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自己紹介なしで距離が縮まる「場」の温め方

コロナ以降、人とのつながりや雑談の重要性が見直されるようになりました。

オンラインで趣味の集まりに参加する人も増えているのではないでしょうか。

でも、知らない人と、しかもオンラインで話すのは、気まずいですよね?

イベントの主催者にとって、参加者みんなが楽しめる場をどうやってつくるか、というのはかなり悩ましい問題だと思います。

参加したイベントで「お?」と思うことがありました。知らない人同士が集まる場の温め方をシェアしてみたいと思います。主催者(になるかもしれない人)にとって、オンライン・オフラインに関係なく使えるワザです。

HUCってどんなコミュニティ?

参加したのは、母親アップデートコミュニティー(HUC)の「じぶんのはなしをするカフェタイム」というイベントです。

HUCは母親世代のアップデートを目的としたご近所オンラインシステム。

「母親」という名前はついていますが、子育ての話ばかりしているわけではありません。メンバーの共通項が「母親」というだけで、実際のところなんでもありのコミュニティです(たぶん)。

メンバーそれぞれが、興味のあることはどんどんやってねー、参加してねーという場所だと私は思っています。

去年の年末にたまたま発見し入会したものの、ほとんど活動に参加できていませんでした。やっぱり、オンラインだけだと距離があります。。

ちょうどメンバー同士で話ができる機会があったら参加してみたいなと思っていたのでした。

知らない人が集まる「場」の温め方

普通、お互いのことを知るためのイベントって、自己紹介から始まりますよね。

「私は◯◯です。◯◯に住んでいます。仕事は◯◯です。」みたいな。そこで自然と会話が広がっていけばいいのですが、どうしても特定の人が話をして、そのほかの人は聞く。というスタイルになってしまいがちです。

でも、このイベントが採用していたアプローチは違いました。

それは特定のお題について、単語だけを言っていくというものです。聞いている人は深掘りしたくても、ぐっとこらえてリアクションだけをしてください。というルールでした。

実は、これには元ネタがあるそうです。『人見知りでもセレンディピティ 身近な奇跡が爆増する20のルール』という本が紹介されていました。

今回のイベントでは4〜5人ほどのグループに分かれて、次の3つのお題に取り組むことに。

  1. 昔好きだったもの(つけたかった職業や好きだった人)

  2. 今好きなもの

  3. これからしたいこと

「好きなもの」はその人をよく表している

やってみて思ったのは、自分のことはわかっているようで、わからない。もしくは忘れてしまっているということです。

私も昔何が好きだった?と聞かれて、困りました。

それに比べると、いまのことやこれからのことの方が話せるのですが、
はじめて会う人にどれくらいの本気度で言っていいのだろう?
マジメに答えすぎてもおもしろくないかな?

とか、余計なことばかり考えてしまっていましたね。

おかげで他の人の回答を聞きながら自分が話す内容を考える、というドキドキの時間を過ごしました。

おもしろかったのは、好きなものや興味があるものの「過去」「現在」「未来」をたどることは、その人の結構な部分が伝わるということです。

ある意味、好きなものの時系列は普通の自己紹介よりも、その人を物語るかもしれません。

思いのほか楽しい会になったので、ネタ元の本もゲットしました。「新時代の」つながりの法則と言われたら、気になりますよね。

大きな書店がない地方の中の地方に住む私が本を買うのは、ほぼネットです。

ニュースやネットの記事を見て、そこで紹介されている本に興味を持つことはあります。

が、そもそもその記事を読むかどうかは、その記事のタイトルやキーワードでだいたい決まっているもの。

放っておくと、自分が興味のあるもの・関心のあるものしか目にしなくなっていくので、イベントに参加したことでこれまでに読んだことのない本に手が伸びたのは、おもしろい体験だったなと思いました。

もしかしたら、それもセレンディピティーなのかもしれません!


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