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図案が、これでよい、と感じられるところまで持ち込めたのは、昼休みも終わる頃だった。 今日…
道具の準備は、たぶん、ほぼ大丈夫だと思う。 要となるのは、矢立の中にあった水と月光だ。 …
つなぎ合わせた空間の門は、ぼくの部屋に直結していた。 住み慣れた、アパートの部屋。 ほんの…
“地図にない島”は、ぼくが知る限り、どこの国の地図にも、どの時代の地図にも、記載がない。…
伝令役を終えたネプラは、即、<島>へ戻って行った。 それからのぼくは、自分でも呆れるほど…
うれしさと、期待。 不安と、恐れ。 そして、思いがけず強く沸き上がったのは、孤独感。 島側…
「前にきみと会ってから、ニンゲン時間でどれくらい経っているのかね?」 「20年以上だな」 正確には、23年だ。 ぼくには、ネプラの姿が見えなくなって。 声も聞こえなくなり。 存在を認知することができなくなった。 そして、忘れた。 さっきまで、ずっと。 陳腐なファンタジーと同じ。 大人になると見えなくなるっていう。 ......いやいや。 そうじゃない。 おじいちゃんが、いなくなったから。 だから、見えなくなって聞こえなくなった。 ぼくはもともと、おじいちゃんのおかげ
驚いて、手にしている物を落とす。 よくマンガや小説に出てくる光景だが、そんな反応になるわ…