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思い通りにいかない人生。占いで今を把握して星を目指すお話 #ほぼ日の學校

「ほぼ日の學校」アドベントカレンダー20日目の授業紹介は、
ムンロ王子さんの『ロジカル思考のタロット占い』です。

授業紹介・視聴動機

ロジカル思考のタロット占い
ムンロ王子 (パワータロット・カウンセラー)

占いと聞くと、“未来を予言する”というイメージがあります。でも、ムンロ王子のタロット占いは、自分との対話をうながしてくれる“カウンセリング”に近いもの。カードを引いて、その意味を読み解きながら、自分の本質に向き合っていく。その作業には、「論理的な思考力」が重要なのです。東大卒、IT企業出身という経歴から身に付けたロジカル思考によって多くの人を幸せに導いてきた、ムンロ王子のユニークなタロット占いに迫ります。
公開日:2021.09.08

ムンロ王子(むんろおうじ)
パワータロット・カウンセラー

東京大学法学部卒。IT企業の経営、シャンソン歌手もこなすパワータロット・カウンセラー。大学卒業後、大手コンピューター会社に就職。その後、IT会社を起業し、ある縁でタロットのプログラムを作り始めたところから魅力にはまり、カウンセリングが口コミで広まり評判に。188センチの長身、金髪に派手なメイクというおネエキャラで人気を集める。『anan』『女性セブン』などの雑誌のほか、テレビ朝日系とAbemaTVで放送している『みえる』にも不定期で出演。

あまり人には話したことがありませんが、占いが好きです。
以前、メンタルヘルスに関わろうとした時、占いというものが、一度、嫌いになりました。メンタル不調の人にとって、藁にも縋りたい時、それらしいことを言って惑わせるものとして。

人を惑わすものを憎みつつ、それでも何かにすがるしかない時、悩みを聞いて回答してくれるような占いという行為を嫌いになれず。ずっと占いの仕組み、占い師という職業について、興味がありました。

ムンロ王子の言葉

占いの種類

大きく分けて
私がやってるタロット占いと

占星術とか四柱推命とか
算命学とかも全部含めた
生年月日っていうもの
あとは姓名判断 風水
こういったものの世界
これはひとつ統計的な世界なんですね

あとはもうひとつ
霊媒師とか霊視といって
特殊な力で見えちゃう
水晶玉見てると見えちゃうとか

そういう世界が大きく分けて
3つあるんですよ

占いの分類は大きく3つ。
タロット、易、手相のように、今の「引き」を見せる。
四柱推命、星座、血液型など、生まれた時から決まっていることを統計的に推定する。
霊視など特殊な能力で未来を見せる。

こんな種類のことも初めて知りました。

タロットが見せる今

いい人と出会う 悪い人と出会う
これも引きなんだけど
その引きをカードが
代わりに ここに見せてくれんです
「え 何で当たるの!?」って
言うんだけど
「なんであなたは今生きてるの?」
といっしょで
カードがそのまま見せてきちゃうんで
私は1万5千人占ってきたけど
「なんで」じゃないんだね
当たるんですよ
「なんでこの鏡に私が写ってるの?」
といっしょで
この鏡を見て
「私こんな顔してない」と言っても
「あんたこんな顔だよ」
っていうことで
私が見せる占いはどちらかっていうと
その人の今の姿とこれから半年ぐらい
先に見える未来を見せます

タロットは、「引き」という行為を目の前で再現して、それを解釈して伝えるんですね。なるほど。

幸せは期待とのギャップ

「幸せ」って何かっていうと
今ここで3万円もらえると思って
働いてる人がいて
3万円もらえると思って頑張ってたら
「ご苦労様」って渡された封筒を見たら
1万円しか入ってなかった
どう? おかしいでしょ?
「3万じゃないの?」って思うよね
5千円もらえると思って働いてる人が
「ご苦労様」っていわれてもらった
封筒を見ると1万円
「え?いいの?」って思うよね
つまり 2人とも女性は1万円
もらってるんだけど
かたや3万円もらえるはずだと
思ってる人と
かたや5千円かなと思ってた人が
同じ1万円を見たときに
3万円の人は「え…」
不満 これが不満です
5千円だと思ってた人は
「え…!」喜び 幸せなんです
つまり 「幸せ」というのは
期待値に対する
現実のギャップなんです
これが マイナスだと
不満なんです
「なんで3万円じゃないの」
「なんで皿洗ってくれないの」
「なんで私だけ子育てさせられるの」
期待が高いから現実が不満になるんです

幸せとは何かについて、触れることができました。でも、後述の通り、期待を下げればいいというものでもないようです。

期待とのギャップとどう向き合うか

“幸せの方程式”というのは
期待値を下げれば
何でも幸せになっちゃう
仏教では生きてることが幸せ
もうこうなったら
生きてれば何でも幸せ
すべてのことが喜びになる
飢えてることも苦しんでることも
すべて生きてるだけで
うれしいんだから
だからこれはボトムですよ

3万円を目指して頑張った人と
5千円を目指して頑張った人
どっちがえらいと思う?
3万円でしょ?
頑張って3万円目指してるんだから
「5千円でいいや」と
思ってた人とは違うでしょ
人間的には3万円を目指した
人の方がえらいんですよ 問題は
1万円を見た時に腐ってるって事なの
「なんで?じゃあ次から
1万円分しか働かない」とかね
「この間3万円分働いたから
今度5千円分でいいや」
これが「女帝」「女教皇」が
ひっくり返ってる状態で
負のスパイラルに陥って
どんどん腐っていっちゃうの
志が高いがゆえに
せっかく高い志を持ってても
現実を受け入れられない
3万円目指して頑張って
1万円だったら
また3万円目指して頑張るんですよ
そしてまた1万円
おかしいでしょ
3万円 1万円 3万円 1万2千円…
あ ちょっと上がった
3万円 1万3千円…
あ またちょっと上がったかな
こうやって上げていくものなの
なのに途中で
「この会社向いてない」
「あの上司パワハラ」
「この旦那向いてない」とか
見切りが早いんですよ
自分のせいにしたくないから
責任転嫁していくわけ その人たちは
もう幸せどころか
不幸の最たる姿になっていくので
せっかく高い志があるんだから
現実を受け入れて
更に上を目指すってことなんです
これが“幸せの方程式”っていってね
やっぱり私のタロット占いで
示してるのはそこかな
カードで「あなたこんなものよ」
「そんなものですよ」って鏡を見せて
あげるってのはそういうことで

思い通りになるもんじゃない
人生はもう生まれた時から
死ぬまで思い通りにはならない
なのに 20代ぐらいからだんだん
自分の稼いだ金が入って
自分の健康があると
子供を産んだり 人の世話を
できるようになるとだんだん
「私ってすごい」と思ってくるけど
いずれその人は誰かの世話をもって
死んでいくわけで
思い通りにはならないんですよ
思い通りになる時にいかに周りに
恩を売るかが大事なんだけど
その時にガッガッて
特に女性は子供を産んで育てるから
どうしても守りに入っちゃう
子どもを守らなきゃいけない
そうなると過剰に守っちゃって
子育てがうまくいかない

思い通りにいかないことを前提に、現在位置を確認する作業がタロット占いなんですね。ではどう振る舞っていけばよいのか…

自分の星を目指す

今3つの道があってですね
ひとつは見通しのいい楽な道
先が読める慣れた道
もうひとつは行ったことないけど
みんながワイワイ楽しそう 行き先は
見えない曲がりくねってるから
先は見えないけど
なんかお祭りでもやってる
楽しそうな道 ちょっとそそられる道
もうひとつは暗くて険しくて
誰も入り込もうとしない道
どの道行くかってなった時ですね
この道は普通行かないよね
この道はね星 夢を持ってる人だけ
なんですよ行くのは
これが北で行かなきゃいけない
道だったら仕方なしに
入って行くでしょ
でも夢のない人は目先の道が
楽とか楽しいで見るわけ
時給が100円高いとかね
上司がパワハラとかそういうもので
会社を転々とするような人は
目的がないんですよ
そうやって道を選んでるといかにも
賢い選択をしたようだけど最後
私何やってんだろうになるわけ
この道を入る人は目標があるから
嫌でも入るんですそれがないんだね
この道に入っていったら
いきなり崖で行き止まりどうするか
それでも遠回りして行く
これもひとつ 初志貫徹ね
これもアリ
やーめた西 方向転換
これも実はアリなんです
道が行き詰まってるから
西じゃなくて北の星を諦めたら
西と南と東の星を見比べて
西の星が魅力的に見えたら
方向転換をして西に進めばいい
道を選ぶというのは星を見つけてから
選ぶものであって 道を先に選んじゃ
いけないってことなんです
それが近視眼的な人は目先のもので
選ぶから結局最後に道を失って
行き場を失って路頭に迷うんです
それがやっぱり生きがいを
見失ってる人だね
20年 30年先を読むってことです
今言ったように変えていいんだから
その時その道を選んでたら
それでいいんですよ
間違ってるとか正しいじゃなくて
その時ちゃんと星が見えてればいい

目指す星は、人生の時々で変えていい。でもちゃんと星のことを意識して、道を選ぶ。30年後、もっとその先で何をすればいいのかをイメージして、目先の行動をする。そうすることで、日々の生活における判断に悩まなくて済むようになる。達成目標とは違うでしょうけど、自分がこうありたい、こうなりたいは、何となくもっていようと思いました。加齢とともに、期待を下げる方に流されそうになりますが、どうせ、コントロールできない人生なら、夢を持って、自分の人生に期待して生きていこうと思います。

まとめ

占いの細かい仕組み的なことも知りたかったですけど、その辺の話はありませんでした。でももう一つの興味であった、占い師という職業については、ムンロ王子、たった一つのサンプルですが、少し理解できたように思います。占い師は、占い師になるまでの間、多くの人の悩みを聞きます。その人数分できるだけ、相手に寄り添う。そうした経験が、相手にとって聞きたい言葉を伝える能力に結びついているのでしょう。単に、弱者につけ込むような占いも世の中にはあるんでしょうけど、そうじゃない、占い、占い師に、また新たな興味が湧きました。

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