ADDress鶴巻温泉A邸での暮らし
現在、「全国定額住み放題」のADDressというサービスを利用しながら、チャリで関東を転々としている。今週は鶴巻温泉A邸にて5泊6日の滞在。
ここを固定拠点として使用している方が3名いて(30代男性と、50代のご夫婦)、私と、20代の男性がそれぞれ個室に数日間泊っている。
このメンバーで毎晩過ごす夕食の時間とっても楽しい。
一人で点々と旅をしていると、あまりまとめ買いをすることができず、自炊と言っても一品もので終わってしまう日が多い。
でも誰かと一緒に食べるとなると、量をたくさん作ることができるので食材を余らせる心配がない。他の人が何を作るのかあらかじめ聞いておき、それに合うおかずを2~3品作る。そうやって各自持ち寄ると、たちまち食卓がいっぱいになっていく。
昨日のご飯は
・お好み焼き
・めびかりのから揚げ
・メジナのお刺身
・きんぴらごぼう
・水菜とえのきのお浸し
・かぼちゃサラダ
お魚は、徒歩1分の小さな商店で買ったもの。看板がなく、開いてるのかすらよくわからない怪しい店なのでここの会員さんは「闇市」と呼んでいる(笑)が、野菜も魚も安く買えるみんなの行きつけの場所。
焼酎やウィスキーを飲みながら23時まで食べたり飲んだりしてお話する。昨日は得に断捨離の話で盛り上がった。多拠点生活をしていると、必然と荷物が減ってくる。特に家を引き払って、ADDressだけで暮らしている人は一度大胆な断捨離を経験していることが多い。
でも物を減らすうちに、いかにそれまで「必要のないもの」に縛られていたか、いかに少ないものでも幸せかということに気付き、心の余裕や豊かさのようなものが得られるように思う。そんな感覚をすぐに共有できるのも、ADDress会員ならではである。
今日は「雑司ヶ谷拠点」の家守さん(※家守とは各拠点の管理を行う方のこと)がB邸に泊っているので、A邸に遊びにきてくれた。私自身、つい2週間ほど前に雑司ヶ谷にいたので、鶴巻で再会できたのは嬉しい偶然である。
今日のごはんは
・アジの塩焼き
・大根の煮物
・納豆キャベツ春雨サラダ(私のおばあちゃん秘伝)
・小松菜としめじのにんじんしりしり
・トマトとバジルソース
・A邸で漬けてるぬか漬け
・畑(B邸シェア菜園)で摂れた春菊と大根のサラダ
・畑で摂れたじゃがいもとサツマイモのロースト
会員が共同で育てている畑っていうのも、なんて素敵なのだろう。専属農家でなくても、何人かでいっしょに面倒を見て、植えるのも自由、食べるのも自由、旅に出るのも自由というゆるい菜園の仕方は不思議と惹かれるものがある。
明日は個室の男性の最終日なので、彼の大好きなお刺身を食べようという話になっている。海鮮丼にしようか、手巻き寿司パーティにしようか、と想像を膨らませながら、今夜は解散。
ヨーロッパでの旅中、特にイタリアのホステルで働いていた2か月間は、毎日このように過ごしていた。新しく出会ったばかりの人々と食卓を共にし、情報を交換したり、旅や人生について語り合う。
さすがに大人数で入れ替わり立ち代わりとなるとコロナ禍では難しいが、今回のように「長期滞在×少人数」で過ごせるのは今の私にとってちょうどいい。ホステルのような新鮮さや勢いがあり、でも「おかえり」と言ってもらえる、おうちのような温かさや居心地の良さを掛け合わせた生活が気に入っている。
週末は鶴巻らしく、ハイキングと温泉に出かけよう。
2020年12月11日より 神奈川県秦野市より
もえん
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ノマド翻訳家のもえんです。
チャリでADDressの拠点をホッピングしてます。定住しない暮らし、哲学・思想、言語学・語学、好きな言葉についてぽつぽつと発信してます。
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