり、会社で例えると代表なり起業家も一緒だと感じた。
・これからの未来、より個人が発信し、個人が自分の発信を引き受ける機会が増えていくと思う。
・発信する側の覚悟や立ち居振る舞いを考える機会としてもとても学び深い時間だった。