📘️ Book Club:ホットポテト・プロセスとは?コラボレーション重視なデザイナーとデベロッパーの新しい働き方。
今までのデザイナーとデベロッパーの仕事の仕方を観察していると、多くの場合は引き継ぎが一方向に進むことが多いことです。
アジャイル開発を取り入れているとおっしゃる方もいるかもしれませんが、実は細かくスプリントで区切った、各スプリントのプロセスはウォーターフォール開発のプロセスになってしまいがちなのです。
デザイナーはデベロッパーにコンプを渡し、彼らの仕事は終わったと思います。これは、1回のパスですべてを完璧にする形で、デザイナー、デベロッパー両方にとって大きなプレッシャーになっています。
今回は「ホットポテトプロセス」と呼ばれる優れたコラボレーションの仕方をご紹介したいと思います。
このプロセスでは、プロダクト作成サイクル全体にわたって、アイデアがデザイナーからデベロッパーへ、そしてまたデザイナーへ、そしてデベロッパーへとすばやく、何回も繰り返される作業の形です。
💡ホットポテトとは?
対処が難しく、多くの意見の不一致を引き起こす問題、状況などという意味で使われています。
デザイナーとデベロッパーのコラボレーション・レコーディング
上の図がウォーターフォール・プロセス、下はホットポテト・プロセスのデザイナーとデベロッパーの混じり合いを示しています。
一緒に仕事をするということ
単純すぎるようにいこえますが、デザイナーとデベロッパーがホットポテトプロセスを試すための最良の方法は、一緒に仕事をすることです。
これは、ホットポテトプロセスを生み出した Dan MallとBrad Frostが提唱している優れたプロセスです。
チームの分散
ますます多くの人々がリモートで作業するようになるにつれて、優れたプロセスは人々が働くさまざまな方法すべてに適応する必要があります。 ホットポテトプロセスも例外ではありません。ホットポテトプロセスについてよくある最初の反発は、同じ職場、同じオフィスに配置されたチームにのみ理想的であるように思われることです。
直接一緒に仕事ができない場合は、ビデオチャットやその他のリアルタイム同期ツールを使用して、同じ場所での共同作業をシミュレートします。
例えばZoomチャットを数時間開いたままにして一緒に作業してみることが勧められています。
リモートワークに関するさらに優れたヒントについては、Mandy Brownの優れた記事「リモートチームを機能させる」を参照してください。
録音を使用してタイムゾーンのギャップを埋める
タイムゾーンが揃っていないために同時に作業できない場合は、自分が作業していることを記録して、共同編集者に送信できます。
共同編集者は、自分の録音を作成しながら、録音と一緒に作業できます。 次に、録音を前後に渡し続けます。 Voxer、Otter、その他のトランシーバーやインターコムのようなアプリなどのツールは、非同期コラボレーションを同期コラボレーションに少し近づけるのに役立ちます。
一緒に働くこということ
直接会ったり、レコーディングを交換したり、これらの種類のアプローチを概算したりできない場合は、実際には一緒に作業していないという事実に同意する必要があるかもしれません。
デザイナーがやめるべきこと、始めたいこと
やめるべきこと
→ 完璧なコンプをデザインしようとする姿勢
→ デザインを溜めておく、シェアをあまりしない
→ オーバーエンジニアリング
→ ハンド・オフドキュメントの作成
→ 承認のためにデザインする姿勢
→ 現状必要のないデザインの詳細に時間を浪費すること
始めたいこと
→ フロントエンドのワークショップ環境にさらに依存する
→ チーム間のコラボレーションセッションをさらに充実させる
→ プロセスの早い段階でデベロッパーを巻き込む
→ もっとプロトタイピングを作る
→ より包括的なデザイナーパートナーであろうとする姿勢
→ ストーリーブックの使用
→ より多くのプレースホルダーを使用する
→ コラボレーションのための時間を切り開く
→ 密室のデザインレビューについてもっと不平を言う
→ より低い忠実度での作業
→ 以前にアイデアを共有する
→ デベロッパーと一緒にプロトタイプとワイヤーフレームを制作
→ コラボレーションを可能にするために物理的なスペースを変更する
→ デザインの反復を高速化させる
→ デザインをチームスポーツにする
→ ページレベルではなくコンポーネントレベルでの作業
→ プロセス全体を通して参加する
→ デベロッパーチームに質問する
→ できるだけ早く生産に出荷することに焦点を当てる
私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。
メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。
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