足立乃蘭
観た映画の感想や映画について勉強したことなどのまとめです。
偶然手に入れた50円のエスペラントの教材のみを使い、エスペラントを学んでいきます。
昔、題名も覚えていないのだけど、面白いテレビ番組があった。浦島太郎を知らない子供たちに浦島太郎の落ちを考えてもらうというものだった。 仮面ライダーが出てきたりと子供らしい話が多いなかで、抜群に面白い話があった。うろ覚えだが説明すると、玉手箱のなかに竜宮城があり、約束を破られ怒った乙姫さまに玉手箱に閉じ込めらるというもの。そこから助けた亀がもう一度浦島太郎を助けてくれて、浦島太郎は玉手箱に閉じ込められることはなかった。というお話。 これは本当に面白い。玉手箱のなかに竜宮城が
私は「狂い咲きサンダーロード」が好きで「ファイトクラブ」が好きだ。どちらもこんな世の中ぶっ壊してしまいたいという気持ちと共に破滅に突き進んでいくパワフルな映画だ。 したがって私は破滅的な生き方に憧れている。誰にも認められないことに命を突っ込んで犬死したいのだ。そう思っていた。 「スワロウテイル」を観て自分は変わってしまったような気がする。なにか憑き物が落ちたように、破滅以外の生き方を選んでもいいんじゃないかと思えるようになった。 それは多分「スワロウテイル」の登場人物の
映画「マイレージ、マイライフ」が大変面白かったので、原作小説を読んでみることにした。 映画はしがらみを嫌い、自由気ままに荷物を軽く生きてきた主人公のライアン・ビンガムがしがらみを嫌うがゆえに失ってきたものに気づくというラストだった。それは自分の信じてきた価値観の崩壊であり、それでも人生は終わりに向かって続いてしまうという哀愁漂う物語であった。 原作小説はまったく異なる物語だ。ライアンは体調を崩し中年らしいボロボロの体で仕事をなんとかこなしている。リストラ請負人の仕事にも愛
人並みの人生からはやや外れた生き方をしている。大学四年時に大学に行けなくなったことや1年半の無職期間、半年の休職など普通から外れてしまった部分を数えているとなんとも嫌な気分になる。その割にいいこともたくさんあった。 小学生のころ憧れたロボコンには大学三年時に急に参加することができた。海外で仕事をするというささやかな希望も叶えることができた。 これらは少し私に都合のいい言い方をしている。本当の意味で最初に思い描いていた形で夢を叶えられたわけではない。それでも、私は奇妙な巡
特定の映画の話ではありませんが、荒んだ気持ちや落ち込んだ気持ちを不思議と癒してくれる映画に出会うときがあります。 振り返るとそれほど面白い映画でもないはずなのにそのときの自分の心にしっくりとはまりこみ、欠けた部分を癒してくれる映画です。 こんなときに観る映画は不思議と明るい映画ではダメなのです。明るい映画のポジティブなエネルギーは落ち込んでいる自分を癒すどころかダメ出しするような気がするのです。 では、どんな映画がいいのか?それは、正直に言えばわかりません。でもアクシ
「うしおととら」や「からくりサーカス」で知られる、漫画家の藤田和日郎先生のXを見ていたら、とても興味深いポストがありました。 TLに流れて埋もれてしまってはあまりにもったいない気がしたためnoteに残します。 一つ目が藤田先生の疑問です。 ミュージカルはなぜ歌うのか?これはミュージカルが好きな人よりも嫌いな人のほうが疑問に思うことでしょう。とはいえミュージカルが好きな人であればはっきり答えられる疑問というわけでもないことでしょう。私もスッキリと腹落ちするような答えは持っ
自分の話を書くのは恥ずかしいのだけれど、たまには書いてもいいかと思い書くことにしました。書きたいことは主に3つ。 第1に復職したということ。 半年前から休職していました。半年も休んでいると久々の出勤は大変気まずかったのですが、びっくりするほど温かく受け入れてもらえました。復職についてはこれ以上特に書くことはありません。ただこれをきっかけにいくらか心境の変化があったのです。 第2に自由に生きようと思ったこと。 今までも不自由に生きていたわけではないのですが、なんだ
「三体」シリーズも続々と文庫化され、ドラマの配信なども始まりました。実は「三体」Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの日本語翻訳版が販売される前に中国語版を購入していました。翻訳される前に中国語を勉強して読んでやろうと思っていたのですが、できるわけもなく日本語翻訳版を購入して読み終えました。 「三体0 球状閃電」(以下「三体0」)は日本では一番最後に発売された三体シリーズ作品です。私も「三体」Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを読んでから「三体0」を読みました。 以下の文章は「三体0」「三体」Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのネタバレを含
外国語というのは難しいもので、どういうわけかなかなか身に付きません。私は大学まで英語の授業がありましたがペラペラとはほど遠いです。巷には色々な教材や英会話教室がありますが、当然、お金がかかりますよね。とはいえ、無料の動画などだけで本当に英語がペラペラになるとも思えません。コストパフォーマンスを考えて外国語学習の手段を選択しなければならないようです。 コストパフォーマンスのことなどまったく考えていなかった5月19日、文学フリマ東京38の日本エスペラント協会のブースで「小
三島由紀夫は身体が弱かったために徴兵されなかったことに大きなコンプレックスを抱えていたらしい。戦争に行かなかった自分は代わりに何かをやり遂げなければならない、そんな使命感があったのではないだろうか。 一方、「ゆきゆきて、神軍」の主人公である奥崎謙三は戦争には行ったが、生きて帰ってきたがために何かをやり遂げる使命を感じているように見える。 私は「ゆきゆきて、神軍」を観る直前に、偶然にも大岡昇平の「野火」を読んだ。奥崎謙三がいたニューギニアとは場所こそ違えど、凄惨な戦
周りからおすすめされて観に行った映画がつまらなかったときの感想をどう伝えるかは悩ましいものである。「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(以下ゲ謎)はそんな悩みの種になった。この記事を書くことにしたのだから私もなかなか吹っ切ったものである。 できの悪い映画だとは思わない。むしろ日曜日の9時から放送したアニメの続編としてよくここまで過激な作品を作れたものだと驚いた。演出が酷いわけでも、脚本に矛盾が生じているわけでもないし、不満はあまり無い。 ところが観終わった直後の満足度は高くは
みなさんは映画を選ぶときに参考にしている映画レビュワーはいるでしょうか。私は「サメ映画大全」で有名な知的風ハットさんです。知的風ハットさんのレビューを見て死ぬほどつまらない映画を見ることも増えました。もちろん面白い映画にも何度も出会わせていただきました。その中の一本が「狂い咲きサンダーロード」です。知的風ハットさんの邦画のベストだとか。 この映画が去年観た映画のベストとなり、私にとっても邦画のベストとなりました。どうあっても自分を曲げることができない主人公・仁が、なにもか
去年のことを尋ねようとして「今年はどうだった?」などと尋ねてしまうのは年始にありがちな間違いかと思います。 去年観た映画で一番を挙げようとして「今年観た映画で一番は○○だった」などと一年が始まって数日で決めてしまったりなんかもしてしまいまがちですが、今年の一番が、早くも、本当に、出てしまったかもしれません。 それが「ノベンバー」。エストニアの寒村を舞台にした童話的な世界観の物語です。モノクロの映像やゆったりとしたテンポが奇妙なキャラクターたちの違和感を消し去り、鑑賞者を
こんな記事を去年に作りました。 それで以下の傑作百選を作り始めていました。 映画 小説 漫画 でもこれらが完成するのは、おそらく私が死ぬころになります。それでいいと思って始めたのですが完成しないのがやはり嫌になってきました。三十選くらいならしばらくすれば完成する気がします。 そこで今後私的傑作選作りは三十選にします。
※現在制作中 以下の記事に製作の経緯があります。 1.新世紀エヴァンゲリオン2.電脳コイル3.PSYCHO-PASS新編集版4.攻殻機動隊Stand Alone Complex5.serial experiments lain6.TEXHNOLYZE7.魔法少女まどか☆マギカ8.妄想代理人9.アキバ冥途戦争
※現在制作中 以下の記事に製作の経緯があります。 1. 火の鳥 鳳凰編2. AKIRA3. 風の谷のナウシカ4. 寄生獣5. キャプテン6. あしたのジョー7. ジョジョの奇妙な冒険 第5部黄金の風8. ドラえもん9. 迷走戦士永田カビ10. 黒博物館 ゴーストアンドレディ11.漂流教室12.メランコリア13.天 天和通りの快男児