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「気持ちの問題」

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「それは気持ちの問題だ」とよく言われます。
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いっけん「悪いこと」が起きるにせよ、かまうことはない

久しぶりにタスクシュートの記事を書きます。 タスクシュートというのは 人事を尽くして天命を待つ 心境を手に入れるための手段です。 手持ちの情報からすれば今後はこうするのが妥当だと思ったところで、あとはそのようにやってみるのです。 もちろんその通りに事が運ぶとは限りません。 しかしそうならなくても、大丈夫なのです。 そうなれば、それはそれでOKです。 たしかに私はこれから「税務整理」などしないかもしれません。それどころかお風呂にすら入れないかもしれません。

「完璧な未来」が訪れるはずはない

この記事の最後でこう書いた。 だからいつしか「スッキリさせきるのはムリだ」という事態に行き着く。 だがそれでは「気が済まない」人は「すごいテクノロジー」に期待するようになる。小骨の引っかかりをスッキリさせるのが人生の目的と化すのだ。 そういうことではないだろうか? 私は決してAirTagをつけるべきでないとは主張しない。そうは思わない。モノによってはつけるべきだと思う。

「完璧」とはストレスが拭き取られた感覚

「完璧」が定義不明であることはほとんどの人が知っている。 「完璧主義」とは必ずしも「完璧を目指す人」という意味ではない。 むしろ「小さな齟齬を見すごせない人」に近い。そういう意味では過度の神経質とも感じられる。 心の中に「小骨が引っかかった程度」であっても人はそれを苦にし続けてしまう。 「もしかして家を出るとき鍵をかけてこなかったのでは? でもそんな可能性はほとんどないが……」 「仮に鍵をかけて来なかったとしても、空き巣に入られる可能性はほとんどないと思うが……」

ただ完璧主義をやめただけ②

心理学の本のなかに「完璧主義」という単語を初めて見つけたのはまだ派遣社員として大宮に通っていたころだった。 この本の中に「完璧主義者タイプのグズ人間」という変な語が出てくるのだ。 完璧主義者のくせに「グズ人間」とはどういうことなのだろう? 派遣社員時代のことは、今ではほとんど覚えていない。記憶が朦朧としている。あの頃は、ビールばかり飲んでいて、大宮で酒を飲んでいた記憶が圧倒的なのだ。 しかし不思議とそういう時代には良書に出会う。 『グズの人にわけがある』は今も手元に

ただ完璧主義をやめただけ

この連載記事で書く予定の 完璧主義 にはかなり広い意味がある。 2004年頃、つまりアメリカ留学最後の一年をおくっていたころの私は「完璧」を無意識に模索していた。 その頃にはまだずっとアメリカにいるつもりだった。2005年に帰国するつもりなどはなく、帰国したとしても一時的なつもりでいた。 現に、除籍されているかもしれないが、私はネバダ州立大学リノ校に学籍を残したままだと思う。 その頃、アメリカの「ライフハック界隈」や「文房具店」ではゲッティング・シングス・ダン(以

ただ完璧主義をやめただけ③何かと言えばタスクシュート!

わたしの「完璧主義」に大きな風穴を開けたのはタスクシュートだった。私はいまでも何かと言えばタスクシュートだ。それはこのツールが、ツールを使うだけでわたしの人生を変えてしまったからである。 タスクシュートの創始者である大橋悦夫さんと初めて会ったときのことは今でもそれなりに覚えている。 六本木ヒルズで会った。まずわたしの人生にはそういう人がいなかった。わたしが六本木ヒルズに入ったのはそのときが生まれて最初のことだったのである。 おぼろげながらそのとき、大橋さんのノートパソコ