最初の発症
はじめに。
家族構成は祖父、祖母、父、母、兄、私の6人家族。(現在は、祖父母、母は他界。私は結婚して他府県へ。実家に父、兄が住んでいる。)
住まいは、周りは山、田んぼ、畑のような、
まぁまぁな田舎の一軒家。
祖父母は農家、父は自営業、母は専業主婦、兄は当時は中学生だったと思う。
というような、シチュエーションでのお話。。
最初の母の異変は、私が7歳の秋だったと思う。
母が日に日に、暗い顔になっていく。
とにかくずっと泣きそうな顔で、じっと悲しそうに黙って座っていることが多くなった。
家事などはしていたと思うけど、スローペースになっていたと思う。
いつもと明らかに違う、様子がおかしいというのは、子供ながらにもよくわかった。
そして、母が父に
「〇〇町の方から声が聞こえてくる」とか「自分が悪いことをしたから警察に連れて行かれる」とか、よくわからないことを、とても悲しそうな顔で言っていた。
父も、「何おかしなこと言うてるねん!」と
母に怒っていたけど、あまりに続くので、これは普通ではないとは思っていたようだった。
しかし、まさか精神的な病気だとは思わなかったと思う。すぐに病院などにはかからなかった。
鬱病とか、そういう精神的な現代病のワードも、まだそんなに出ていないくらいの時だと思う。
いつもの明るい母が、いつもの母でなくなる。
毎日一緒にいる人が、ある日
全く別人のように変わってしまうというのは、
子供からしたら、まぁまぁの衝撃だった。
この時の出来事は
事細かには覚えてないけれど、
ただ、子供ながらに、何かただ事ではない、
大変なことが起こってるんだろうなという、胸騒ぎというか、静かな不安のようなものを感じていたと思う。
何か、ゾワっとするような。
あ、これ大変そうかも、、みたいな。
自分でも知り得ない何か大きなことが動き出したような、そしてそれはけっこうしんどいことなんかもな、、というようなゾワゾワ感を、父と母のやり取りを見ながら感じていたと思う、小1女児。
この時の出来事は
事細かには覚えてないけれど、
40年経っても、
この不安なゾワっとの気持ちの感覚だけは、
割と思い出せたりする。
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