続・デッドボール話

本当は書きたくない話なんですが、X(Twitter)でいろいろ見てしまったので、自分の気持ちを整理するために手短に。

またやったのか。
9回、大差のついたビハインドでこんなことやっても誰も得しない…………まあ損得勘定で語ることでもないんですが、当事者が異なる3人とは言えチーム単位で1か月に3人も負傷退場させちゃダメでしょ。

デッドボールとファンに関する持論は、以前noteで書きました。

それから2週間経ったかどうかでまた再燃するとは(しかも同じ阪神相手に)、いよいよ頭を抱えざるを得ない。「1か月に3回」は、ちょっとプロとしてどうなん? と自チームファンですら思わないといけないレベルなので。

だからまあ、阪神の岡田彰布監督がこんなに怒るのも分かる。
監督は状況に応じて選手を守る立場にあるので、その延長線上でこう言った言動が出てくるのは自然だと思います。多分それはどこの球団が被害者になってもそう。

ただまず「加害者側」である東京ヤクルトのファンに言っておくと、必要以上に罪悪感を背負い落ち込む必要はないと思います。所詮は他人事なので、上記note記事にも書きましたが「自分がそこに介在しえない事象に対して、不必要に責任を負う必要はない」です。
中には阪神のことが嫌いで、主力を2人も負傷退場に追い込んだことを喜ぶような不届き者もいるでしょうが、それについては大いに糾弾されるべきではある。けれどもそうでなければ(身に覚えがなければ)、後述する難癖は突っぱねていいと思いますよ。自分のメンタルを守るためにも。

で。
これはぼくのTwitter環境も多少絡むんですが、関西地方のトレンドは(元から阪神戦の時間帯は野球で埋まりやすいが)半分くらい野球に染まっていましたよね。日曜夜の時間帯は比較的他のテレビ番組もトレンドに上がるんですが、それでも半分ほどは占めていた。
ぼくはその時間帯、昼間にやっていた草野球の疲れと「そもそもおっかなくて見られない」と言う話で詮索はしていませんが、恐らく多くの阪神ファンは「1か月に2度やられた」ことに対し悲憤慷慨したことでしょう。当たり前です、普通にやっていれば起こらない「死球を受けて負傷退場」を短期間で複数回見させられたんだから。そりゃ怒るなってほうが無理ですよ。

ただね、トレンドに「ヤクカス」とか「ゴミ球団」とか上がっているのは確認しましたけど、そう言う汚い言葉を恒常的に用い、ともすれば味方であるはずの阪神の選手にもちょっと不甲斐ないことをすれば「カス」だの「ゴミ」だの躊躇なく罵声を浴びせるような一部の過激な阪神ファンには言われたかないんですよ。

個人の感覚なので説明するのが難しいんだけど、「いい人」だったり、そうでなくても普段は慎んで普段罵詈雑言や誹謗中傷を浴びせない一般のファンが、ポロッとキツい言葉を出してしまうならそれは仕方ないと思っています。どこの球団のファンでもそんな聖人君子はいないもの、さあこれからと言う時期にこんなことされれば怒らないほうが無理がある。

しかし、阪神ファンのステレオタイプとして「熱しやすい・激しやすい」と言うイメージを多分に持たれている中で、先述したような過激な言動をする人も結構いるんですよ。顔を合わせたことのある数少ない知り合いでも、そう言う人が何人かいたから。
日本一国規模でトレンドに上がっていたかどうかは確認していないけど、それでもトレンドとして一定数浮上させるくらいの絶対数がいるのはその証左でしょう。プロ野球選手とは言え生身の人間に対して、その人格を常日頃から気に入らなければ軽んじるようなしょうもない人らに言われたくないのはぼくの偽らざる本音です。

とまあそんな話をすると、東京ヤクルトのファンでもそう言う人は一定数いますよ。「プロ野球チームのファン」と言う、100万人単位のレベルで母集団を抱えるカテゴリならそう言うもの。もし仮に立場が逆転していたら、同じ構図を逆に演じもするでしょうから。
もしそういう人たちで喧々諤々、結論の出ない不毛な論争をしたいなら、「相手チームの選手に怪我させたことを喜ぶようなう○こたれ」と同じレベルでやりあっててください。
東京ヤクルト投手陣の不甲斐なさと技術の無さに呆れ、相手チームの選手を短期間に何度も負傷退場させたことを(ともすれば我が事のように)悔いているファンにも見境なく牙を向けられても、それは(SNS運用の一環としても)自衛しますよって話です。

東京ヤクルトのファンである以上に「野球そのもののファン」でありたいぼくとしては、負傷退場した選手が早期に復帰出来るように祈るのも本音だし、かと言って上述の立場から「選手に対して必要で言葉を選んだ批判こそ、すれ分不相応に責任は背負わない(と言うか一ファンには背負えないと思う)し、誹謗中傷には断固対峙する」。
まあ正直、理想論なのは分かっています。けどね、こう言うと自己弁護になって嫌なんですが、「そう言う見方があってもいい」でしょうと。例えば表現の自由(ただし本来「表現の自由」に「誹謗中傷をする自由」はないとぼくは思っていますが)を盾に「散々な誹謗中傷を浴びせることも尊重して欲しい」と誰かが宣うのなら、「じゃあもうそれでいいから二度とぼくのパーソナルスペースに土足で踏み込まないで」と。価値観が平行線をたどるなら、相互不可侵にして以降関わらなければいいだけの話です。

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