初モノ

職場の同僚の話し。
彼は、毎週末実家に帰り、両親の介護をしている。

入退院を繰り返し、デイケアを利用する両親の世話を、妹と引きこもりの甥っ子と、3人で交代の介護状態なのだ。

年末は、実家の近所にご挨拶兼ねて、お礼を配りながら、掃除に買い出しと大忙し。さらに親戚にご不幸があったそうで、輪をかけて、寝る暇もなかったそうである。

そんな彼と私には、共通の失態あがる。アレルギーなのか、胃腸が弱いのか、お腹が緩くなって、トイレに間に合わず、ちょっとそそうする事があるのだ。
オナラだと思ったら、違かったってな感じで、起こる悲劇である。

そんな彼が、新年早々やらかしたというのだ。
スーパーへの買い出しの後、運転していて、それは突然来てしまったと。
もう間に合わないから、諦めた。でも車のシートに被害が及ぶのを回避するために、脇にあった新聞紙を敷いて、やり過ごしたとの事。

家に着いて、着替えたは良いが、情けないやら、腹立だしいやらで、汚れたズボンや、パンツを、そのままゴミ箱へ投げ捨てた。

しかし、間の悪いことにそれを父親に見られ、「お前何やってんだ？」と聞かれた。
「お前とは関係ない、こっちの問題だ」と、彼は、怒鳴って言ってやっとのだと。

彼は、もともと父親と折り合いが悪い。

下隠す、親より先に、初漏らし

新春の句だそうである。
彼に、今年良い事が訪れず事を祈らずにはいられない。