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誰も悪くない

こんにちは、たけのこです。
ASDの長男とボーダーの次男、発達凸凹のキテレツで楽しい彼らとの日々を綴っています。

感情の小さな起伏があったので、今日はそれを。

「鼓膜が破れます」

昨日、長男の下校に合わせて迎えに行った私は、学校の玄関でボヤッと待っていました。次々と出てくる子どもたち。なかなか長男は出てこず、子どもたちを眺めていたら、長男の交流先の通常学級にいる同級生・Tくんの姿を見つけました。

Tくんはちらっと私を見て、あ、あいつの母さんだ、と思ったのか、私を目掛けてつかつかと向かってきます。

なんだろ、私になにか話すことでもあるのかな、と思った次の瞬間。

険しい顔で、
「(長男)くん、いつも大きい声を出すから俺の鼓膜がやぶれんじゃないかって思ってて心配になるし」
「あと、(長男は)クラスの当番とかもやりたがるけど、そういうことが多いからふさわしくないし、やらないほうがいい」

突然言われて対応できず、私は
「そうだったんだ、ごめんね。教えてくれてありがとう」
とだけ返事しました。

私に話したら、用件が済んだのか溜飲が下がったのか、Tくんは軽く挨拶をして帰っていきました。

乱高下の母

直後、私にはさまざまな感情がむくむくと込み上げてきます。

長男なりに苦労が多くてもすごい頑張ってるんだぞ、定型の君にはわかんないだろうけどさ!
そもそも私は愚痴を吐く場所じゃない、長男本人に言え!むしろ通常学級の担任に言え!

と、どす黒くモヤついたのですが、
その数秒後には、

……確かに理解しにくいよね。
地の声がでかいのに、困ったり焦ったりするとさらに大きい声を出すもんな。
私に言いに来るくらいだから長男本人には言いづらいよね。いや、もしかしたら長男本人に数回直接言ってるけど改善しなかったのかも。
授業中、集中力が途切れて嫌になるだろうな、Tくんも他の子たちも、みんな、ごめん……!

気持ちが乱高下して忙しない私です。

そして着地

結局は、「教えてくれてよかった」というところに着地しました。

交流先の通常学級での様子は私にはほとんど入って来なくて、数日前のように長男が自発的に話すことでしか知り得ません。

支援学級での様子は担任の先生からよく聞けますし、人数も多くないので細やかに対応してもらっているので対策のしようがありますが、交流先が難しい。

だから、苦情でも陳情でも、Tくんが教えてくれて知れてよかったと思いました。

対策中

長男は、わからなくて焦っている、みたいな場面に大きな声を出しがちです。これは前々からそうだったので、すでにいろいろ試しています。

・声のボリューム
大きさを1~5段階に可視化した図を見せる。
3でできたら理想的。担任の先生と3の声を確認する。

・頼り方の文言と頼る先
文言:「わからない」、「教えて」、「どうやるの」など
頼る先:先生、サポートの先生、近い席に座っている同級生

・カレンダーで成長を確認
叫ばず3の声で言えたら、ご褒美のシールを貼る。
シールは長男が大好きなゲームのもの。

という感じで、支援学級の担任の先生と相談して始めて続けています。

できるようになるまで数年かかるだろうし、大人になったときに人を頼れるようになってほしいと親の私は思いますが、気長に待てるのは親だけです。いや、正しくは気長に待つほかない、ですが。

それまでTくんは何度も嫌な気持ちになるだろうな。そう思うとやっぱり、ごめん、しか出てきません。

昔から四方八方に謝ってばかりです。発達凸凹育児あるあるですよね。

発達凸凹育児では謝る場面が多いように思いますが、誰も悪くないんです。

環境や条件、使えるツールなどいろいろ試行錯誤していきたいな。



今日も読んでくださってありがとうございました。

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今日も大変さのなかに、ちいさな喜びや楽しさがありますように。


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