【創作言葉】「『殿様仮装』の語源」/この中に殿様はいらっしゃいますか?
西洋神無月晦日大祭なるものを執り行うこととした城下は熱気で溢れていた。
浮かれた殿様も城下へ行かれてしまい、その行方は誰も分からぬ始末。
「殿は何処へ」
城の家臣は、城下で殿を探し回るが、仮装行事の本丸となる西洋神無月晦日大祭仮装会においては死人や魔女、瓜などに化けた者ばかりで、誰が誰かも分からぬありさまである。
「この中にお殿様はいらっしゃいますか?」
大声で問いかけると、皆の者が一点を見つめる。
そこには、一際輝く橙南瓜の衣装に、金と銀での死人化粧、髷が胡瓜の男が魔女の杖を3本も持って宙に浮いていた。
その下では、銭金で買収されたのであろう屈強の男達がその男を支える。
「殿!こちらでございましたか」
「…ん?何故バレたのじゃ?」
この話から作られた言葉が『殿様仮装』である。
殿様仮装
①費用や時間を顧みず、気のままに仮装すること。
②周りに溶け込もうとするが、空気が読めずかえって浮く様。—もしかして今の俺、殿様仮装じゃね?
終
(406字)
※「殿様仮装」という言葉はありません!完全フィクションです。
調べないでくださいね😆
こちらに参加させて頂きました!
ハロウィンということで、こんな話にさせて頂きました。最初は古語バリバリで書いてみたんですけどやめました笑
よろしくお願いします🙇
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?