「ほぼ日の學校」アドベントカレンダーです。
今回視聴した授業
私には、自分の感動や社会の仕組みのおもしろさについて、記事などを書いて伝えたいという欲求があります。その欲求の一部は、サービスの事例紹介などという形で、仕事の中でやらせてもらっています。でも、もっと感情をこめて、ある事象がおもしろいと伝えたい時、物語を書くという手段がほしいと思うことがあります。時々、物語を書くという取り組みもしていますが、まだ他人からおもしろいという評価を得たことはありません。物語を、それもおもしろい物語を書き続けられる人をとても尊敬しています。
物語を作るきっかけ、物語になる生活上の要素について、伺うことができた授業です。
授業で学んだこと
『陰陽師』の安倍晴明のキャラ設定
昔から、説話や講談になって、取り扱われていた安倍晴明。現代では、澁澤龍彦さんがエッセイで、荒俣宏さんなども書いています。
この辺は、過去の人がやっていない晴明を探して、設定した、という感じ。
最初は、『今昔物語』に晴明を見つけて、おもしろいと思ったそう。そこから実際に晴明について書くまでに10年、間が空いたそうです。
その後、『陰陽師』がどう育ったか。これは、この型でいけんじゃない? という型が見つかったことで、シリーズが続いたようです。
ご自身が病気をされた時、奥さんとの経験を晴明と博雅に重ねて書いたそう。狙ったわけではなく、それがBL要素となって、読者を刺激したことそうです。
物語を書き続けることについて
流行は考えないでいい。
そして、もうとにかく「考える」=「書く」ということですね。1行書く、次の1行を書く、そして3行書けば、10行目のことが浮かんでいる、そうです。
感想
あれだけ売れている作家が、売れることは狙ってできないというのだから、きっとそうなんでしょう。でも、書くことを続けるならば、著名な画家のように死後に売れるんじゃなく、食べていけるだけの収入は得たいとは思いますけど、そこに至る方法は不明ですね。とにかく、「書く」=「考える」の先におもしろいと思ってもらえる小説はあるようなので、毎日「書く」ための時間は、ちゃんと確保しないといけないな、と思います。現在の仕事や家庭に迷惑をかけない程度に。