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グラスホッパー 伊坂幸太郎

久しぶりに伊坂幸太郎さんです。
この人の作品で、僕が好きなのは「陽気なギャング」シリーズと、「死神の精度」です。

 あとは「魔王」とかでしたっけ・・・。うん、実は読んでない作品の方が多いんですけどね。

 グラスホッパー。これ、バッタとか、イナゴとかの意味です。

昔、海外の方と話してた時に、日本でも虫は食べる!!イナゴとか・・・。で、イナゴって単語が出てこなくて、ずっと身振り手振りで話してて、結果、教えてもらった的な単語でしたね。
それで印象に残ってました。

 3人の殺し屋業界で働いてる人々の物語でした。

 1人目は素人(鈴木)で、復讐のためにこの業界に入って、デビューしたてです。
でも、世の中そんなに甘くないとゆー事で、いきなり追い詰められます。
余裕で復讐のために入ったことがバレて、無理難題を押し付けられます。

 ピンチの状況で、その復讐の対象がやって来ます。
相打ち覚悟で復讐を決行しようとしますが、直前で復讐の対象が「押し屋」に殺されます。

 偶然、「押し屋」を目撃した鈴木が後をつけて・・・。って感じです。

 2人目は「鯨」ってコードネーム(?)で、
不思議な能力を持ってて、睨み付ける?目を見る?と、相手が自殺したくなっちゃう能力です。
でもその反作用で、幻覚なのか何なのかに襲われてます。
だんだんそれが酷くなり、決着をつけるとゆー天啓のようなものを得ます。そして「押し屋」を探す事になっていきます。

 3人目は「蝉」ってコードネーム。
正統派な殺し屋ですね。若くて主にナイフを使って相手を殺します。
ただ、賢くはないって感じでしょうか?(笑)
上司(?)との関係に悩んでて、何となく、独立だ!!って思って、
その手土産的な感じで「押し屋」を探します。

 その3人が混じり合いながら話が進んでいって、ってお話。
殺し屋業界のお話です。


そういや、こーゆー類のテーマの世界を描いてる作品って、人がほぼ全滅するんですよね。
馳星周さんの「不夜城」もそんな感じだし、
メキシコの麻薬マフィア物の作品もだいたいそんな感じだし。
小説ではないですが、かの有名な海外ドラマ、
「ブレイキング・バッド」もそんな感じ。

 やっぱり実際もそんな感じなんでしょうかね??
入れ替わりが激しすぎるとゆーか・・・。
こーゆーのを読んでると、こーゆーやばい業界には絶対近づいたらダメだなって思います。
もしかしたら、そう思わせる事が目的なんでしょうかね??

 さて、この作品はどうでしょうか?(笑)

それにしても、話が1つに収束していく感じなんかは凄いと思いますし、謎や疑問が解けていく感じも好きです。

 「押し屋」の正体の謎もすごい謎(ん?)で、不気味さを持ってました。

やっぱり面白いなって思いました。

  

 

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