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オリジナルズ 第7章 第8章

第7章
ダメになる組織、飛躍する組織

この章に関しては、
日本的組織って昔は良かったが、今はダメダメってよく言われますが、
その詳細が書かれている感じがしました。

やっぱり創業初期は「献身型」って日本的な組織の方がいいんです。
ただ、そこから柔軟に動いていかなければならないフェーズになっていくと、それでは足下を救われることになってしまいがちなんです。
なぜかというと、集団思考に陥ってしまうからってことで、
カルトっぽくなってしまい、Noといえない体質になってしまうと。

で、それをどう防ぐか?ってのがテーマになってる感じです。

だから昔ながらの日本の企業で、市場の変化に苦しめられている組織はこの章がすごく参考になるのでは?って思いました。
道のりは厳しそうですけどね。内容を見ていると。

印象に残ったのが次の一節。
あなたが管理職で部下に言うなら何?って感じで。

私に(  )を持ってくるな。(  )を持ってこい。

だいたいは
私に(問題)を持ってくるな。(解決策)を持ってこい。
ってなるようです。
ただ、それだとやはり、解決策に焦点を当てすぎるため、探究心を削いでしまうそうです。
人に話す前に結論を出してしまってるため、広い視点から学ぶ機会を失うし、問題をより深掘りできないと。

ただ、それをどう解決していくかってのが書かれていますが、とてつもなく難しいですね。
つまり、意見の相違をどう歓迎していくかって話で、部下も上司も関係なく。そんな無茶なのに取り組んでる会社があり、すごいなと。感動しました。

第8章
どんな「荒波」もしなやかに乗りこなせ

こちら、最終章です。
個人個人がプレッシャーや不安に打ち勝つ思考法って感じの章になっています。

そのうちの印象に残ったくだりです。
大人数の前でスピーチする生徒達に、前もって次のセリフのどちらかを声に出して言ってもらいます。
「私は落ち着いています」
「私は興奮しています」

そしてどちらがいい効果があるかというと、
「私は興奮しています」の方だったんです。

あと、難しいテスト前にも、
「落ち着いてやってごらん」よりも、
「張り切ってやってごらん」の方がいい結果が出たと。

なので、「落ち着きなさい」ってのはあまり良くない助言で、
特に恐怖の感情って強力なので、違う感情にすり替えた方がいいってことのようです。

こういった心理や意思決定のヒントがたくさんあり、有意義な章だと思います。

以上でしたが、この本、色々な分野で色々とためになることが詰まっていまして、内容がかなり濃い本でした。
参考になる実例も示唆に富んでいるって感じで。面白かったです。



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