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戦略がすべて 瀧本哲史

読みました。
面白かったです。
これを読んである作品が頭に浮かびました。

何より「戦略と戦術の違い」について触れられているくだり。
「銀河英雄伝説」を読破した方は痛いほどわかると思います。
ヤン・ウェンリーが好きな人は特に・・・。
ラインハルトが好きな人もわかるとは思いますが。
ヤン・ウェンリーが所属している側は、どーしても日本とオーバーラップしてしまう所があって、戦略が本当にお粗末なんです。
いくらヤンが戦略を持っていても、それが許される政治状況にないんです。
一方ラインハルトが所属している側とゆーか、彼が皇帝なんですが。。。
ラインハルト側は、完璧な才能を持ってる独裁者。彼の考えがそのまま戦略になっていけるんです。

もう1つ勢力があるんですが、それはともかく。

ラインハルトが完璧な戦略で攻略していきますが、
ヤン・ウェンリーが天才的な戦術で局地的な勝利を収めていく形になります。
でも、やはり戦略の差が歴然としているので、やがて・・・って感じの作品です。

で。日本人は戦略が下手とゆーか、出来ないとゆーか。
「銀河英雄伝説」の1巻が発行されたのが1982年。
ここからもう40年近く。
相変わらずなんだな〜ってしみじみ思ったんです。
(まあ、第二次世界大戦もそうで、元々そうなのかもしれませんが、改めて実感したって意味です)

僕自身もヤン・ウェンリーが好きなんで、戦略よりも戦術が好きなんでしょうね。なので色々人生うまくいかないんですよ。きっと。

えっと。そうそう本編。「戦略がすべて」
ある1つのエピソードがすごく印象に残ったのでそれを。

よくある詐欺メール。フィッシング的なもの。
あれ、日本語が変だったりして「誰が引っかかるんやろ?」
と思うんですが、それには理由があったんです!!

この変な文のメール。
それ自体が、だまされやすい人、普通じゃない人を抽出するための手段なんです!!
もし、メールが変じゃなかったら、普通の人も引っかかり、詐欺を進めていく過程でバレて警察に届けられて厄介になると。
なのでその前に、普通の人は華麗にスルーしていただく必要があると。

つまり、この変な文のメールで引っかかっちゃう人は、最後まで引っかかっちゃうと。

なんか、見事な戦略ですよね〜。

でも最近、詐欺とかフィッシングとか、レベル上がってきてませんかね?
アマゾンのカードが切れるから変更して的なのもあったんですが、
あれ、偶然本当にカードが切れるタイミングだったら引っかかってたかもですし。。。
僕のリテラシー的なものが下がってきてるのか、
戦略を変えてきてるのか、
カモにならないように気をつけないとですね。

本当、色んなジャンルの戦略について学べる本でした。



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