演技する人がいる空間で同じ空気を吸いたい
ほぼ日の学校アドベントカレンダーの8日目です。
2020年、まったく観劇してません!
2018年のシェイクスピア講座に参加してから、シェイクスピア劇を中心に観劇するようになりました。しかし、2020年はまったく観てません。
もちろんこのご時世で、ということも理由の一つではありますが、プライベートな事情で急に節約しないといけなくなったので、それに従っている状況です。
それでも「みんなで観に行こう!」と気軽に言える状況なら、観に行く機会もあったでしょうが、コロナ騒動が落ち着かない今、そういう機会も得られていません。
もともと、観劇の習慣がなかったし、観劇の楽しみ方も探り探りでしたので、こういう状況は観に行こうする気持ちが小さい私には堪えます。
戯曲をヨムカイ
そんな2020年でしたが、シェイクスピア講座で友だちになった長山さんが企画した「戯曲をヨムカイ」に参加できたことはいい刺激になりました。
声に出して読むことで、気持ちいい文章というものがあるんです!
参加者は、ちゃんと自分で購入した本を片手に参加します。
この時は、役を固定せず、順番通りに登場人物のセリフを読みました。
Aさん(◯役)→Bさん(△役)→Cさん(◯役)→Aさん(■役)→Bさん(◯役)→Cさん(△役)→
といった具合です。
長いセリフを滔々と、ときに朗々と読むのは本当に気持ちがいい。
そして、演技をする必要はないということでしたが、つい登場人物になりきろうと演技をしてしまうこともありました。
でも戯曲を読むことは、一人でやると大変なんです。
シェイクスピア講座に通っていた時、声に出して読めば、どんな気付きが得られるだろうと、自分一人でやってみたんですが、もう息も切れ切れ。
一緒に読む人がいるから、楽しいということもあります。
またやってくれないかなぁ。|・ω・*)チラ
「シェイクスピア実演入門」ワークショップ
7月には、シェイクスピア講座で講師だった木村龍之介さんが開催された
「経験不問!木村龍之介によるシェイクスピア実演入門」ワークショップ
に参加しました。
こちらは、ヨムカイより演技するということについて考えながらセリフを声に出して読みます。どういう声音で、どういう音量で、どういう姿勢で読めば、観る人が何を感じるか考えて読みます。またセリフにない部分も群衆として、思い思いにヤジを飛ばしました。本当に、ごくわずかですが、演出家や役者がどういうことを考えて、セリフを口に出しているのか知ることができました。
登場人物になること
私は、映画が好きです。
エキストラにも興味があって、エキストラの会社にメンバー登録もしています。なかなか参加する機会はありませんが、過去に三度、ドラマの背景(職場の人間、通行人)をやったことがあります。
ん? どうやら演じる側に興味があるのかもしれませんね。
こんなこと学生の時に気づかずによかったです。もし気づいていたら、いまだに売れない役者でバイト生活を強いられてたかもしれない。。
いや、でも、柄本明さんは、年に200本を、5年見れば、少しは演技がわかるようになる… ようなことも言ってたぞ。
柄本
年に200本を、5年。
──
と、言いますと?
柄本
それくらい続けたら、
いくらか、わかるようになりますよ。
どっちが右で、
どっちが左かくらいのことは、ねえ。
年に200本は無理だとしても、年に100本(週2本ペース)映画を見れば、下手な役者にはなれるのかもしれない! 来年は、週に二本くらいのペースで映画を観たいなぁ。そして久しぶりにエキストラにも参加したいなぁ…。
思いっきり空気を吸いたい
2020年、劇を観ることはできませんでしたが、演者に心を寄せた1年だったかもしれません。でもやっぱりリスペクトできる演者の近くで、演者のことを観ていたいな。あぁ、演技する人がいる空間で同じ空気を思う存分吸いたいです。