アスリートを「食」からサポートするとは何か?【ご報告あり】
幼少期からスポーツにどっぷり浸かり、スポーツに携わるお仕事をしたいと考える人は多くいる。
僕もそのうちの1人である。
野球が小さい頃から大好きで、今尚、野球をがむしゃらに頑張っている「選手」の、力になりたいと思い、
「スポーツ栄養」という業界に飛び込んだ。
月日は経ち、この道を進むと決めてから約1年、たくさんのご縁があり、
日本一の実業団チームへ半月もの間、合宿帯同をすることとなった。
合宿帯同での学びはこちら↓
そこで、トップチームとトップ栄養士のお仕事を見て、「サポートとは何なのか」ということが少し見えてきた。
見えてきたというよりも、考えが180度変わったという方が正しいのかもしれない。
合宿帯同を終えて、現在20歳の僕が感じている【サポートとは?】について本日はお伝えする。
どれだけ知識をつけようとも、そこはスタートライン
「スポーツ栄養」を仕事にしたいという方はたくさんいる。
一方で、栄養について興味を持っている選手や指導者の方も多い印象だ。
しかし、現状は「スポーツ栄養」で食べていけている栄養士は少なく、副業あるいはボランティアで活動されている方が多いように感じる。
なぜ、「スポーツ栄養」一本で食べていけないのだろうか。
その原因のひとつが「価値」を作れていないことだと思う。
ITが普及した時代に知識は無価値
業界内では、よく【伝え方】が大切である。
といったことをよく聞く。
知識をどのようにして、わかりやすく選手へ伝えるのか。
この部分はスポーツ栄養をお仕事にする上で、肝の部分である。
しかし、「伝え方」の部分は言語化しづらい部分でもある。
選手の気持ちに寄り添って
選手ファーストで考える(卓越論)
専門用語を使いすぎない
プライドを傷つけない伝え方
などなど、
伝え方に気をつけようという記事は多く見たことがあるが、抽象的なものが多い。
この部分は、以前からAtheatでサポートさせていただいているチームで学んでいたが(オンラインで)、
アスリート「食」サポートチームAtheatのインスタはこちら↓
いざ現場(オフライン)に出てみると、さらなる学びがたくさんあった。
選手への伝え方は、言葉選びに限らず、雰囲気からタイミングなどなど
プロの技は勉強になることばかりだった。
また、選手へ伝える際の「首脳陣」への情報共有も非常に重要になってくることも学んだ。
さらには、「首脳陣」の誰に伝えるかも大切となってくる。
こういった部分は、現場に出てみないとわからない。
この点で、仕事が繋がっている栄養士と繋がらない栄養士の差は【価値の創造】が上手くいっているかどうかだと思う。
知識をぶっきらぼうに伝えるだけであれば、それはYouTubeと何ら変わりはない。
※無料で知識をつけられる時代
となってくると、スポーツ栄養士の価値は「知識」の部分では作れない。
そのため、スポーツ栄養士の【価値】は、知識をどのように伝え、選手がやってみたいと思わせることにあると思う。
知識をマスターしてもそれは「ルール」を知っているだけ
僕自身、スポーツ栄養学をみっちり1年間ほど学び、自信に満ち溢れていたが、この知識の修得はスタートラインに過ぎなかったのだと今回感じた。
野球でいうところの、『ルール』を覚えたところで、ホームランを打つ技術はまだ別であるように、
スポーツ栄養の分野でも、知識はあくまで『ルール』の部分であり、
選手へ「食」を介してどのようにして、サポートするのか、力になるのかの部分はまた別にある。
野球のルールを完全に覚えたからといって、試合で活躍できると勘違いする人はいないが、
スポーツ栄養の分野では、この勘違いが生まれているように感じる。
#過去の僕がまさにそう
【ご報告】栄養学生がフリーランスを目指します
個人的なご報告にはなるが、今回の合宿で今後フリーランスとして働くことを決めた。
理由は明確で、アスリートをサポートするこのお仕事がやりがいがあり、輝いていて、楽しかったからである。
スポーツ栄養士を目指してから1年。
さまざまな葛藤があり、卒業後はフリーランスとして働くか、大学院へ進学するか、大手のスポーツ栄養食品を販売している企業に勤めるかなど迷っていた。
しかし、今回の合宿帯同で、やりたかったことを思い出した。
もともと、フリーとして働くことを目標としていたが、【金銭】の不安から、いろいろな道を模索してしまっていたのだと思う。
現在は、そんな不安はどこかへ消えてしまい、広島に帰ってすぐ開業届を出しに税務署へ向かっていた。
皆様へは、何の得にもならないご報告であるが、どうかフリーランスを目指す栄養学生を温かく見守っていただけると幸いである。
現在地は、サポートチーム2校(どちらもボランティア)といった状況。
収益化していくために、今後動いていく。
※今後の動きは逐一、noteにて発信します。
卒業までタイムリミットは1年半。
果たして、地方の栄養学生はフリーランスとして食っていけるようになるのか。
これから挑戦していきます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
では、また!!