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寒さがやってきたこの季節に完全な汁物、豚汁を食卓へ

うちの食卓に頻繁に上がる料理があります。

豚汁です。

「とんじる」とも言うし、「ぶたじる」とも言いますね。私が子どもの頃は「ぶたじる」と言っていましたが、今は「とんじる」と呼んでいます。

ま、そんなことはどうでもよろしい。

簡単に作れて、とても美味しい。何杯飲んでも飽きません。

豚汁を作る

作り方は簡単。

①豚肉を炒める

まず、鍋に一口で食べる分に切った豚肉を入れて炒めます。色が変わったら他の材料を入れます。うちは、小間切れが多いですが、バラ肉でもよいです。

②野菜を投入する

じゃがいも、にんじん、大根、こんにゃくを投入して、野菜に油が回るように、鍋の中の具を軽く回した後に、水を入れます。具の分量は、使いたいだけ材料を入れればよろしい。野菜の量に合わせた分量の水を後ほど、鍋に入れます。こんにゃくは、糸こんにゃくでもいいし、歯ごたえが欲しいならごぼう、レンコン、温まりたいなら里芋もとてもおいしい。どれか野菜がかけてもいい。ありもので大丈夫です。

野菜は、食べやすい大きさにカットして、乱暴に投入します。順番は関係ありません。肉以外は、全部同じタイミングで投入します。私はゴロゴロとした大きさが食べ応えがあって好きですが、妻は小さいほうがいいらしいので、妻の口の大きさに合わせてカットします。野菜を鍋に入れて、鍋の中をしゃもじやフライ返しなどでぐるっと回したら、次に水を入れます。

③水とダシを加える

水は、170mlの倍数で入れます。具が多いので、おそらく、170mlじゃ足りないでしょう。うちだと、340mlでも足りなくて、510mlくらいが一番多いかもしれない。具が水で隠れる程度に水を張ります。そして、170mlあたり、小さじ1/2のほん出汁の顆粒を入れて火にかけます(中火)。510mlだと、小さじ1と1/2(大さじ1/2)ですね。

実は、普通の味噌汁も同じ作り方をします。豆腐や玉ねぎやナスなどの具を入れて、170mlの倍数の水を入れて、ほん出汁(顆粒)を入れて火にかけます。しかし、普通の味噌汁より豚汁のほうが断然おいしい。

これは、根菜やこんにゃくの力でしょう。土の中にいましたよ、という強く主張する野菜たちが、ただの味噌汁とは違う味わいをくれます。そして、乱暴に入れた具材なのに、これ以上ないハーモニーを必ず奏でてくれます。

④アクを取る

そして、大事なのは、火にかけた後。力強い根菜とこんにゃくからはかなりのアクが出ます。これを丁寧に掬ってあげましょう。アクが出なくなるまで続けます。

⑤煮る

グツグツ言い出してから(アクを取っている時間を含めて)15分も煮れば、具材にしっかり火が通っているはずです。野菜を大きめに切った時は、にんじんなどに箸を刺して確認してください。

⑥火を止めて、味噌を入れて、ひと煮立ち

火を止めて、170mlに対し、大さじ1の味噌を溶かします。510mlの水を入れたら、大さじ3です。よく溶かしてから、もう一度、火にかけて、ひと煮立ちすれば完成です。お茶碗などに煮た汁を入れて、その中で味噌を溶かして、鍋に戻し入れると味噌の塊が残らずによいです。

実食

あとは、できあがった豚汁をいただいてください。最初にいった通り、何杯飲んでも飽きない豚汁が完成したはずです。小ネギをを散らせば、さらにおいしそうに見えるでしょう。

ドラゴンボールに登場したセルは人造人間17号、18号を取り込んで初めて、完全体になりましたが、この豚汁は根菜とこんにゃく、豚肉があれば、誰が作っても、完全な汁物ができるはずです。豚肉を入れる時に、ごま油で炒めれば、ごまの香りも楽しめますし、豚肉を炒める時、ニンニクを入れて、香りをつければ、単体だとたんぱくな印象を持つかもしれない豚肉もしっかりとした具材に変わります。

寒くなりはじめたこの季節、ぜひ豚汁を作ってみてください。添え物のはずの汁物が、メインディッシュになっていることに驚くでしょう。うまいです。

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。

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