老後のために今節約しすぎるのもどうかなと思ってきた
投資を始めてから、今年で丸16年になります。
きっかけは、老後に備えるためでした。
当時は、フリーランスになったばかりで、収入も今よりかなり少なく、不安定な状態でした。退職金もないため、老後への不安が大きく、節約をしてできる限りの額を投資に回すようにしていました。
そして、16年が過ぎた今、30代で始めた投資を50代になった今も同じペースで続けています。
ただ、30代と50代てはライフステージが異なりますよね。
(過去の記事でも触れたことがあるかもしれませんが。)
若い頃と同じペースで老後の資金を貯め続ける必要はないはずです。それに、あと十数年すれば、少額とはいえ年金ももらえる(はず)ですし。
何より、50代の今は、自由に動ける最期の時期かもしれません。
私の場合、幸いにも両親はまだ大きな病気をしておらず、介護も始まっていませんが、こればかりはいつ始まるかわかりません。親の年齢を考えると、その時が来るのはそう遠くない未来でしょう。
介護が始まれば、数年間は身動きが取れなくなるはずです。
さらに、自分の体調も気になり始めました。
数ヶ月前の旅行では、人生で初めて尋常じゃないほどの膝の痛みに襲われ、もう無理はできないことを身をもって知ることになりました(膝に痛みがあると、ほんの10メートル先が本当に遠く感じるんですね・・・)。若い頃と異なり、飛行機での移動も、長時間だったり乗り換えが多かったりすると、体にかなり堪えるようになっています。
前置きが長くなってしまいました。
要するに、最近、老後に備えるあまり、今を犠牲にしすぎているのではないか?と思うようになったのです(お金も時間も)。
実際、老後に備えるために投資に回している額が結構すごいことになっています。
NISA
積立投資枠:10万円/月
成長投資枠:240万円/年 (20万円/月) ※年初に一括購入
IDeCo
6.8万円/月
小規模企業共済
7万円/月
計43.8万円/月
いや、これは完全に備えすぎでしょう(笑)。
というか、他の生活費や税金・社会保険料もろもろを含めると、月換算では完全に赤字です。(まあIDeCoと小規模企業共済は経費になるのでまだ良しとして)
ちなみに白状すると、私はファイナンシャルプランナーの資格を持っているものの、お金の細かい作業は苦手です(簿記とか、正直苦痛)。
当然、確定申告の作業も直前になってヒーヒーいいながら一年分をまとめてやる派です。(ちなみに、投資は、いったん積立を設定してしまえばほったらかしで済むのでここまで続けられています。)
話を戻すと--。
もともとあまり外出しない生活なので、そんなにお金を使うことはないとはいえ、これではもはや、老後のために今を生きているようなものです。
老後も人生ですが、今も人生です。
今を充実させることも大事ですよね。
老後のために回しているお金を使って、新しい趣味でも始めてみるか・・・?
とはいえ、元来インドアな性格だからか、なかなか思いつきません(笑)。思いつく中で最高のアウトドア的な趣味は旅行ぐらいでしょうか。でも、頻繁に旅行に行くのは難しいしなー。
ま、でも、翻訳の仕事がこれから減っていくだろうと考えると、おのずとIDeCoと小規模企業共済の掛け金は減らさなくてはならないときがくるでしょう。そのときまた考えるか。