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おとおとの ご挨拶の話

シベリアでは雪が降る今日この頃いかがお過ごしでしょうか

この書き出しは、なんてことはない小5の僕がドラマ「セカンドチャンス」を見て「俺も小説を書く」と息巻いて父親からワープロを借り勉強机に座ること30分。

なにも なんにも なにも なんにも

父親にワープロを借りるお願いをしている最中にはあんなに広がっていた壮大なストーリーがまったく文章化できない。

ワープロの使い方がわからないわけでもない。ましてや前日に「獅子の子落とし」の如く父親から崖に落とされて手の指が全く動かないなんて事があるわけもない。

そらそうだ。毎日授業中消しゴムを定規で切り刻み、大和のりとにっちぇらにっちぇらまぜる「ねりけし製作工場」の工場長の僕が突然文章が書けるわけがない。

時間が経つにつれ、なんなら学校の宿題を母親に強制されている時のあのこめかみのやや上が痛い症状まで出てきている。

そんな作家を志して約35分の新人作家は(記憶違いじゃなければ)クレヨンしんちゃんに出てくるキャラクターの書いたラブレターの書き出し

シベリアでは雪が降る今日この頃いかがお過ごしでしょうか

をそのまま盗むという。(盗むといってもこの盗品はそのまま父のワープロのフロッピーディスクにすら保存されることもなく閉じられたので無罪と信じたい。)

とまあ

この話はまた今度するとして

このnoteはワタクシ弟の「おとおと」と兄の「あに」が1つのテーマを前後編で好きなことを好きなように書いていき、将来僕らのどちらかのひ孫あたりが家の蔵を探検しているときに池脇千鶴主演「金髪の草原」のDVDとともにメモ書きにでも書かれたアドレスを発見して親戚みんなでクスクス見てもらえたらなと始まった中年兄弟の遊びです。

何かの縁で親戚でもない誰かが見てくれたらそれはそれでくすぐったくうれしいような気がします。

こめかみのやや上が痛くなるまで続けていこうかなと思いますので、お付き合いいただけたらと思います。

あにの ご挨拶の話

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