決意表明
人並みの人生からはやや外れた生き方をしている。大学四年時に大学に行けなくなったことや1年半の無職期間、半年の休職など普通から外れてしまった部分を数えているとなんとも嫌な気分になる。その割にいいこともたくさんあった。
小学生のころ憧れたロボコンには大学三年時に急に参加することができた。海外で仕事をするというささやかな希望も叶えることができた。
これらは少し私に都合のいい言い方をしている。本当の意味で最初に思い描いていた形で夢を叶えられたわけではない。それでも、私は奇妙な巡り合わせで夢を叶えて生きてきている。
そしてまた奇妙な巡り合わせがやってきた。私は本を出したいと思っていた。それは同人誌「霞と息」に小説「Augmented」寄稿したことでほとんど実現できたように感じていた。
次は商業出版だと思っていたとき、とあるコンクールを友人から紹介された。小説ではなかったが、私に縁のある内容だったのでそのコンクールに応募してみた。そして今日、三等賞以上受賞内定のお知らせが来た。三等賞以上の受賞者は作品集に文章が掲載される。つまり、私の文章が商業出版されるのだ。なんだか急に商業出版も達成された。
次は何だろうか?ひとつある。いままで本気で言うのが怖かった。でも、今回は本気で言う。次は新人賞を取って小説家デビューする。漠然と生きてきて巡り合わせで得た結果だけの人生だったが、悪くなかった。ここまで偶然に導いてもらった。次は私が本気で結果を求めよう。