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『赤毛のアン』の世界を再現したテーマパークが昔あったらしい
『赤毛のアン』の魅力のひとつが、プリンス・エドワード島の美しい風景。
例えば、こんな描写を読んでいると、私もプリンス・エドワード島に行ってみたくなります。
グリーン・ゲイブルズに、また春がめぐってきた。(中略)《恋人たちの小径》のかえでの木々も、真っ赤な芽をふき、《木の精の泉》のまわりでは、小さなうずを巻いた羊歯が伸びていた。そこから斜面をあがったサイラス・スローン家の裏手のやせ地では、メイフラワーが咲いて、褐色の葉の下に、ピンクや白の星の形をした花が甘い香りを放っていた。
アンの育った家「グリーン・ゲイブルズ」もすてき。子供の頃は「こんなお家に住みたい」と憧れたものです。
「グリーン・ゲイブルズ」を始めとして、『赤毛のアン』の世界観が味わえる観光名所がプリンス・エドワード島にはたくさんあるらしい。
で、旅行会社のサイトをいくつか見てみました。たとえばこんなツアーがあります。
うーん、5日間で598,000円〜ですか。ここんとこ円安ですしね。海外旅行は高嶺の花です。
と、思っていたら、ひょんなことから北海道に『赤毛のアン』のテーマパークがあるらしいことを知りました。国内なら手が届きそうです。どんなところでしょうか?
調べてみたところ、「カナディアンワールド」というテーマパークだということがわかりました。
北海道の芦別市に1990年に19世紀のカナダを再現したテーマパークが開園。『赤毛のアン』の世界とカナダの街並を再現した施設が目玉でした。
プリンス・エドワード島と気候風土が似ていて、自然豊かな炭鉱跡地に作られたこのテーマパークは、当初は人気を呼んだもののその後集客が振るわず、1998年に閉園したということです。
あらら、閉園しちゃったんですか。それは残念。
カナディアンワールドは閉園後、市営の公園として運営されてきましたが、それも2019年に営業終了。
その後有志の団体が市から建物などの無償貸与を受けて、公園を存続させているそうです。当座の運営費はクラウドファンディングで賄われ、現在4月下旬〜10月下旬の土日祝日のみ開園しているとのこと。
今でも何件かの建物は入って見学できるようです。
「アンの家」は、プリンス・エドワード島の「グリーンゲイブルズ」と同じ設計図で建てられていて、本家の「グリーンゲイブルズ」が火災により焼失し再建する際、設計図を提供したとか。内部はなかなかよく管理されて綺麗に保たれているようです。
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写真は、カナディアンワールドの公式Instagramから拾いました。
北海道に旅行に行くことがあったらぜひ立ち寄ってみたい場所です。