ポリーニ 追記
追記
ありがたい事に初めての投稿にコメントを頂きましたので、そのご質問のいくつかにお答えするためここに追記致します。
ポリーニの数多くのアルバムの中でまず思い浮かんだのは、彼の名を知らしめたショパンの『練習曲』、曲も含めて愛着の深いベートーヴェンの『ソナタ第28番』、ベーム/ウィーン・フィルが美しいモーツァルトの『ピアノ協奏曲第19&23番』、アバドとの鮮やかなバルトークの『ピアノ協奏曲第1&2番』といったところでしょうか。
ポリーニのフランスもののレパートリーについては、彼が尊敬していたミケランジェリが得意としていた曲目を録音したという意識しかありませんでした。確かにラヴェルとかも聴いてみたかったですが、多分彼の好きだったのは論理的、構造的な芸術、どちらかと言えばドイツ系のそれだったのではと思われ、感覚的、色彩的な音楽は1957年のジュネーブで敗れたアルゲリッチ(同じくミケランジェリを尊敬している)が存在していることは、我々の幸せであったと思っています。それでも、多分ポリーニ初来日の折にマキシム・ショスタコーヴィッチ指揮で演奏したプロコフィエフの『ピアノ協奏曲3番』は是非聴きたいですね。