台風が九州に上陸する 24/08/29
昨夜、まだ新しいLED証明に照らされている自室の布団の上で、久し振りに小説を書いた。書かずには、おれなかった。書いて、先の一週間に別れを告げる必要があると思った。素人にしては上出来ではなかろうか、と思える小説が書けた。要は「書けた」という事が大切なのだ、という気がした。書いてよかったと思った。書いた事で、私は、また少し生きられるような気がするのである。小説は、いいものだ。昨夜は急に書きたくなって書いた訳であるが、またそういう時があったら書こうと思う。そんな一日の終わり方をしたので、昨夜はやや穏やかに目を瞑る事が出来た。満足感、達成感、色々な表現が出来る。一つ使命を果たしたような気がした。私には書く、義務がある。
と、そんな夜が明けたら、雨がザアザア降っていた。どうやら昨夜寝てしまってから降り出して、延々と降っていたらしい。言うまでもなく台風10号の影響である。長々と海を漂っていた台風はようやく九州に上陸をした。九州の方には気の毒でしかないが、私は、この雨雲群の存在にホッとしている。ザアザアという音が、他の雑音を遮断してくれている気がするのである。音があるのに、静かである。当然一歩も外へ出ていない。もう、しばらく外へは出たくない。静かにyoutubeで仏法を聞いて、静かに読書をして、過ごしている。ただし、この一連の雨雲が去ったら、少しだけ外へ出てみたいと思うのである。例えるならば、今はトンネルである。このトンネルを抜ければ、秋という、別の景色が待っている気がしてならない。その時に外へ行けるように、今は、ただただ休む。