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イヴ・サンローラン展「時を超えるスタイル」
こんばんは。mikaです。
昨年に引き続き、ものすごいスピードで過ぎ去ってしまう今年。
気づけば今年もあと1週間ほどしかありません。
一年の振り返りをしたり、来年の目標を立てたり、掃除をしたり…とバタバタしていますが、どうしても今年中に書いておきたくなったのが、イヴ・サンローラン展「時を超えるスタイル」に行ったときのこと。
プロフィールにも書いていますが、昨年あたりから(いや、もっと前から…)外見の劣化スピードが尋常ではなく、それでも「なんとかしないと」とか言いながらものんびり構えていたところ、病気で入院することになり、劣化スピードは光の速さとなりました。
あまりのスピードで転がり落ちるわたしを、救ってくれたのがファッションでした。
ファッションというのは不思議なもので、ちょっとしたポイントを意識するだけでも人に与える印象を大きく変えることができ、気分も上がることを実感しました。
そんな理由で今年はファッションについて勉強をはじめたこともあり、イヴ・サンローラン展「時を超えるスタイル」はとても見ごたえのある展覧会となりました。
若干21歳でディオールのチーフデザイナーとなったイヴ・サンローラン。
最初のディオールのコレクションで「トラペラーズ・ライン」を発表します。詳しくは以下の展覧会サイトでどうぞ。
展覧会のタイトルにもなっているように、まさに「時を超えるスタイル」ってあるんだなと実感しながら見ていました。
上記サイトにもある「品行方正」シャツ・ドレスは、1958年に発表されたものですが、今見ても本当にかわいい!
ファッションに限らずリバイバルなどはたくさんありますが、それとは違った感覚で、あまり「昔」を感じませんでした。レトロでもなく、懐かしさもなく、普通に今かわいい。(うまく言えなくてすみません…)
あ、でも10代や20代の方たちが見るとレトロと感じるのかもしれませんね。
そして感じたのは
「イヴ・サンローラン、いろんなことやり過ぎ。発想がスゴすぎ。」
ということ。
(もうちょっと別の言い方があるとは思うんですが…お許しください。)
オーダーメイド服から既製服へファッションの主流が移り変わったひとつの出来事として、イヴ・サンローランが「リヴ・ゴーシュ」という既製服のサロンをオープンしたことが大きく関係しています。
今では既製服も多いですが、当時はオーダーメイドがおしゃれの主流。
そんな中、今の女性のファッションの原点となる洋服やスタイルが生み出されたのはイヴ・サンローランの影響がかなり大きかったはずです。
そして、ピーコート、タキシード、スカートスーツ、トレンチコート…。
今では当たり前のように女性のファッションとして存在していますが、当時は男性のファッションであったり、軍服として使用されていたりと「女性の洋服」という概念がありませんでした。
他にも、当時実用的な衣服として使われていたジャンプスーツを女性のファションとして取り入れるなど、イヴ・サンローランの感覚と発想のすごさを感じました。
また、画家やアーティストとの親交も多くあったようで、彼らへのオマージュ作品も展示されていました。
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モダンですね~。
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素敵のひとことに尽きる。
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後ろも美しい。
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華やか~!テンション上がります。
ファッションだけではありませんが、今の時代、短い期間で流行が目まぐるしく変わり、また同時に流行の傾向は繰り返されていると感じる部分があります。
繰り返される不変の部分…それがスタイルなのかもしれません。
「ファッションは時代遅れになるが、スタイルは永遠である」
今回の展覧会では、この言葉を実態として見せられた気がしました。
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イヴ・サンローランが女性に敬意を払い、感謝の念を持っていたからこそ、現代の女性のファッションやスタイルがあるのかもしれないと感じられた展覧会でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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