視聴メモ:料理家トークvol.4
毎回見ているnoteさんのイベント「料理家トーク」のvol.4。
今回は、オンライン料理教室が有名なSHIORIさん。日曜の晩は、息子と過ごすことが多いので、リアタイでは視聴できず、月曜の仕事終わりに視聴しました。
イベント概要(抜粋)
※アーカイブ
視聴メモ
<SHIORIさんのこれまで>
①2007年 『作ってあげたい彼ごはん』デビュー(22歳)
②2011年~ フランス、イタリア、タイ、べとな部など各国への料理留学に励む
③2014年 代官山にスタジオを構え、料理教室スタート
④2017年 ファラフェル専門の飲食店オープン
⑤2019年 第一子出産。先天性難聴であることが発覚
⑥2020年 オンライン料理教室『L'atelier de SHIORI Online』オープン
(それぞれの時期について詳細)
②最初の本が売れ、引き続き、本を出し続けた。アウトプットばかりで、渇いていた。ちゃんと料理について学んだことがなく、実力不足も感じていた。結婚した翌月に単身で。
③フランスで通った料理教室は、シェフと生徒が肩を組んで、飲みながら料理する、みたいな場面があった。こういう場を作りたいと思った。スタッフ数名を入れて、一回16名の生徒さんでやっていた。
(料理教室では多い。通常は4~6名)
④いろんな仕事をさせてもらう中、いつか自分の店をやってみたいと思っていた。パリでファラフェルサンドを食べた時、野菜だけでこんなにおいしいものがあるのか! とショックを受けた。これまでは、彼ごはんで紹介したようながっつりした料理を出していたが、野菜だけなのに、スパイシーで、食べ応えがあって、感動した。
⑤生後3日で発覚。彼の療育を考えること、これまで通りの働き方ができない。産休明けの頃には、コロナが広がっていた。数か月経って、息子の難聴が確定し、療育先を探している時、仕事をセーブするようにアドバイスを受けて、仕事と療育両方を諦めたくないという気持ちが湧いた。
⑥インスタをやっていた。コロナの自粛明けのタイミングで、「やめないで」「お金を払ってでも学び続けたい」という声がやまなかった。オンライン料理教室にたどりついた。
このパートの感想
なんでないんだろう? ないなら自分でやってしまおう、という考えらしい。料理留学も、ファラフェルの専門店もそう。思ったら、動くタイプの方のようでした。気軽にできることは割と動くほうだけど、ここまでの行動力は真似できない…
<コンテンツのつくりかた>
(料理教室について)
スタートがインスタライブだったから、インスタライブを使っている。非公開アカウントを作って、決済が完了したら承認されるようになる。月に一回、第二水曜日の夜9時から2時間半のレッスン。レッスンが終わったら、アフターフォロー(おさらいポイント、)フィードバックがあったら、回答。さらに、気になることがあれば、追加で情報を流す。
(オンライン料理教室のメリット)
子どもができてから、月に一回、自分の習い事のために時間を空けることがどれだけ難しいかに気づいた。好きな時間に見れる。決まった場所に行かずに済む。結果、現在、1万人、30か国に生徒がいる。
(気をつけていること)
どうしてこのレシピを選んで、どうしてこういうレシピになったのか。レシピ本では言わないところを丁寧に伝えている。「自分らしさ」を理解してもらうために、相手に寄り添う「想像力」を大事にしている。5分のショート動画全盛時代に、一品に60分くらいかけている。飽きさせない工夫をするために、フリップを出したり、時に仮装したりしている。キャッチーな言葉、おもしろワードを選択するようにして、記憶に残るようにしている。
(料理教室のエピソード)
一回だけの動画、短い動画にはできない例。
ハヤシライスは手間がかかってしまう。ハヤシライスに行く前に、シチュー、グラタン、カニクリームコロッケを一年半かけて、足慣らしをした。
「ハヤシライスはチョモランマ」と生徒にはずっと言っていた。相手に変化をもたらすコンテンツを考えている。「食卓から暮らしが豊かに」それを実現するレシピを考える。おいしいものを食べて、会話が弾んで、生活が豊かになった体験が実体験としてある。
このパートの感想
どういうサービスを提供すればいいかを考える時、社会に働きかける方法を探る時に実体験をもとにする考え方が役立つかもしれない。何が起きたから、もしくは、何が起きているから、人生がうまく回ってるか。自分の人生をふりかえって、自分から起こせることで、自分が割と得意なことがあれば、それをやればいいし、人にその方法を伝えるものありかもしれない。特に、手間をかける苦労をいとわないことを仕事にするといいかもしれない。
<自分の仕事の切り拓きかた>
有賀さん
あたらしい仕事を切り拓く時に何をしますか?
SHIORIさん
覚悟を決めましょう。私は、『作ってあげたい彼ごはん』を出した後、もっと若い子に料理の楽しさを伝えようと決めた。
有賀さん
これまで話を聞いた人もそう。誰にも求められていない時にまず決めちゃう。
SHIORIさん
迷いがあるうちは勝負の時ではない。
有賀さん
迷ってきめられない人にアドバイスするなら?
SHIORIさん
不安を要素分解して、一つ一つつぶすしかないんじゃないか。漠然とした不安のままじゃ進まない。
有賀さん
覚悟を決めたあとは?
SHIORIさん
タイムリミットを設定する。覚悟を決めるようなことは、全力の努力が必要になる。全力の努力はずっとは続けられない。この3年で人生変わるかもしれないと思えたら頑張れるかもしれない。
有賀さん
2年でできなかったら、諦める? とか。
SHIORIさん
2年なら、2年で諦めるという判断ではなく、2年でどうやってできるか逆算して、細かいステップにする。細かいステップにしないと、期限を決めたことが焦りにしかならない。もちろん、計画だけでなく、勢いでやっちゃうこともある。
有賀さん
一歩踏み出せない人には大きな目標を掲げすぎて、茫然としてる人にはいい。
このパートの感想
ああ、計画に向けて頑張るってことが難しい。得意じゃない。でも、漠然とした不安に押しつぶされそうな時、要素に分解して、つぶしていく、というのは前向きでいいかもしれない。不安も減るし、正体も見えてくるし。
まとめ
コンテンツのつくりかた
1.コンテンツに必要なのは「自分らしさ」
2.飽きさせない工夫をする
3.変化をもたらすコンテンツを
4.自分の実体験を元に設計する
自分の仕事の切り拓きかた
1.覚悟を決めましょう
2.自分の不安要素を分解しよう
3.タイムリミットを設定しよう
感想
私は、目標に向けて、頑張れるタイプでもないし、覚悟を決めて踏み出すことも得意じゃないので、参考にはならないかも、、と思ったけれど、「実体験をもとにする」「不安を要素分解する」は、参考にできそう。今回は新刊の内容に沿ったお話だったけど、次回、お話を伺えるようなら、もっと料理寄りのお話を伺いたい。
そうそう、大好きな番組「セブンルール」に登場されてた時、こんなことを思ったんだった。早くSHIORIさんの料理教室に参加したい。