たったひとりのGACKTさんコピーバンド 21 整骨院
※作者寝坊により、予備記事の投稿です。。
今年の2月に岡山から埼玉に引っ越してきて以来、整骨院通いを続けている。
この整骨院のおかげで昼間の仕事も音楽も、なんとか続けることが出来ている。
首の痛みに悩まされ続けて、もう何年だろう?
世界はいまこんな状況だけれど、それでも今ここまで回復して、元気に歌ってギターを弾いていられる今がとても幸せだ。
一時はライブ会場までギターを運搬することさえままならなかった。
めまいと頭痛、そして握力が完全に失くなってしまい、ステージに上がって一曲おわって、
「ごめーん!!弾けんかったー!!」
と頭を下げていたこともある。
そんなこともあって、ギターを弾かず事前に録音したオケと歌だけでライブに出ていた時期もあった。
今考えるともうちょっと別のやり方もあったかな、とも思う。
でも後悔とかはしていない。
どの瞬間も夢中でやっていたから。
格好いいか、不格好かはわからないけれど。
(間違いなく不格好の方だろうけれど)
でもこうして、あのオケで歌だけでやったライブの日々のことを数ある過去のライブ活動の中からスッと鮮明に思い出せるということは、やっぱり僕にとって貴重な経験・・必要な経験だったのだろう。
だからかもしれないが、1日でも長く現役でいたいなと、今は心から思う。
こんなことを言うようになったらもうオジサンだ(笑)
大した理由なんてない。
好きだから1日でも長く続けていたい。
夏休みが終わらないでほしいと願う子供とおなじだ。
☆
整骨院のベッドの天井を見つめる。
施術にも慣れ、おなじみの行程をこなしていく。
基本的な電気治療や軽いマッサージの他にも、「楽トレ」といって、電気を使ってのインナーマッスルを強化するという施術もある。
元々は首や背中を支えるお腹周りのインナーマッスルを強化することで、自前のコルセットを作り上げていくのが目的なのだけれど、歌やスポーツにも活きてくるのでそちらの目的でこの「楽トレ」を行う人も多いらしい。
ちなみに「楽トレ」という名前なのだけれど全然楽じゃない。
負荷がある程度のレベルを超えてくると結構キツい。
猫背矯正もしている。
ステージでの立ち姿。
ここに繋がると信じて今も続けている。
ずっとずっとやりたかった。
ビジュアル系、という表現方法。
音楽に、ロックに目覚めるきっかけは紛れもなく「ビジュアル系」なのに、自分でやるのは結局いちばん最後になってしまっていた。
(これが最後なんて気は毛頭ないけれど。)
やりたい放題こそがビジュアル系の真骨頂。
自分の理想に対して正直であるのがビジュアル系だ。
だから当日観てもらう僕なりのビジュアル系は、少しだけ世間のイメージとは違うかもしれない。
楽しみにしていてほしいな。