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アウェイすぎて切り取られた異世界気分に浸る

JR米坂線代行バス越後下関バス停

バスの時間も乗り場も、別会社にも関わらず新潟交通営業所の職員さんが教えてくれたし、紙の時刻表も下さった、乗車券はどこで買うのか? バスのドライバーに聞いてくれとのこと、別会社さんだ、そりゃそうだわな、雨模様のどんよりしているお天気とも相まって不安すぎる、平日だから? バスどころか、自家用車すらあまり走っていない、冬は雪深いのかな? 雪の季節でなくて良かった、この上雪でも降っていたら死にそうな気分になるに違いない、本当にバスは来るのか? 本数の少なさの見積りが甘すぎた、次のバスに乗らねば、次の次まで途方に暮れる時間を過ごさなければならなくなる、まさかの猫バスだったら、見えずに乗り過ごすかもしれない、普通のバスでありますように!

屋根もあるご立派なバス停、この待合所は所有者のご厚意により使用させていただいておりますって、後ろに控えるお宅の敷地なのか?? 住人らしい方が車を格納してから玄関へ向かうのが見える、何気に会釈をして不審者でない、旅人でござるアピールをしてみる、会釈を返され、良かった通じた、ほっとする自分がいるが、待て待てココは現実の世界な!

検索でヒットした国指定重要文化財渡邉邸に行ってみたくなったのは旅の途中の新潟
最寄り駅の坂町まで1時間ちょっと、そこから…代行バスって何?? まぁいいやココは日本、行けばなんとかなるはず、新潟駅で入線していた海里に遭遇して、駅員さんに聞いたら、今日は空席あるから乗れるよ、車内で買って、とのこと、ひゃっほ~ラッキー!!!と飛び乗り坂町駅、バスの時刻は、むぅ…駅のトイレを30回くらい使用させて頂いて過ごすしかない?? あ、タクシーおる、神~! はたまたラッキーと飛び乗ったものの、知らない場所に行くのは時間が長く感じるのはなんでやろ、雨は降ってくる、メーターは上がる、およその金額、所要時間の勝手な予想で事前確認しなかった、アホな自分に涙が出るわ、美しき風景を楽しむ余裕が薄れてゆく、うぅ…が、親切な女性ドライバーさん、帰りはバスのが安いから~とわざわざバス営業所を経由して下さった! エエ年こいて貧乏旅行で申し訳ございませんっ!!!

なんだか、思いつきとラッキーと不安にまみれてふらふらするけど、拍子木鳴らして受付さんを呼び出すなんぞ初めての体験だった渡邉邸は、壮大で空想ふくらむ邸宅だった、タクシードライバーさんの身に余るご親切、すべての瞬間がきらきらした思い出になる、往路の反省を踏まえて、復路のいなほへの接続は確認したし、新潟着はまだ明るい時間、突然見学できる酒蔵なんぞあるだろうか? 完全に雨の上がった空の下に広がる田んぼは目に眩しい、女性ドライバーさんは、私らは見慣れちゃって何とも思わん~なんて言っていたけども…定刻を少し過ぎて来たバスの中、元の世界を感じてようやく冷静さを取り戻す


※新潟交通さんのバスも走ってはいるようです※

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のほ
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