淡路島旅行 1日目 24/05/31
実は、旅行中なのである。父親と二人で明日の朝から淡路島へ行く予定で、今日はその為に西明石まで来て、ビジネスホテルに泊まっている。淡路島旅行であるのに今日淡路島へ行かなかったのには理由がある。今回の旅行は、淡路島の北端から洲本まで歩くという、とある大きな企画に参加をするという形の旅行であり、その企画の団体バスが明日の早朝に西明石駅から出発する。そしてそのバスを明石海峡大橋を渡ってすぐの場所で降りて、歩き始めるという訳である。なので、旅行の名前を付けるならば、どうしても「淡路島旅行」なのであるが、その初日である今日は西明石での宿泊になる。要は明日の早朝に西明石に居ればいいのであって、今日は他に用事も無かったので、午前中はダラダラとゲームをしたりして過ごして、昼過ぎになってから父親と玄関を出て、ゆっくり移動をして夕方に西明石に着いた。
玄関を出て地元の駅に到着するまでは雨が降っていた。ただし数日前のような大雨ではなくて、南方で発生した台風に伴う弱い雨であった。地元の駅から乗ったのは当然新快速であるが、今日はその有料座席「Aシート」に乗って、サマセット・モームの「人間の絆」を読みながら優雅に移動をした。普段なら降りる駅である大阪を通過し、更に三ノ宮のビル群も横目に見ながら通過し、明石駅で降りた。この明石駅と言えば、この日記を書き始めて間も無い頃に訪れた事があり、駅の商業施設や山陽電車の改札を眺めながら、もうあれから二年以上経ったのだという面白さを感じていた。明石ではもう雨は降っていなかった。
明石駅から西明石駅までは歩こうという話を父親としていたので、予定通り、列車を降りてからは歩いた。私は近江の人間なので、同じ関西地方でもこの辺りはあまり歩いた事が無い。歩いた道は丁度西国街道らしいが、門構えのある大きくて裕福そうな家が多かったので驚いた。この地方の平均所得は全国平均より上だろうと思ったし、明石駅と西明石駅という二つの大きな駅があるので、この豊かさは当然だろうとも思った。少し目線を変えると、国道2号線が見えた。そのすぐ先には複々線区間の山陽本線があった。JR西日本の立派な車庫もあった。そうやって明石見物をしていると、意外と早く西明石駅に着いた。
新幹線も新快速も止まる駅というだけあって、西明石駅周辺は明石駅周辺とはまた違った栄え方をしていた。飲み屋も多く、飲み友達とこの街にやって来たら店選びが楽しいだろうと思った。ただ、今夜は普通に食事をしたいだけであったので、線路のすぐ側にある小さな餃子の王将へ入って、明日の運動に備えて、スタミナの付きそうな餃子や唐揚げを腹一杯食べた。折角の旅行先なのでビールでもあれば尚いいとも思ったが、変な酔い方をして明日に支障が出ては困るので、その発想は無かった事にした。王将を出てからは少しだけ駅前の散策をしてホテルへ向かった。こうしてしっかり歩いてみた事で、何やら少しだけ明石の街に詳しくなったような気がする。まだ淡路島には渡っていないが、もう早速旅行気分の真っ只中である。