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たまに虚無 #5

「たまに虚無から抜け出した」と思ってたのは思い込みだと気づいた。何もやりたくない。せっかく生理が来たのに。生理が去って体や肌の調子が良くなるのに、虚無はどんどん大きくなってく。

この数日間、虚無。もう面接嫌なのに面接の予定が入る面接受けなきゃ現状から抜け出せない。地元の友達に聞いてほしくて慰めてほしくてLINEを送った。鼻がムズムズしてくしゃみが出る。面接の日は花粉症の薬を飲んでおこうと思った。


Kindleを買い取ってもらおうと思った。アプリで読めるし、前に受けてたコンサルのことを思い出して嫌になるからもういらない。そう思って買取をしてくれるお店を探した。地図が読めないし方向音痴な私は駅から徒歩1分のその店に辿り着くまで10分近くかかった。申し込んだらお客様のKindleは対象外で0円になってしまいますと回答された。現金が欲しい私は帰り道ブックオフに寄って買い取ってもらえるか見てもらった。コンサルのことを思い出して嫌になるからあまり使ってなかったのが良かったのか、「動作確認が問題なくスムーズにできた」という理由で買取価格がつき、私は現金をいただくことができた。良かったけど相変わらず虚無はなくならない。

たまに虚無になるのは、何もやりたくなくなるのは、これから先もあるんだなと思った。環境が変わっても、好みが変わっても、時間の使い方が変わっても、関わる人が変わっても、仕事が変わっても。私、やりたいことや好きなことをやっても、やり続けてもたまに虚無になるだろうし、何もかもやりたくなる日が何回か来るんだろうな、と思った。だって今の私は数年前の私よりずっと好きなように生きて自由なのに。数年前の私が今の私を見たら「お金はないけど羨ましい生活してるな、こんな人生がいいな」って思ってるだろうに。そんな私は数年前の私に「いやいや、たしかに前より自由なんだけどね、それでも何もかも嫌になる時や何もやりたくないって日、来るのよ」と語りかけるだろうな。

ついに「お風呂に入ってるとnote書こうと思い立つ衝動」までもなくなってしまった。わざと大きくため息をついて、虚無を吐き出してしまおうと、はぁーーっとお風呂の天井を仰いだけど、大して変わらなかった。そのうち書きたくなる時が来るから、今はお風呂に入ろうと思った。

Amazonプライムでlittle forestを見た。きーちゃんの記事で見て気になってたのだ。

おいしそうな食べものがいっぱい。そのものな食べものも、作った食べものも。孤独のグルメを見たときの「うわぁぁぁおいしそうぅぅぅ」という食欲と格闘する悶絶するような「おいしそう」とはまた違う「おいしそう」が出た。空の映像が本当にきれいで「little」だけど大きくて広い、と思った。食べものもおいしそうだけど、日差しでつやつや光る野菜やハリのある露がついた植物とか、薪ストーブであったまる空気も見ていたくなった。
韓国版もあるので、見てみようと思った。「〜しなきゃ」より「〜してみよう」の予定の方が、生きる活力が湧く。

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