オンライン会議にはZoom×miro!〜「ビジネスモデル作成力」の講師をしました〜
こんにちは!
野見山です。
4/25(土)に、僕が所属している東京都中小企業診断士協会中央支部の研究会、BPF(The Breakthrough Platform)で、「ビジネスモデル作成力」をテーマに、セミナー講師を務めてきました。当日はゲスト含めて8人に参加いただきました。
緊急事態宣言で、協会のほうからも集合形式での研究会実施はNGになっていたので、今回はZoomを使ってセミナーを実施しました。
加えて、オンラインでも効果的なワークショップをしたいと思い、オンラインホワイトボードのmiroを使いました。miroを使って、ビジネスモデルキャンバスを作成するワークにチャレンジ!
今回の記事は、以下の内容を知りたい方向けの内容です。
・ビジネスモデル作成の目的や構造化するためのフレームワークを知りたい人
・Zoomを使ったセミナー運営に興味ある人
・miroを使ったオンラインワークショップ手法に興味ある人
■ビジネスモデル概要
まずビジネスモデルの定義について確認します。
ビジネスモデルとは、どのように価値を創造し顧客に届けるかを論理的に記述したもの。
出典:ビジネスモデル・ジェネレーションより
ビジネスモデルを構成する4要素を表すと、以下のようになります。
次にビジネスモデルを作成する場面ですが、①新規事業を立ち上げる場面、②既存事業の事業構造の変革が必要な場面、が挙げられます。昨今のコロナの影響で、飲食店がテイクアウトやフードデリバリーに力を入れるなど、こうした外部環境の変化に合わせてビジネスモデルを変革しようとしています。
ビジネスモデルの定義、要素、作成場面を説明してきましたが、ビジネスモデルを作成する目的を確認しておきましょう。
ビジネスモデルを作成するポイントは、自社の所属する業界の主要競合や業界標準と比較して、競争優位性を持てるか、です。書籍やインターネットの記事で、ビジネスモデルの事例紹介がよくありますよね。他社のビジネスモデルを知る意味は、上記の競争優位性を持てるかの、検討材料とできる点であると考えます。
■ビジネスモデル作成のためのフレームワーク
ビジネスモデルを構造化するフレームワークとして、今回の研究会ではビジネスモデルキャンバスを紹介しました。
ビジネスモデルキャンバスは、上記の9要素を埋めていくことで、ビジネスモデル作成に必要な観点を抑えることができます。9要素の説明は以下のとおりです。
①顧客セグメント(CS:Customer Segments)…ターゲットとなる特定の顧客グループを定義する
②価値提案(VP:Value Propositions)…価値を生み出す製品やサービス
③チャネル(CH:Channels)…顧客へどのように価値を届けるか(例:営業、WEB、代理店)
④顧客との関係(CR:Customer Relationships)…顧客とどのような関係を築くか(例:対面、オンライン等)
⑤収益の流れ(RS:Revenue Streams)…どのように収益を上げるか
⑥主なリソース(KR:Key Resouces)…事業に必要なリソースは何か(ヒト、モノ、カネ、)
⑦主な活動(KA:Key Activities)…事業を成功させるために必要な活動
⑧キーパートナー(KP:Key Partner)…事業を実行するのに必要なサプライヤーとパートナー
⑨コスト構造(CS:Cost Structure)…事業の運営で発生するコストの構造
ビジネスモデルキャンバスの具体例については、以前に記事で紹介しているので、もう少し知りたい方はご覧ください。
■ビジネスモデル革新のステップ
ビジネスモデルキャンバスは現状把握する目的でも使えますが、本来の用途としては、環境変化に合わせてビジネスモデルを革新していくところにあります。以下の資料は革新のステップを示したものです。
革新のステップで、見直しと修正の必要性を記載しました。ビジネスモデルを修正する際は、9つの項目の一部をズラして仮説検証することも効果的なので、4つの観点を紹介します。
■miroを使ったビジネスモデルキャンバス作成のワーク
今回、オンラインホワイトボードのmiroを作って、ワークショップを進めました。ワークの概要は以下のとおりです。
・今回は8人いたので、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って、4人2チームに分かれて演習を実施
・対象企業は各自の気になる企業や勤め先の企業をピックアップ
・ワーク1で現状のビジネスモデル作成
・ワーク2でwithコロナ、アフターコロナをお題に、修正ビジネスモデルの作成
以下は今回ワークのmiroの画像です。ホワイトボードにワーク用の領域を、事前に仕込んで各自に進めてもらいました。実施した感想ですが…
オンラインのグループワークにおいて、思った以上に強力なツール!
というのが素直な感想です。誰がどこで作業していて、どの程度進捗しているいのか分かる。そして、発表時のシェアも問題無く分かりやすい。個人的には、対面でやる意義を考えさせられる日でした。参考までに、見本で作成していたキャンバスも載せます。
■まとめ
今回の記事では、「オンライン会議にはZoom×miro!〜「ビジネスモデル作成力」の講師をしました〜」として、以下4つを紹介しました。
・ビジネスモデル概要
・ビジネスモデル作成のためのフレームワーク
・ビジネスモデル革新のステップ
・miroを使ったビジネスモデルキャンバス作成のワーク
Zoomとmiroを使った研究会運営で、事前の段取りや当日運営などでお伝えしたい情報は書ききれなかったので、そのあたりは別記事でまとめたいと思います!
それでは、また!
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