ほぼ日の学校 橋本治をリシャッフルする 俺も何かを残したい…
はぁ…
すごい仕事量、人が真似できない内容… すごいなぁ。
久々に平日夜の授業でした。
コロナウイルス騒動の影響で、リスケが重なったり、特定の時間に人を集中させないなどの理由で、土曜開催が続いていました。今回、ほぼ日の学校「橋本治をリシャッフルする」講座の最終回の授業でした。
講師は、松家仁之(まついえ まさし)さん、
講座タイトルは「昭和3部作のことなど」です。
橋本治さんを好きな人は、口調を似せるのうまいですね。松家先生も似てましたね笑
最初は、いろんな話を断片的にしてくださいました。
・前回の授業で取り扱われた「ひらがな日本美術史」のこと
・「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」のこと
・当時の橋本治さんの事務所で気づいたら2時間、3時間話をしたこと
・小林秀雄賞のこと
など。
「今日は、これについて話してる時間ないんですけど」というの発言が多い!
どれも時間を延長して、聞いてみたいお話でした。
授業で一番長く話されたのは「巡礼」でした。
文芸誌に初めて登場した橋本治さんの小説です。
ゴミ屋敷の住人の話。
何も最初からゴミ屋敷であったわけではありません。
住人には、親もいて、配偶者もいて、子どもがいた時代もありました。
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子どもが小児がんで亡くなり、配偶者が去り、親の面倒を見…
あるきっかけで、最初のゴミ(壊れたおもちゃ)が家に持ち込まれます。
私も一緒には暮らしていませんが、子どもがいる身。
きっかけとなったおもちゃを家に持ち込まないなんて… そんなことは言えませんでした。
ゴミ屋敷になったのは、偶然が重なったためか、必然だったのか、それは「巡礼」を読んでみないとわかりませんが、激しく身につまされました。
「巡礼」についてのお話が長かったので、そのあとに続く昭和3部作の「橋」「リア家の人々」については短い説明でしたが、作品の内容は、決してショッキングなだけでも、おもしろいだけでもないことが伝わりました。
今日、渡されたプリントにある作品のリストは、橋本治さんの作品の極々一部でしたが、小説はもちろん、評論も、古典の翻訳も、どれも手を抜いたものではない橋本治さんの作品です。そのリストを見るだけで目眩がしました。
「いやー、積ん読が増えますねー」と一緒に受講した方々とお話しましたが、いつか読むであろう、このリストの一部の書籍は、私の人生にとっても大事な作品になるでしょう。
「死ぬまでに誰かに影響を及ぼすコンテンツが一つでも残せるだろうか」
そう考えただけで、はぁ、とため息が漏れてしまう最後の授業になりました。
授業の詳細については、こちらをご覧ください。
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作歌と編集者の目で読む橋本治さん(講座最終回) | ほぼ日の学校ニュース
> くさおいさん
授業のまとめ、いつもありがとうございました。毎回、感想noteを書く際に、何度も読み直して授業の内容を思い出していました。ありがとうございます。
今後、ほぼ日の学校は、会社の引っ越しに合わせて、神田での開催になるとのこと。授業のために、外苑前に伺うのは、これが最後。授業後に感想戦を行ったベローチェに寄ることも最後かと思うと名残惜しかった! 2018年のシェイクスピア講座から、ずっとお世話になりました!!
そして、学校の皆さま、来年以降もよろしくお願いいたします。