【ニューヨーク毎日困ってます】ブロードウェイ最強字幕アプリGALAPROを手に入れたーお得にヘルズキッチン
ブロードウェイのチケットが半額で行けるよウイークに駆け込み購入した「ヘルズキッチン」。49ドルで後ろから3列目くらいの席をゲット。視界に邪魔するものがあるよ席ということで、更にお安かったようです。
夜7時開演ということで、家族の心証を害さないようにカレーを仕込んで、さあ夜遊びである！
タイムズスクエアからすぐの劇場は
古。
1913年に出来たシューベルト劇場だそうです。
音楽家のシューベルトとは無関係だそうです。
コーラスラインの初演をした劇場として有名だそうです。
この棒よ！
この棒のおかげで安く見られてるのよ！
感謝感謝
……でもこの劇場の天井支えてる柱……
頼りない。ポッキーか。
お得な席だからか、若い人もいっぱい。
大家族や、お友達グループで見に来て、座った途端カンパーイ！
って何やら飲みだしてワイワイしている。
ちなみに私の通路挟んで隣はマリスミゼルみたいなフランス人形コスプレをしている人で、チケット確認のスタッフさんもかなり驚いていた。マリスミゼルさんはそんな反応も慣れているのか淡々としたもので、普通に鑑賞。そして何度もトイレに行っていた。ハートは強いが腹は弱いタイプ。
ヘルズキッチン、という演目はトニー賞とかいうベストミュージカルに与えられる賞（ざっくり）も受賞した、アリシアキーズの半自伝的ストーリーでそれはそれは人気で有名なショーなのだけど、ずっと来なかった理由は英語を聞き取る自信がなかったから。
私くらいになると、英検すら受けたことないから。受けても落ちるから受けないからこのまま受けないまま死ぬ予定。英語スカウターで見られたらきっと多分、3くらいです。
でもこの9ヶ月で、英語がわからなくても楽しめそうなミュージカル、アラジンとかライオンキング、MJなどは、すべて見切ってしまった。私のブロードウェイは終了～と鐘を鳴らしていたのですが、今回とんでもないものを見つけてしまった。
GALAPROというアプリ。
今回のヘルズキッチンのあらすじを勉強しとこう、とネットサーフィンしていて偶然発見。
なんと無料で字幕をきちんと演目に連動して表示してくれるのである！
仕組みは謎！
アプリをダウンロードし、飛行機モードに設定、劇場のアプリ専用のWi-Fiに接続して、言語を選択して再生するだけ。劇がスタートすると字幕もスタートして、休憩に入ると字幕も休憩。
画期的すぎる。
誰がこんな親切なことを……？？
文明の進化ってすごい！！
もちろん無料翻訳機の存在は知っていたけど、それを借りに行くのすら躊躇する英語力なので、手元のアプリでちょこっとの作業で翻訳できて、ありがたすぎて、開発者を探し出してお礼のメッセージを送りたい。日本語で。
ヘルズキッチンだけじゃなくてたくさんの演目対応している。
このおかげで全てのセリフを映画のように読みながら舞台を楽しむことができました。
初めてブロードウェイで全てのセリフを理解して分かったことは
今まで観客が笑ってる理由が分からなかったこは、セリフがわからないせいだと思っていたけれど、セリフがわかってもなんで笑うのかわからなかったから、単にアメリカ人の笑いのツボがわからないだけだったということ。
ネタバレになるから内容は書かないけれど、
ストーリーは目新しいものではないし、なんなら「きっとこれからこうなってああなるかな」という予想通りに進むのだけれど、歌が。歌が超スーパーウルトラ級。ウルトラソウルってきっと本当はこのことを言うと思う。キャントストップ涙アンストッパブル鼻水。
これまでのブロードウェイと違ったのは今回は歌詞の翻訳まで見ながら聴いていたからか、余計にウワーン。４３にもなって思う壺の反応しちゃって悔しい。
どうせそこまでじゃないだろ、アシリアキーズよく知らんし、とハンカチもティッシュも持ってこなかったせいで、袖から引っ張り出したヒートテックでずっと鼻水を拭いていた。隣で見てた若頭Kちゃん気持ち悪かったと思う。ゴメン。柱が視界に入らないように体を曲げ、下着をいろんなところから引っ張って鼻水を拭き拭き2時間半。お行儀の悪い感じになってしまったけど、アリシアにしてやられた。そして気づいた。
この字幕アプリさえあれば私、ブロードウェイミュージカルもっと観られるってことに――――。
「ある人は富やダイヤモンドを欲しがる。
だけどあなたが居なきゃ何があっても意味がない、すべて無駄なもの」
と何度も歌っていて、心洗われてたくさん泣いたけど私、もっとミュージカルに行くからそのお金が必要ですーーー！
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