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ペアを組む

こんにちは、たけのこです。
ASDの小4長男とボーダーの小2次男、発達凸凹でキテレツな彼らとの日々を綴っています。

今日は、長男から聞いたちょっと寂しい話を書いてみようかな。



発表会の練習開始

9月になり、学習発表会の練習が始まりました。
我が家の子どもたちが通う学校では来月の頭に発表会があるので、1か月近く準備期間があります。

長男のほうは発表会に向けての練習がすでに数回あったようで、そのときの様子を聞かせてくれました。

なお、長男は普段は支援学級(情緒学級)にいますが、特定の教科だけ支援学級で受けて、ほかは通常の学級で学び、行ったり来たりしています。

「ペアになってください」

通常学級に行って練習するなかで、「お友達とペアになって、ふたりで練習してください」という日があったそうです。

そう指示があると、長男と組んでくれるお友達がなかなか見つからない。その様子が簡単に想像できてしまうのも悲しいところです。

困った長男が、「僕と一緒にやってくれる人が誰もいないの!」と周囲に何度か漏らしたところ、Aさんという女の子が来てくれたんですって。Aさんは物静かな性格で、なにかと長男のことを気にかけてくれる親切な子です。

せっかくペアを組めたのに、練習開始前にAさんと仲のいいBさんが来て、「Aちゃん、ほんとうにペアを組みたいの?遠慮しなくていいんだよ。気を遣わなくていいから」とAさんに何度も声をかけたそうです。

Aさんは黙ってしまって、結局長男とはペアを組まず、Bさんのところに行きました。

やっぱりひとり

「それで僕のところには誰も来てくれなかったから、ひとりで練習したんだよ」と長男から聞きました。ああ。

前にも、図工で作ったものをペアを組んで紹介しあいましょうという回があり、誰も一緒にやってくれなかったと聞きました。

こういうことが何度もあるんです。
私は長男を不憫に思って、支援学級の先生に話したこともありました。でも、毎度毎度先生方がその役を代わりにやってくれるわけでもありません。

こういうときに、普段の浮きっぷりというか、交流先の通常学級での立ち位置がわかってしまいます。

肝心の長男はそれほど気にしていないようですが、そこに誰か仲のいい友達がひとりでもいてくれたらいいな、と親の私は思わずにいられません。

オチなんてない現実

「そのあとに実はペアを組んでくれる人が見つかって練習できたの!」みたいなオチはありません。長男がひとりで練習した話を静かに聞き、ふたりで言葉のない静寂のなかで佇みました。

子どもは正直だから、ペアを組みたくなければ組みません。ただそれだけなんだけど、やっぱり寂しいな。

長男には、「誰かやってくれないかと周りに声をかけてえらかったね」「ひとりでも練習をさぼらずにやってすごい、きっと発表会はうまくいくよ」「Aちゃんは最後はほかのところに行ってしまったけど、君の話を聞いて来てくれて優しかったね」と声をかけて、その話は終わりました。

担任の先生にちょっと相談してみようかな。交流先の通常学級が難しければ支援学級にいてください、と一言で返事をされるかも……と構えてしまうのは私の悪い癖です。相談するくらい気軽にしたいね。



今日も読んでくださってありがとうございました。
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苦労の多い凸凹育児です。お互いのんびりやっていきたいですね。
今日も大変さのなかに、ちいさな喜びや楽しさがありますように。

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