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正論だけではダメ? 石川明さんに学ぶ「仕事の進め方」の極意
「ほぼ日の學校」アドベントカレンダーです。
今回視聴した授業
「あなたが会社で正論を主張しても組織が1ミリも動かないわけ」というキャッチーなタイトルに惹かれて視聴しました。
あなたが会社で正論を主張しても組織が1ミリも動かないわけ
石川明 (新規事業の伴走者 株式会社インキュベータ 代表取締役)
リクルートの新規事業開発室に所属して、数多くの新規事業のサポートをしてきた石川明さん。その後独立し、大手企業を中心に150社・2500案件を超える新規事業のサポートをしてきました。まさに新規事業のエキスパートです。そんな石川さんに、日本の会社や組織の中で、仕事を進めて行くことの難しさと対処法、必要なスキルを聞いていきます。「会社で正論を主張しても組織が1ミリも動かない」って本当?「上司とは“はしご”を外す存在である」ってどういうこと? 理不尽な会社の中で仕事を成し遂げようとするときに役立つディープ・スキル”っていったい何? やわらかな笑顔の石川さんに、しんどいことも多い会社や組織の中で、くじけず元気にはたらく方法を教えてもらう授業です。閉じる
(公開日:2024.01.30)
数年の社会人経験がある方なら、誰もが考えたことがあることばかりでした。「よくしゃべる人ほど仕事ができない(営業に行ったとしても話聞け)」「調整ごとは妥協から始めてもうまくいかない」「どんな場合でも、効率を求めてうまくいくのか」… でも、自分がうまくこなせていることも、何となく、お客様や組織などのことを考えて、視座を高くして対応しているだけで、意外と自分の中で言語化できてないこともありました。特に「壁打ち」の話は、なぜ「壁打ち」が大事なのか、初めてちゃんと理解できたかもしれません。
授業で学んだこと
企業や組織が問題を解決する時、正しい手順や、これまでうまくいった問題解決の手法だけによって、解決することはありません。たった一人ではできないことを多くの人間によって達成することが企業・組織なら、いいアイデアであっても、それを達成できない理由を考えるのも、企業・組織の中の人間です。では、どうすれば、一緒に問題解決したり、高い目標を達成したりできるのでしょうか。
話すより聞くことが大事
意外と話を聞いてくれる場ってないものですね。1on1を必須にしている企業も増えましたけど、困っているけど言葉にできないことをちゃんと聞いてもらえる場面がないのは、昔も今も変わらないのかもしれません。
例えばすごくいい講演を聞いて
でも3000円と言われたら
「3000円かあ」とちょっとなんか
思うかもわからないですけど
今時 結構講演なんて
無料で聞けるもの多いですしね
話を聞いてもらえるとなった瞬間に
スナックに行って5000円ぐらい
払うじゃないですか
実はいい話を聞かせてもらった
というよりも
自分の話を聞いてもらえた
ことのほうが世の中的には
価値が大きいかもわからないです
聞くという形や場を用意することも大事なきっかけにはなりますが、ちゃんと相手の困りごとの言語化に付き合おうという姿勢は常に持っていたいですね。
調整は「妥協」からはじめてもうまくいかない
妥協することで、誰かが我慢することになれば、それが問題解決や目標達成の阻害要因として、将来、現れてしまうでしょう。
妥協し始めようとするとどうしても
俺のほうが得 あっちのほうが損
という話になってしまうんですよね
最初にやることは、達成した先にどういう良いことが起きるか、しっかり関係者で合意することではないでしょうか。
どんな場面でも効率を求めるべきか?
もちろん、最短でゴールに到達できるほうがいいに決まっています。しかし、検討すべきこと、問題を起こしている原因をちゃんと見つめないままに進めては、うまくいくものもうまくいきません。丁寧に細かいことまで、確認することも大事です。
お客さんの課題は何か
解決しようみたいな話だった時
結構そもそもが難しい話だった時に
やっぱりそこは丁寧に大事に
やらなきゃいけないことと
多少端折っても
効率を上げたほうがいいことは
たぶん分かれると思うんですよね
その辺をちゃんと見極めたうえで
どっちのことをやっているのか
問題を根本解決することより、スピードを重視する場合があるのであれば、今、何を重視しているのかも関係者と共有しましょう。「今はやらない」ことも、合意の上で進めたいですね。
仕事とは何か?
この仕事は「何のためにやっているのか?」ということを思い出そうというお話です。
仕事はお客さんの「不」を
解消することというふうな
考え方をするんですね
不満とか不平とか不便とか
そういうものを解消しよう
というのが仕事
そう考えるとべつに事業なんて
大それたものじゃなかったとしても
社内の事務作業でも
それは社内の誰かの「不」を
解消してるというふうに思えば
同じことだと思うんですよね
意外と何か作業をやっていると
これは誰の「不」を解消しているか
わからなくなってしまうことがある
その視点さえ間違わなければ
やり方はどんどん
新しいものに変えてもいいし
もっと違うことをやってもいいし
だと思いますね
「壁打ち」の重要性
「壁打ち」が大事なんて、当たり前じゃん、と思いましたが、なぜ大事なのか。一つは、問題の整理です。実際に、壁打ち相手が返してくれる言葉は、5W2Hくらい。「それは誰がやるの?」「どうやって実現するの?」。それだけであっても、意外と自分一人で考えているよりも、具体的な整理ができてしまいます。「あ、そういえば、あの人もいるか」「そうか他のやり方もあるのか」といったこと。
では、「壁打ち」の効果は、これだけでしょうか。もう一つ、大事なことがあります。
何かこう言ったんだけど
「ところでさ~」と結構
違う答えがくるんですけど
それがどこか引っかかったりとか
するんですね(笑)
「そういえばさ~」というのが
話が一見離れてそうに見えて
微妙にかすってるみたいな
そうそう、引っかかる部分が見つかるんですよ。ちょっと意地悪な視点かもしれませんが。この視点は、一つ前の効率を重視して見落とす小さい問題点みたいなものと同じかもしれません。壁打ちは、こうした「引っかかり」を見つける効果があるでしょう。
感想
企業・組織は、いい方向に進めたい人たちの集まりです。私は、SNSでもよく見かける言説「無知の善意が悪い結果を生む」という考え方が嫌いです。どんな人であっても「善意」は、何かをきっかけにいい方向に向けられると信じたい。
何かをきっかけに、問題解決への協力、同じ目標のほうを向くことができるはずです。そのためにできることを言語化してくれた授業でした。目標に向けて歩む時、足下を照らす人もいるし、先を歩いて道を舗装してくれる人もいるかもしれません。個々人が得意な力を使って、失敗の要素をつぶして、問題を解決したり、高い目標を達成したりしたいものですね。
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