🗂️ Design Materials ＃デザイン資料 – プロダクト・デザイナーの役割と責任、目標をたてて、視覚化する方法。

1. デザイナーたちがよくつぶやくこと

デザイナーたちがよくこんなことをミーティング中につぶやきます…

We don't currently have a product design mindset – we want to be designing a business not simply UX/UI
現在、私たちにはデザイン思考のマインドセットが備わっていません。ただ単にUX / UIデザインではなく、ビジネスをデザインしたいと考えています。

💡 デザイン思考の定義は、デザイン的なプロセスを利用し、クリエイティブなアプローチから、様々なビジネスの問題を解決する方法となります。

どのよな場面で、デザイン思考が必要となってくるのかリスト・アップしてみました。
→ 新規ビジネスを開拓したい
→ 外部からアイディアが欲しい

→ 新規サービスのプロトタイプを作りたい
などかと思います。

プロダクト・デザイナーとして様々な分野に関わりたいと思うものの、その定義は広く、それによって求められるスキルと知識も多いので、すべてをカバーするのが極めて難しいです。また、ひとりですべてを抱え込むと、品質とスピードに問題が出てくる可能性もあるので、個人的には、専門性を伸ばしていくことでより高度な提案とアウトプットができると思いますが、私の会社では、プロダクト・デザイナーとしてスキルを伸ばしていくため、

職場はでは半年に一回パフォーマンス・レビューが行われます。

プロセスは、パフォーマンスをチェックし、設定された目標に対してチーム・メンバーがどのように沿っているかを確認する機会です。これは、チーム・メンバーとマネージャーがフィードバック、またはサポートについて話し合う機会でもあります。


プロダクト・デザインは年々急速に変化しています。私の働いている会社もクリエーティブ・チームが成長するにつれて、効果的なスキルと考え方を構築する必要性も高まりました。プロダクトデザイナーとして働くためには、UX/UIデザイン以外にもいろいろなスキルを身につけなければなりません。クリエイティブ・チームのデザイナーはさまざまなバックグラウンドを持っており、それぞれに独自のスキルセットがあります。

2. 伸ばしたいスキルを視覚化する

スキル・プロファイルはチームメンバーと共有し、それぞれの専門分野を理解し、助け合うことができますが、得意でない分野を徐々に拡大していくことを目的としています。

image from Competence mapping instead of design titles by Alexander Lindqvist

例えば、コラボレーションでプロジェクトを進め、お互いに得意でメンターとして活躍します。デザイナーを一人しか雇えない環境では数多くの分野に精通している人のほうが良いですが、そういう人ばかり増やしても強いデザインチームは作れません。これはチームのダイナミクスを改善するのに役立たせます。私はビジュアル・デザインは得意なのですが、他にも改善が必要な項目がたくさんあるので、デザイン・ストラテジーを得意とするデザイナーから色々学ばせていただいています。

私たちは個々に目標を設定し、最も改善したい分野に焦点を当て、スキルを磨いています。周りのチームメンバーも積極的に協力しています。

3. プロダクト・デザイナーの役割と責任

プロダクト・デザイナーとして柱を構成するには、さまざまな重要な要素を理解しなければいけません。私たちの会社では以下の内容がプロダクト・デザイナーの役割と責任とされています。

今日の新しいテクノロジーの展望を見て、明日のソリューションとなるプロダクトを構築しています。会議室のホワイトボードよりも実際の人の手で体験する方が良いので、私たちは早く出荷し、頻繁に出荷します。

アプリ、サービス、プロダクト、エコシステムのデザインまたは開発にかかわらず、私たちは遊び心のある考え方で重要なものを作り、私たちの野心を共有するブランドを引き付けます。

目的
私たちののプロダクトデザイナーは、学際的なチームでクライアントのためにインパクトのある革新的なデジタル・プロダクトを作成する責任があります。この役割は、クライアントに高品質で革新的なデジタル・プロダクトを提供するために、プロダクトの機能、外観、感触、進化の方法をデザインする際に、デザインチームと緊密に連携する責任があります。

責任
以下の重要な領域は、実行されている作業の一般的な性質を説明することを目的としています。これらは、実行する必要のあるすべての責任、義務、およびプロジェクトの完全なリストとして解釈されることを意図したものではありません。

関連するデザイン・アーティファクトを通じて、魅力的で革新的で測定可能なデジタル・エクスペリエンスを作成します。
プロジェクトチーム内で作業して、デザインの計画と見積もり、スコーピング、調査を含むすべてのデザイン活動を計画および促進します。
クライアントとプロダクトのニーズを満たすために、調査結果をデザインの推奨事項と成果物に変換します。
自分の仕事を定期的に共有することで模範を示すなど、デザインチームの活動に参加します。


デザインチームの積極的かつ協力的なメンバーになることで、デザインイニシアチブに熱心に貢献します。
既存のHCDおよびアジャイル手法を使用し、必要に応じて独自のプラクティスを注入して、ユーザーおよび市場調査を通じてクライアントの洞察を提供します。
社内外の利害関係者との式典やワークショップに貢献し、促進します。
プロダクトビジョンを使用してプロダクト戦略を理解し、提唱して、意思決定に情報を提供します。
デザイン批評に積極的に貢献し、必要なフィードバックの範囲を明確にします。
成功の指標を明確にして伝達し、ビジネス価値の提供に向けて調整します。


位置仕様
経験
デジタル・プロダクト・デザインおよび/または成功するプロダクト/サービスのデザインにおける確かな経験
デジタルデザインの原則と基準に関する実証済みの専門知識と、デザインの方向性に関する明確な判断/根拠
iOS、Android、およびWeb用にデザインする標準とベストプラクティスに関する知識
UIパターン、インタラクションパラダイム、コアオンラインエクスペリエンスの経験と深い理解
出荷されたプロダクトに貢献した価値を実証できます
学際的なチームで働いた経験
アジャイル環境での作業経験
動的な環境で複数のプロジェクトにまたがって快適に作業できます。

資格
次のいずれかの分野の資格が必要です（または関連する経験）。
インタラクション・デザイン/ UXUIデザイン/デジタル・メディア・デザイン・
コミュニケーション・デザイン。

主要なスキル
コンピテンシー
・デザイン・レンズを通してビジネス上の問題にベスト・プラクティスを適用することができます。
社内のチームメンバーや利害関係者と積極的に関係を築くことができます。


口頭および書面での優れたコミュニケーション能力。すべての利害関係者に意思決定の論理的根拠を伝えることに自信を持っています。
優れたコミュニケーション能力、技術力、問題解決能力。
高度に組織化されており、期限を守ることが実証されています。
スケジュールの変更やフィードバック/批評に基づいて、マルチタスクを実行し、作業に優先順位を付ける適応性と能力。
品質を重視したディテール。
チームの一員として働く能力を備えた、意欲が高く、前向きで、人柄が良い。
積極的、自発的、論理的かつ客観的。
積極的にメンターシップを求めています。

4.（役割の基盤）プロダクト・デザイナー　ジュニア

→ 個人の技術を磨き、ベスト・プラクティスを理解することに取り組み、
組織力の強化に勤める
→ プロフェッショナリズム、クラフトに焦点を当てる。
→ 質の高いポートフォリオ、プロダクトの構想、構築、またはスケーリングに関与。
→ 標準プラクティスに参加。一般的なデザイン問題のベスト・プラクティスを学ぶ。積極的に批評を求める必要がある。
→ ファシリテーションの役割を理解、ワークショップ活動に参加し、有意義に貢献する。
→ チームメンバーに論理的根拠を伝えるためのスキルを伸ばす。
→ プレゼンテーション資料の作成をサポート。
→ 会議に貢献します。後で取得できるように、関連情報を記録して保存する。
→ プロダクト戦略を吸収する能力を開発し、デザイン思考の基礎を学びます。
→ チームとの関係を積極的に構築し、健全な速度を確保するための作業を提供することを目指す。
→ デザイン批評に貢献し、率直なフィードバックを求めます。
→ デザイン・マネージャーと協力することにより、改善の領域を認識します。
→ メンターシップと成長の機会を自律的に探します。

5.（役割の基盤）プロダクト・デザイナー　ミッド

→ 強力なコミュニケーションスキルを持ち、積極的に関係を築き、会社内や、プロジェクト目的を確立した有能なパフォーマー。
→ コミュニケーション、クラフト、プロセスを成長させ続ける。
→ 質の高いポートフォリオ、いくつかの出荷されたプロジェクトに貢献し、プロダクトの構想、構築、またはスケーリングに関与。
→ 標準的な慣行への強い関与。新しい技術、ツール、方法論を積極的に探求する。
→ 一般的なデザイン問題にベスト・プラクティスを適用することに長け、ソリューション、新しい概念を模索する。
→ ワークショップ（およびその準備）に大きく貢献します。小規模なスプリントのファシリテーション。
→ 意思決定の論理的根拠をクライアント、チーム、および規律に自信を持って伝えます。プレゼンテーション資料の作成に積極的に参加。
→ 会議に貢献します。後で取得できるように、関連情報を記録して保存します。
→ デザイン戦略を理解し、提唱します。プロダクトのビジョン、戦略、およびプロダクトの目的を使用して、意思決定に情報を提供します。
→ チームやクライアントとの関係を育みます。クライアントがデザインに貢献する機会を作ります。
→ デザイン批評に貢献、必要なフィードバックの範囲を明確にすることができます。
→ 成功の指標を明確にし、ビジネス価値の提供に向けた取り組みを結び付けます。デザインがすべてではなく、デザインがより広範なビジネスおよび技術目標にどのように貢献するかについての新たな認識をつけます。
→ 積極的にメンターシップを求めています。他者を指導する能力を開発する。チャネルと会話への積極的な参加。
→ デザインリード/チャプターリード
候補者のスクリーニングと面接に積極的。面接を採用するためのベストプラクティスとアプローチについてトレーニングを受ける。

6.（役割の基盤）プロダクト・デザイナー　シニア

→ 強力な関係とプロジェクトを主導する能力を備えたエキスパート・パフォーマー。
→ すべての決定の目的とコンテキストを明確に表現できます。
→ 専門知識、プロセス、理論的根拠に基づく、部門の枠を超えた、ファシリテーション、メンター
→ 多くの出荷製品に貢献しました。プロダクトの構想、構築、またはスケーリングの側面を主導しました。
→ 標準的な慣行に自信を持っています。新しい技術、ツール、方法論を積極的に探求します。
→ ベスト・プラクティスを意図的に超えています。問題フレーミング・アプローチを使用して、予期しない、斬新でありながら実行可能なソリューションを作成する新しい開始点を確立します。
→ デザイン関連の儀式を容易に実行します。活動と演習を準備します。有意義な会話を促進します。ワークショップが目標を確実に達成できるようにします。
→ すべての利害関係者にプロダクト・デザインの方向性と論理的根拠を明確にします。プレゼンテーション資料の作成をガイドします。
→ 会議を積極的に計画します。関連する会議を推進するスキルを身に付けます。
→ チームをプロダクト・ビジョンに向けて導きます。さらなる発見に基づいてピボットを決定し、提唱することができます。
→ チームやクライアントとの関係を育みます。チームとクライアントとの設計構想セッションまたはスプリント計画を積極的に促進します。チームメンバー間のコラボレーションの文化を創造し、育みます。
→ プロジェクトの役割と責任を決定することができます。
→ 製品ビジョンを作成し、明確にする能力を開発する。チャンネルは、厳格なアドボカシーを通じてチームをプロダクト・ビジョンと連携させることにより、焦点を絞り、努力します。より広範なクライアント/プロダクトのビジネス・コンテキストと目標についての理解を継続的に深めます。
→ メンティーを積極的に探します。お互いを指導するグループの能力を開発する。規律チャネルと会話への積極的な参加と思考のリーダーシップ。
→ 才能を評価するための判断力を養う。全体的な規律の形に関するフィードバックを提供します。

7.（役割の基盤）プロダクト・デザイナー　リード

→ 人の管理よりもプロジェクトの管理を好む一流のパフォーマー。
→ すべての決定の目的とコンテキストを明確に表現することで、他の人に刺激を与える。
→ 深さ、専門知識、革新、説得、戦略的、擁護者、ソートリーダー
出荷された製品の成功した配達を導き出す。
→ ファシリテーション・スキルを使用して分隊を活性化し、関与さる。
→ 標準プラクティスを強化するために、新しい方法論とプラクティスを調査、提唱、適用する。
→ 問題フレーミング・アプローチを開発して、実行だけでなく戦略的思考に影響を与える新しい種類のソリューションにつながる新しい出発点を確立する。
→ デザイン思考法を、実行の問題を解決するためのツールとしてではなく、価値創造の新しい機会を特定するために使用する。
→ デザイン関連の儀式を容易に実行。活動と演習を準備します。有意義な会話を促進します。ワークショップが目標を確実に達成できるようにします。
→ クライアントとの信頼を築き、長期的な関係を確立するためのストーリーテリングと説得のテクニック。組織のすべてのレベルでの快適なコミュニケーション。自信とカリスマ性を発揮する。
→ 会議の推進者。
→ チームをプロダクト・ビジョンに向けて導きます。さらなる発見に基づいてピボットを決定し、提唱することができます。
→ チームやクライアントとの関係を育みます。チームとクライアントとの設計構想セッションまたはスプリント計画を積極的に促進します。チームメンバー間のコラボレーションの文化を創造し、育みます。
→ デザイン批評を促進し、質問をガイドします。プロジェクトの役割と責任を決定することができます。
→ アクションは、クライアントとプロダクトのビジネス・コンテキストの全体的な理解を反映しています。分隊の説得力のあるビジョンを開発し、明確にします。ビジネスモデルの改善を目指すクライアントに概念と戦略的推奨事項を提示します。
→ メンティーを積極的に探します。お互いを指導するグループの能力を開発する。規律チャネルと会話への積極的な参加と思考のリーダーシップ。
→ 才能を評価するための判断力を養う。全体的な規律の形に関するフィードバックを提供します。
→ 影響力の大きい結果を得るための個人とプロセスの構築に焦点を当てた組織化されたリーダーとパフォーマー
→ 説得、戦略的、思いやり、育成、委任、リソース、自信、共感、成長
有意義な管理経験（最大10人のチーム）。採用および採用されたチーム
→ 解決策を見つけるために他の人を導く。
→ ワークショップやデザイン関連の式典を促進します。活動と演習を準備します。有意義な会話を促進します。ワークショップが目標を確実に達成できるようにします。
→ クライアントとの信頼を築き、長期的な関係を確立するためのストーリーテリングと説得のテクニック。組織のすべてのレベルでの快適なコミュニケーション。自信とカリスマ性を発揮する。
→ プロダクト戦略に関する深い理解。チャプターリードと協力して、チームの製品マインドセットを開発し、標準プラクティスを継続的に開発。
→ チームメンバー間のコラボレーションの文化を創造し、育みます。
→ デザイン批評を促進し、役割と責任を決定することができます。率直な批判のための心理的に安全な環境を作成する。
→ 強力な委任慣行。直接作業を行うことはできず、活用する必要があることを認識しています。ビジョンを明確にする強力な能力。
→ メンティーを積極的に探します。お互いを指導するグループの能力を開発する。規律チャネルと会話への積極的な参加。 「どこからでもリーダーシップ」の文化を育てる。
→ 新しい人の必要性を識別します。位置の説明を形作るのに役立ちます。 Peopleチームと協力して、新しい才能を探します。採用プロセスの形成に積極的に取り組んでいます。誰が入社するかを決める際の重要な声。

8. 実際にスキルマップを使ってみる

こちらで日本語版のスキルマップを提供されています。

Image by Yasuhisa Hasegawa

プロダクトデザイナーのスキルマップを考えてみた by Yasuhisa Hasegawa

このスキルマップは 4 種類の能力を 12 項目の分解して構成されています。2 つの能力を要する項目は間に配置しています。例えばプロトタイプは伝える能力と作る能力両方が必要なので 2 つの能力の間にあります。

プロトタイプ : 文脈に合わせて精度を調整したプロトタイプが作れる
ビジュアル : ブランドを反映した視覚化ができる
実装 : 実機で操作できる段階まで作る・又は補助ができる
インタラクション : 静止画ではみない見た目や操作感を表現できる
アクセシビリティ : より多くの方が使えるような配慮ができる
ライティング : 適切なタイミングで伝わる文章をつくることができる
IA : 次の行動へ導くための情報設計ができる
定性調査：ユーザーの「なぜ」を掘り下げた調査ができる
定量調査 : データの読み取って仮説と評価ができる
戦略 : ビジネスゴールも踏まえて今後のプランを設計できる
ファシリテーション : ゴールのための議論ができる場作りができる
プレゼンテーション : 相手が分かる言葉と視覚化で伝えることができる

今日は、プロダクト・デザイナーのプロダクト・デザイナーの役割と責任、最も改善したい分野に焦点を当て、目標を視覚化する方法についてご紹介しました。

私たちが携わっいるデジタル・プロダクトはとても複雑で、ひとりではついていけないほどのスピードで改善が求められています。プロダクト・デザイン全てをひとりで背負うのではなく、チームで力を合わせて実践していくためにもデザイナーひとりひとりが自分の強み、また弱みを見つけることは大切だと思いました。

私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。

メルボルンを拠点にシニア・プロダクト・デザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。